第3話 精霊と契約

翌朝、冒険者ギルドに向かい情報を探すと、取り敢えず森に向かう

30センチぐらいのムカデと遭遇して、蹴りを入れてから、鉄の剣を突き刺す、黒い煙を出しながら消えていく

「結構簡単なのか?」

魔石を拾って、次のムカデを探して剣を突き刺すと、黒い煙を出しながら、消えていく。後ろからバッタが突撃してくると、ギリギリでかわしながら剣を振り、バッタを両断して、黒い煙になって消える

「囲まれた?」

周囲を見ると、バッタの大群に囲まれている事に気がつく。バッタは同時に突撃してくるが、かわしながら剣を必死に振り回して、次々と切り裂くと、黒い煙を出しながら消えていく

「ギギギ!」

森の奥から、大きなバッタが現れて突進してくると、かわしきれず、当たり弾き飛ばされ、背中から木にぶつかる

「痛い!!このデカブツ!!」

ジンは、叫びながら剣を頭に突き刺すと、柄まで突き刺さり、バッタ飛び回る。木に激突してしばらくすると、黒い煙を出しながら消えていく

ジンは、周囲の魔石を拾い集めると、緑色の珠を見つける

「何だこれは・・・精霊石?」

ジンは拾い、鑑定をする。周囲を見てから、バッタが跳んできた、森の奥に進むと霧が立ち込めてくる

「何だ?急に霧なんて」

呟きながら進み、急に開けて霧がなくなり泉が有る

「異世界なら、ここで何かイベントが起きるかな?」

ジンが呟きながら、泉まで行く

「何も起こらないか・・・・少し休憩しようかな?」

休憩しながら、さっきの精霊石を見る。精霊石は、淡く光輝いている。精霊石を泉に浸けると、光輝き人形の精霊が現れる

「我と契約するか?」

精霊が聞く

「契約すると何か有るのか?」

「え?・・・解っていて来たのでないか?違うのか?」

精霊が不思議そうに言うと

「わからん!教えてくれ」

「我と契約したら、この土地の支配者になれる。そうなれば我を通して、魔力が供給される、代わりに魔物に襲われやすくなる」

「一度契約したら解除は出来ないのか?」

「可能だが、代わりに我が無防備になり、魔物に支配される可能性が有る」

「この地を離れて旅は出来ないのか?」

「旅はしても良い」

「わかった、契約してやる!! こき使ってやるからな!」

考えながら、不利益が無いと判断して、答える


「了解した古の理に誓い、我は菅原仁と契約を結び、ここに誓いの腕輪を与える」

腕輪を受け取り、精霊は姿を変えていくそして肩に乗るサイズになると

「これからよろしくお願いします」

精霊が頭を下げると

「名前は?」

「ドリーです」

「ドリーよろしくね、ジンだ!」

「仁様ですね! よろしくお願いします」

ドリーは肩に乗って満足そうに微笑んでいる

「ドリーは何が出来るのか?」

「結界と植物を使った治癒だよ」

ドリーが微笑みながら言う

「姿は他の人にも見えるの?」

「見えないよ」

ドリーが笑顔で言う

「今は結界が有るのか?」

「うん!結界の範囲だよ」

「じゃあ結界の外に出で魔物を狩ってから一度帰るかな?」

そう言って歩き出すと、しばらくしてバッタを見つけて狩り始めると、次々と集まってくる

「ドリーこれじゃあキリが無い!!」

「頑張って私を守ってね」

ドリーが、笑いながら言う


日がくれる頃、やっと倒し終わり、周りの魔石を全部拾い集めると町に帰る事にする

「まだ集まってくるのかな?」

