第4話 森の支配者

最後の泉に向かい歩いていると、蜘蛛が次々と集まり剣で切り裂き続けている

「え?全然減らない」

「蜘蛛嫌い」

「早く全滅してほしい」

話ながら、次々と切り裂き続けている。いきなり弾き飛ばされる

「痛い!!」

周囲を見ると、タイガーが2匹こっちに向かって、接近してきている。1匹目に剣を突き刺して、もう一匹は殴り、頭を蹴飛ばす、タイガーは木に激突して、黒い霧になって消えていく

「奇襲受けるなんて!」

「それでもダメージが無いなんて凄い!」

ドリーが笑顔で言うと蜘蛛が群がってくる

「キリが無い!!」

叫びながら剣で切り裂き続けている。やっと周囲に気配がなくなる

「やっと終わった・・・・少し休憩するか・・・」

呟くとドリーが蔓を使い魔石を集め出す

「この量持ちきれなくなりそう」

苦笑いしながら言う

「昨日の3倍ぐらいだね」

諦めてリュックに詰めると満タンになる

「仕方ないから、とっとと小ボス倒すよ」

「頑張ってね」

ドリーは笑いながら言うと、泉に向かい、大きな蜘蛛が糸を吐いてくる

「え?」

ギリギリでかかわすと、全力で突進して剣を突き刺すと腕まで深く突き刺さりそして大きな蜘蛛は黒い霧になって消えていく

「え?簡単に倒せた」

「レベルが上がりすぎだね」

「あ!そうか・・・又帰ったら行かないとダメだね」

ジンが笑顔で言う

「転職もしてね」

「転職が何が良いのかな?」

「んーーーーわからない」

ドリーは笑い出す


泉に触れるとドリーと同じ姿の精霊が現れて光り輝くとドリーも輝き出して光に包まれる

「これは何かな?」

「森の支配権を獲得しました!私もやっと本当の力が使えるよ」

ドリーが光ながら言う

「本当の力って凄いの?」

「戦う力は強くないけど、木の実とか食べ物をいくらでも実らせられるよ」

ドリーが笑いながら言う

「それは良いね」

ジンが笑顔で言うと、ドリーが笑い出すと腕輪が光り輝く

「何かな?」

「加護が上がったよ」

「そうなんだね」

歩き出そうとすると蜘蛛の魔石と剣が落ちているのに気が付く

「ん?この剣は?」

「ドロップアイテムだね」

「輝きの剣?無難な名前だね、丁度良いから使おう」

笑顔で呟くと歩いて町に帰る事にする

「ちょっと待って結界張るから」

ドリーが慌てて手に光を集めて触れると体に光が移る

「これで魔物に12時間集まってこないのかな?」

「1日は持つよーー」

「わかった! じゃあ町でゆっくり休もうかな」

笑顔で歩いて町に戻り、冒険者ギルドに向かう

「今日も買い取りをお願いします」

笑顔で言うとリュックから魔石を出していく

「はぁ?・・・・どんな事が起きたのですか?」

職員が青ざめて聞く

「魔物に囲まれて殲滅しただけですよ」

笑顔で言う。職員はひきつりながら数え始める

「欠片が1625個です。金貨8枚、銀貨1枚、銅貨25枚ですが、こちらの4個とこの2個はどんな魔物でしたか?」

「これはタイガーだよ、こっちは大きな蜘蛛と大きなムカデと大きなバタフライで、これが大きなタイガーだね」

「まさか・・・・森のボスを全部倒したのですか?」

「そうだね、危なかったけど倒したよ」

笑顔で言う

「ちょっと奥に来てください」

職員は慌てて言うと、奥の部屋に向かい、一人の初老の男を連れてくる

「本当に森のボスを倒したのか?」

「倒したよ」

「まさか・・・・精霊と契約しているのか?」

「え?・・・」

ドリーを見るとドリーは笑顔で姿を男に見せる

「え・・・・・・精霊様!!!」

男は青ざめながら頭を下げる

「ドリー偉いだね」

「精霊は偉いだよ!人が敬わないから力を失っていたけど」

「まぁー良いか」

ジンが笑顔で言う

「まさか・・・精霊様と契約した者に会えるとは」

「内緒にしてね面倒事は、嫌だから絶対ね」

「え?しかし・・・・」

「絶対内緒にしてください!!!」

「精霊様の加護が、あれば森の豊な恵みが得られますから!!」

「与えません!!散々無視し続けた人間に恵みなど与えません」

