概要
不幸属性チャラ青年x無精髭 vs 死神、ややこしい関係の行方は——⁉︎
一回り以上も歳も違う上に、趣味も興味も異なる作家の千秋と大学生の凪。接点などなさそうなのに、何だか千秋に懐いている凪と、面倒くさそうにしながらもやたらと世話を焼いてしまう千秋。どちらも互いの事情には踏み込まず、会う頻度も距離感も近いのに、それでもなんとなく距離感を置いたままだった二人の関係はそのままだらだらと続くかと思っていたけれど——。
放っておくとすぐに行き倒れる青年と、何かんだ彼の世話を焼いてしまう無精髭のおっさんとのほのぼのライフ——かと思いきや、彼らの前に、人とは思えぬ金眼の男が現れた瞬間から何やら不穏な影が。
凪の抱える秘密を知ったとき、千秋にはある決断が迫られる——。
『死神の共謀者』
放っておくとすぐに行き倒れる青年と、何かんだ彼の世話を焼いてしまう無精髭のおっさんとのほのぼのライフ——かと思いきや、彼らの前に、人とは思えぬ金眼の男が現れた瞬間から何やら不穏な影が。
凪の抱える秘密を知ったとき、千秋にはある決断が迫られる——。
『死神の共謀者』
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰かを特別に想う、その感情の行きつく先にあるものは…?
駿河凪の人生は不幸に見舞われていた。
天涯孤独の身の上に、道を歩けば通り魔に襲われ、頻繁に行き倒れる。
しかし何より一番辛いのは、死神の<共謀者>として人の死を眼前で見なければならないことだった――。
なぜ死神と関わることになったのか。その経緯については前作『死神の共謀者』で語られていますのでぜひそちらをご覧ください。
本作は凪がそんな死神のもとを逃げ出したところから始まります。が、もちろん本作から読んでいただいても大丈夫な内容でした。
物語は主人公・凪を中心に、彼に執心する人外の存在・死神、そして行き倒れた凪を偶然拾った作家の青年・千秋と、掌編ごとに語り手を変えて一人称で進みます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読み返すたびに気付くそれぞれの想い。三人の関係性に注目
この作品は単品でも読めるのですが、シリーズを通して読むと味わいが深まって大変よろしくて、ぜひとも「死神の共謀者」を読んで死神と主人公の凪との関係を知った上で「いつかまた奈落の底で会う君のために」で死神の過去を知ってから、本作にたどり着いていただきたいです。
でもこの作品から読みたいという方に向けて簡単に解説しますと、凪はものすごい不幸体質ですが、父親を亡くした事をきっかけに命の危機レベルの不幸に見舞われるようになります。犯罪者に殺されかけるというのが主な危険ですが、大けがを負ったあたりで死神に助けられてるパターンが「共謀者」での死神と凪の関係。
「逃亡者」ではスプラッタな死神の元にい…続きを読む