第39話 アクアゴーレム

再び王都を出てウルの領域に向かい、ジンは領域の繁栄を確認する

「ウル、ゴーレムは一体だけ作れそうだね」

「はい!ジン様!!」

ウルは笑顔で言う

「作ったら、反対側の領域側に連れていくよ」

「え?もしかして何かするのですか?」

ウルが疑問に呟く

「ジン様は、結界を解いて片っ端から、魔物を倒すつもりです!!ゴーレムも強化するつもりだろうから!!」

ドリーが笑いながら言うと、ウルが驚いて目を見開いている

「そう言う事だな!2人も鍛練が必要だしな!!」

ジンが笑い出す、ウルは信じられない様に苦笑いしていると、クレアとサーラが顔を見合わせて笑い始める


ジン達は、作ったアクアゴーレムを連れて、反対側にむかい、結界を解いて集まってくる魔物を片っ端から倒し始める。クレアはウルに教わりながら魔法を次々と放ち、サーラは次々と魔物を倒している

「ジン様魔物がいなくなりました」

ウルが笑顔で言う

「休憩だね、アクアゴーレムは、警備に当たってくれるから安心だね」

ジンが微笑みながら言う。クレアがアクアゴーレムを見ている

「ゴーレムを酷使するとは、思ってみなかったですが、これなら大丈夫です」

ウルが笑いながら言う

「複数いればもっと戦い方が変わるけどね」

「あ!この領域のアクアゴーレムも使いますか?結界を使えないですが・・・」

「もう少し待とうかな?ウル、ゴーレムの補修しておいてね」

ジンが笑い、ウルはアクアゴーレムを直し始めると魔物が集まり始め、アクアゴーレムは迎撃を始める

「雑魚は任せて、能力をあげて貰おう」

ジンが微笑みながら言う

「ジン様大物が近付いて来ました!!」

ウルが慌てて言うと、大きな蜥蜴が向かってくる

「倒す!!」

ジンが呟くと、クレアが魔法を放ち始め、次々と命中していく。ジンは剣を振りかぶるが振り下ろす前に魔法が炸裂して、黒い霧になって消えていく

「あ!!倒されちゃった!!」

ジンが苦笑いしながら戻ってくる

「ジン様!!ごめんなさい!!倒しちゃいました!!」

クレアが頭を下げながら言う

「仕方ない!!魔法の良い的だったんだな」

「はい!楽しかったです」

クレアが笑うと、後ろでサーラが微笑んでいる


夕方になる

「そろそろ結界を頼んだよ」

ジンが笑顔で言うとウルは結界を張る

「ジン様アクアゴーレムですがかなり能力が上がっています!これなら安心して守りを任せられます」

「ジン様は凄く強いけど面倒だから!!そのうち結界無しで、数日戦わせ始めるよ~~」

ドリーが飛び回りながら言う

「本当にやりそうですが、利に叶っております!ジン様は凄いです」

ウルが笑顔でジンを見つめている

「クレアも魔法が上手く使えて良かった」

「はい!どんどん倒します!もっと凄い魔法も勉強します」

クレアが笑顔で言う

「私は役に立たないですね」

サーラが呟く

「怪我するまでは、回復魔法は使えないからね、だけど能力が上がれば、もしもの時に色々出来るように鍛練しよう」

「はい!ジンさん!!」

サーラは微笑みながら言う


3日後全部の領域のアクアゴーレムを使い戦う事にする

「凄い!!」

ウルが笑顔で言うと、ゴーレム達は集まってくる魔物を次々と倒しながら戦い、時々ウルが補修をして直している

「これなら安心して寝れるかな?」

ジンが呟く

「ジン様やはりまだ5体は、弱いので少し様子を見た方が良いですが、雑魚など相手にもなりません」

ウルが笑顔で言う

「明日は、隣の領域を奪いに行ってくるかな?防御はアクアゴーレムに任せて」

「あーーーずる!!またずるするつもりだーー!!」

ドリーが大声で言う

「アクアゴーレムに、雑魚を引き付けて、ボスだけ倒すのですね、戦略的で素晴らしいです」

ウルが笑顔で言う

「クレア、サーラ暇にさせてすまないな!」

「え!いえ!ゴーレムが味方だと安心できます」

サーラが笑顔で言うとクレアが笑っている

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