「もう夜だから結界で魔物が来ないようにするね」

ドリーがそう言うと手に光を集めて、光が体を包む

「これが結界?」

「半日したら消えるから消えたら、又集まってくるかも知れないよ」

「わかった、取り敢えずは町に帰って装備を整えようかな?」

ドリーは聞いて満足そうに微笑んでいる


町に到着して冒険者ギルドに向かいカウンターで魔石を買い取ってもらう為に置く

「買い取りお願いします」

「え?・・・・凄く多いのですが・・・何か有りましたか?」

「バッタに囲まれて何とか全滅させたよ」

「は?・・・・・これは?」

大きな魔石を見て驚きながら言うと

「デカイのが一匹来たから何とか倒せたけど」

ギルド職員は急いで掲示板から紙を取ってくる

「もしかしてこの魔物ですか?」

「色も同じですが・・・・大きさはあのテーブルぐらいだったと思います」

「間違いないですね・・・ちょっと、この水晶を触れてください」

水晶を触れると淡い青色に光りだす

「本当に討伐したようですね、金貨3枚になります」

金貨3枚を出して、テーブルに置くと、職員は微笑んでいる

「魔石は数えないのですか?」

ジンは、疑問に聞くと、職員は袋を見て

「あ!申し訳ありません」

急いで数え始める

「欠片が325個で金貨1枚銀貨6枚銅貨75枚ですこの魔石は金貨1枚です」

カウンターの硬貨を受け取り思い出して、リュックを開けるともう一袋出す

「あ!忘れていましたもう一袋有りました」

「は?もう一袋!!」

職員は苦笑いして数え始めると

「欠片が520個ですから金貨2枚銀貨6枚です、こんなに多くの魔物を狩ったのですか?」

「必死だったのでこうなりました」

苦笑いしながら言うと、職員も苦笑いしている


ギルドを出て能力の確認に向かう

「装置を使いますか?」

「使いたいのですがいいですか?」

「銀貨5枚になります」

中に入り装置の中に入り装置に表示された能力を見ると


名前 菅原仁

ジョブ 村人 32歳

レベル 34

HP 133 MP 110

腕力 59+10 瞬発力 60

体力 75 生命力 58

魔力 71 知力 39

攻撃力 69 防御力 23

ボーナスポイント 145

スキル

獲得スキル・ボーナスポイント5倍

獲得経験値3倍

感知能力

鑑定

天運

異常耐性

腕力+10

スキルポイント 145


かなりレベル上がったな・・・

【自然治癒】スキルポイント30【重撃】スキンポイント30【獲得経験値2倍】スキンポイント20【獲得経験値2倍】スキルポイント30

取り敢えずは、こんな所しか欲しい、スキルは無いかな?後は35ポイントは【筋力アップ2倍】スキルポイント30と【攻撃力+2】スキルポイント1を5回でいいかな?


名前 菅原仁

ジョブ 村人 32歳

レベル 34

HP 178 MP 110

腕力 59+10 瞬発力 60

体力 75 生命力 103

魔力 71 知力 39

攻撃力 69+10 防御力 123

ボーナスポイント 0

スキル

獲得スキル・ボーナスポイント5倍

獲得経験値5倍

感知能力 自然治癒

鑑定 重撃

天運 筋力アップ2倍

異常耐性

腕力+10 攻撃力+10

スキルポイント 0

精霊ドリアードの加護


こんなものでで良いかな?