ドリーが怒りながら言う

「え?・・・・そんな」

「お前達が、してきた行いは、忘れませんから!どんなに、私が苦しんだか知りなさい!!愚かな人間!!」

ドリーが怒鳴る

「申し訳ありません」

男は青ざめている

「100年、お前達が敬う祭りを続けたら、少しは怒りも収まると、思いますけど」

ドリーが笑いながら言う

「毎年祭りを行い続けます」

男が頭を下げて約束する

「話は終わったかな?」

「終わったよジン」

「絶対内緒にしてくださいね」

ジンが笑顔で言う

「畏まりました」

男は出ていくとカウンターの職員の女性が入ってくる

「こちらが魔石4個で金貨4枚とこちらがタイガーの魔石の銀貨2枚です、それと討伐も確認出来たので4つで合わせて金貨14枚です」

「凄い大金だね」

「こんなに一気に依頼が達成されたのは初めてです」

職員が苦笑いして言う

「そうなんだね」

「ギルドカードを預かります」

ギルドカードを渡すと、職員は部屋を出て行く。そして、青ざめて戻ってくる

「初心者がこんな依頼を達成するなんて・・・・2段階上がりEランクになります」

職員がギルドカードを返してくれる

「ランクか・・・気にしてなかったけどまあ良いか」

「何も気にしないのですか?ランクが上がれば有名になりますよ」

「面倒だから有名になりたくないね」

「は?・・・・だから無名なのですね」

「そろそろ、帰っても良いかな? 能力も見てみたいし」

「あ!ランクアップと証が追加されていますので見せれば銀貨1枚で使用出来ますよ」

「え?そうなんだ!それは嬉しいかも」

笑顔で言うと冒険者ギルドを出て能力を確認に向かう


「能力を確認したいのですが」

ギルドカードを見せて言う

「銀貨1枚になります」

中に入り装置に触れると能力が表示される


名前 菅原仁

ジョブ 村人 32歳

レベル 80

HP 666 MP 227

腕力 251+10 瞬発力 156

体力 275 生命力 391

魔力 142 知力 85

攻撃力 261+10 防御力 123

ボーナスポイント 230

スキル

獲得スキル・ボーナスポイント5倍

獲得経験値5倍

感知能力 自然治癒

鑑定 重撃

天運 筋力アップ2倍

異常耐性

腕力+10 攻撃力+10

スキルポイント 230

精霊ドリアードの加護


「え?凄い上がったね」

「これなら凄いスキルもあるかな?」

「村人だから無いと思うけど」

ドリーが笑っている

【上限突破】スキルポイント50【獲得経験値五倍】スキルポイント100【麻痺治癒力】スキルポイント10【毒治癒力】スキルポイント10【防御力倍増】スキルポイント50【料理】スキルポイント10

「こんな所かな」

「村人が、こんなスキル得るなんて、あり得なさすぎる」


名前 菅原仁

ジョブ 村人 32歳

レベル 80

HP 666 MP 377

腕力 251+10 瞬発力 156

体力 275 生命力 391

魔力 242 知力 135

攻撃力 261+10 防御力 203×2

ボーナスポイント 0

スキル

獲得スキル・ボーナスポイント5倍

獲得経験値10倍 上限突破

感知能力 自然治癒 防御力倍増

鑑定 重撃 麻痺治癒力

天運 筋力アップ2倍 毒治癒力

異常耐性 料理

腕力+10 攻撃力+10

スキルポイント 0

精霊ドリアードの加護

森の支配者


「防御力これだけあれば大丈夫かな?」

「え?・・・・・あり得ないぐらいだよ!!」

「上限突破はどんなスキルかな?」

「えーとレベルの上限が無くなる筈だけど・・・え?まだまだ強くなる!! ジン凄い!!」

「強くなれば良いかな?」

笑いながら言うと職業を見ていく

「良い職業無いね、まだ良いかな」

「村人で最強になるつもり? この能力なら仕方ないけど」

ドリーが苦笑いしている

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