第40話 あとがき




 真田宗治です。

 ここからは、あとがきです。


 まず、最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 この作品は、普段の真田作品とは違い、やや、一般文芸よりの文体で書かれております。

 少し、真田の心境に変化があったからです。


 真田は基本、引き算の文章を好みます。それは一見すると、稚拙で、子供が書いたような文章に見えるかもしれません。また、文末の文字にも、敢えてこだわりません。

「〜た」が、連続する事もしばしばです。技術なる物を使わない為です。

 技術や知識で武装せず、ただ魂だけを武器に読者にぶつかって、武装した作家に勝る感動を与える。それが出来れば本物中の本物だ。と、考えるからです。

 なのでこれまでは、技巧に頼らず、魂、魂、魂! 魂一辺倒で押し切ってきました。

 ですが、この考えは、真田の独りよがりといえます。悪い言い方をすれば、丸腰でバトルロイヤルを戦う俺、カッコイイ。的な傲慢な態度ともいえます。そして、この理想は、読者には関係がありません。

 読者は読者で、クオリティの高い物を読みたいだろうし、技巧を凝らした、詩性の高い作品を読みたいかもしれないからです。

 書けるんだったら書け、出来ることを敢えてやらないのは怠慢だ! と、思われるかもしれませんね。

 そこに配慮して、今回は、やり方をガラリと変えました。真田はこの作品では、出来る事を全てやっております。


 普段、武装を嫌う者が武装して、尚且つ全力を出した結果が、この、

「江津レイクタウン」という作品です。

 しかしながらこの作品、書籍化されることはないかもしれません。所謂ご当地物であり、内容的にも、かなりマニアックな武術物だったりするので。


 ですが、作品を読んでくれた貴方の、そして貴女の魂に触れることができたのであれば、僕は物書きとしての本分を果たすことが出来たのだろうと思います。

 面白い、ぐっと来た、深みがあった。そんな風に感じて頂けたら、★でみんなに証明して頂けたら幸いです。僕としても、書いて良かったと励みになります。


 また、江津レイクタウンには、番外編があります。

「江津レイクタウン・日常編・一人ピクニックのススメ」と、いう作品です。

 そっちは、当作品から十数年後の話。と、いう設定となっております。興味のある方は是非どうぞ。

 メンタルボロボロになった男が、江津湖で一人ピクニックをして癒されてゆく。ただそれだけの、マッタリした作品です。


 また、江津レイクタウンは、真田がこれまでに書いたいくつかの作品と、微妙にリンクしております。この作品を最初に読んだ読者様は、他の作品も読んでみる事をお勧めします。新たな驚きと発見に出会えるかもしれません。


 では、ここで括りと致します。

 全ての愛すべき読者に感謝を込めて。



 令和四年六月二六日   真田宗治


 

 

 

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江津レイクタウン 真田宗治 @bokusatukun

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