「防御力凄い上げましたが、どうしてですか?」

「死にたくないから! 防御力を上げただけだよ」

「アハハハ・・・100を越えた防御力だと、装備など装飾に過ぎませんね」

「防御力が高いと、痛くないのかな?」

「何も考えていないのですね・・・・簡単に言うと攻撃力100を越えないと、ダメージを受けません」

「なら良いね」

笑いながら言うとドリーは苦笑いしている

「今度は魔力も上げてください、私の能力が上がりますので」

ドリーが笑いながら言う

「魔力か・・・他に上げたら何か良いこと、有るのかな?」

「魔法防御力が上がります」

「次は魔力も上げることにするね」

笑顔で言うと帰る事にする


翌朝、再び森に向かい結界を解いてもらい、次々とバッタが集まり始めると殴るだけで黒い霧になって消えていく

「痛みが無いね」

「防御力が高いからです」

「今日は素手で取り敢えず倒せば良いかな?」

呟き次々と殴り、黒い霧になって消えていく。周囲に魔物がいなくなる

「弱いね・・・もう少し強い魔物はいないのかな?」

「森の奥に行けばもっと強い魔物がいます泉が後は4つ有りますので」

「じゃあ少し覗いて見ようかな?」

「今のジンなら余裕です・・・・防御力が高すぎるので!!」

ドリーは笑いながら言うと、歩いて奥に向かう。ムカデが沢山集まり始めると、剣で次々と切り裂き、黒い霧になって消えていく。魔物を探しながら奥に進み、霧が立ち込めてくる。しばらく歩いていく。


霧が晴れた所に大きなタイガーが現れる

「え?ボス!!」

「泉の加護を得ているので物凄く強いです」

ドリーが慌てて言うと、タイガーが爪で殴りにくる、ジンは、弾き飛ばされて木に激突する

「痛い!!」

「だけどダメージが無いね」

ドリーが苦笑いしている

「このタイガーめ!!!」

剣を構えて、タイガーがくるのを待ち、剣を振るがかわされ続ける

「全然当たらない!!」

タイガーが口を空けて噛み付きにくる。剣で待ち構える、そのまま突き刺さり、タイガーは暴れながら黒い煙を出している

そして何回か突き刺すと次第に動きが鈍り最後は黒い霧になって消える

「何とか倒せたけど痛かった」

「痛いのは仕方ないけど、ダメージが無いのは凄いです」

「俊敏を上げないとダメなのかな?」

「今のままでもレベルが上がれば大丈夫です、泉に行ってください」

ドリーが笑顔で言うと、泉に触れる。ドリーと同じ姿の精霊が現れて光り輝く

「これは?」

「この泉の支配権を獲得しました、後3ヶ所も支配権を獲得すれば森の支配権を統一出来ます」

「統一できたらどうなるの?」

「私の能力が上がります、そしてジンの加護も上がります」

ドリーが笑顔で言う

「良く解らないけどミッションだね!早速やろう!」

そう言って歩き出すとムカデに包囲されると、次々と斬り倒していく

「うっとっしい!!数ばかりの雑魚!!」

どんどん集まるムカデを、次々と倒していくとやっと周りに気配がなくなる

「ジン凄い!魔石を回収は手伝う!」

ドリーが言うと次々と魔石を蔓を使って集めてくれる

「これは楽だな!」

ジンが笑顔で見ている


魔石を袋に詰めてから泉に向かうと、大きなムカデがいるが一気に近づいて、剣で次々と切り裂くとムカデは黒い霧になって消えていく

「タイガーより弱い?」

「タイガーはこの森で一番強いから」

「は?じゃあ先にボスを倒してから小ボスを倒しているような物なのか?」

「そうだね頑張ってね」

ドリーが笑いながら言う

「先に言ってよ!普通は小ボス倒してから最後のボスでしょ」

「もう終わったことだから、気にしない気にしない」

ドリーはそう言って笑っている

泉に触れると、ドリーと同じ姿の精霊が現れて光輝く

「次に進もう!!」

ドリーは笑顔で言うと歩き出す


キャタピーが次々と現れるが、次々と倒して進むと大きなバタフライが現れる

「これは・・・」

体が痺れる

「あ!麻痺攻撃!直ぐに治すね」

ドリーが治そうとすると、バタフライが突進してくる。剣を構えると突き刺さり貫通する

「え?何で動けるの!!」

「知らないけど動けた」

バタフライは黒い霧になって消える

「早く治して!まだ痺れているから!」

「直ぐに治すね」

ドリーが手に集めた光を触れる。体から痺れがなくなる

「ありがとう」

泉に歩いていき泉に触れる。ドリーと同じ姿の精霊が現れて光り輝く

「次が最後かな?」

「そうだよ!頑張ろう!」

最後の泉に向かい歩き出すと蜘蛛が群がってくる

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