第38話 追跡してみた
市場で食料を購入と、本屋で魔法に関する本を買ってから、ウルの領域に向かう
「ジン様誰か付いてきています」
ドリーが後ろを見ながら言うと、ジン達は振り返り確認して追跡者の方に歩いていく
「やぁどうかしましたか?」
見つけた冒険者が笑顔で言う
「何か用かな?ずーと付けてきていたからな」「え!丁度稼ごうと思って、同じ方向にきただけですが!」
「そうですか・・・・どうぞお先に!この先は沢山魔物がいて楽しいですよ」
ジンが微笑みながら言う
「へ?」
男が言葉を詰まらせて、ジンを見ている
「どうかしました?別に横取りはしないので好きに狩りをしてくださいね」
「なななっんでもない」
冒険者は慌てて歩き出す。魔物を見付けて戦い始め、ジン達は見ている
「やっぱり無理して戦うと、ああなるから気を付けるように」
ジンが呟き、クレアとサーラが頷き、別の方に歩いていく
「ジンさん助けないのですか?」
「横取りしないと約束したからな」
ジンは笑いながら言う
「ジン様だから横取りしないと、言われたのですね」
「約束は守るために有るからな」
ジンは笑いながら言うと王都に向かう
暫くすると、冒険者は逃げ始めて魔物が追いかけられながら帰っていくと、ジン達は冒険者を追いかけて王都に入り、男がどこに行くか確認する
「ウル話を聞いてきてくれるか?」
「はい!ジン様」
ウルはそう言うと、冒険者に取り付いていく
「あ!これだと相手に知られずに話の内容が解ります」
サーラが呟くとみんな頷いている
「ジン様戻りました、話の内容はやはりジン様が大量の魔石を持ってきたから、相当の実力と見て素性調査ですね、見つかって相当怒られていたようです」
ウルが笑顔で言う
「ウルありがとう、そうすると依頼者がいるね」
「はい!ジン様」
ジンは男が出てきたのを尾行して、冒険者ギルドに男が入っていく、ウルが取り付いて、一緒に入っていく
職員と男が出てくるのを待って、ジンは微笑みながら見る
「ジン様間違えないです」
ウルが言う
「何故つけさせたのか、教えて貰おうかな?」
ジンが微笑みながら言う
「え!まさか!!バレたのか!」
職員言う
「確定だね」
「あ!しまった!!」
職員が青ざめて、男は呆然としている
「どう言うことか、説明をして貰いましょうか?つけ狙った理由を!!」
「それは!言えない!!」
職員が慌てて言うと、青ざめている
「そうですか!冒険者ギルドは、冒険者をつけ狙うのが仕事なのですね!!!」
ジンが大声で言うと、周りの人達がこっちに集まり始め、職員は震えだす
「何の騒ぎだ!」
「ギルドマスター!!」
職員が青ざめながら叫ぶ、ジンは微笑んでいる
「何か有ったのか?」
「なななっ何でもありません・・・・」
「ん?本当か?」
「事実は報告しないのは何故かな?人をつけさせて何の調査?ハッキリ言いな!!」
「どう言うことだ!!」
「え!ギルドマスター!何でも有りません!」
職員が青ざめながら言う
「隠すのは怪しいですね、部屋で証拠でも探しましょうかね、ギルドマスター」
「潔癖なら調べても問題ない!」
ギルドマスターが言うと、ジンは男の部屋に入り書類を探す。ギルドマスターに渡すと職員は崩れ落ちて座り込んでいる
「これは!!すいません、職員の不正とは・・・それも暗殺計画とは・・・・」
ギルドマスターは苦笑いして、怒り気味に職員を睨む
「冒険者ギルドは、本当に信用出来ないですよね」
ジンが苦笑いする
「ジン殿か・・・・あの町の件は、聞いたが、狙われない様にしてほしい」
ギルドマスターが苦笑いしている
「え?聞いたのですね、強欲は良くないですよね」
「強欲は身を滅ぼすか・・・」
ギルドマスターが呟くと男が逃げ出す
「捕まえろ!!」
ギルドマスターが叫ぶと、冒険者達が取り押さえる
「余罪でも探して、厳正な処罰はお任せします」
ジンは苦笑いして言うと、冒険者ギルドを出ていく
「あれが、噂の冒険者ジンか? 強いが全然威張らず、依頼も受けない」
ギルドマスターが呟き、苦笑いする
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