第36話 ドリー知っていたのか!

日暮れまで、ウルの魔法講義が続き、クレアが練習を始める

「・・・・ジン様!もしかしてまだ魔法習得スキルを持っていないのでは!!」

ウルが考えながら呟く

「え!そんなのあるのか・・・・あ!」

ジンが苦笑いしながら、クレアを見る

「あ!ステータス見てないです」

クレアが苦笑いしている

「あ!私もクレアが装置使うの見てないです」

サーラが苦笑いしている

「・・・・スキルは必要です」

「仕方ないから・・・取り敢えず、全部結界張れたら一度王都に戻ろうか?」

ジンが苦笑いしながら言うと、クレアが笑いながら頷いている

「スキル無いと魔法は使えないね」

ドリーが笑いながら飛んでいる

「ん?ドリー!もしかして魔法の使い方知っていたのかな?」

「少しは知っています」

ドリーが笑顔で言う

「ドリー!!!何で先に言わない!!魔法の使い方を習いに、ワザワザ王都にくる、必要無かったのに!!」

「え!あ!聞かれなかったから!」

ドリーが笑顔で言う

「ドリー!!あなたは精霊として主人の困ったことは、教える必要が有ります!!何を考えているのですか!!」

ウルが怒り出す

「え!だって聞かれなかったから!」

「ドリー!正座!!」

ウルが言うと、ドリーに説教をしているのをジンは微笑みながら見つめている

(ウルは正解だな、ドリーとは正反対で役にたつ)


翌朝起きると、みんなで殲滅して歩くことにする

「あ!争っています」

ウルが苦笑いしている

「厄介な奴から倒してくるね」

ジンが笑顔で言うと、後ろからクロコダイルを両断して倒す。残りの魔物も後ろから確実に仕留めていく

「ジン様!!やっぱりずるい!」

ドリーが笑いながら言う

「いえ!ジン様流石です!効率良く、倒すなんて素晴らしいです」

ウルが笑顔で言うとドリーを睨んでいる

「ウルありがとう」

ジンが微笑みながら言う

「ジン様はどんどん強くなっていますね」

「ん?そうだな!レベルは上がっているだろう」

「ジンさんすぐに上限に、到達しちゃいそうですね」

サーラが笑顔で言う

「ん?上限なんか無いぞ!」

ジンが言うとウルが驚いている

「もしかして!上限突破しているのですか?」

「取得したぞ」

「え!凄いことです!強さに上限が無いなんて!」

ウルは驚きながら言う

「逆を言えばステータスなんか、どうでも良いけどね」

「そうですね、強さに上限がなければ意味がありません」

ウルは笑顔で言うと、ジンは次の領域に向かう


魔物が集まり始め、ジンは次々と倒し始める

「ここも争っているな」

「ジン様、またずるするつもりだ!」

「ドリー戦略だ!」

ジンが笑いながら言い、ウルは頷きながらドリーを見ている。ジンは大物を、次々と後ろから両断して倒す

「エサがあれば魔物なんて楽勝だな」

「ズルしすぎ!ジン様!!」

「ジンさん、私達でも倒せますか?」

サーラが苦笑いしている

「魔石拾いばかりじゃダメだよね」

「ジン様!頑張ります!!」

クレアが笑顔で言うと、次のエリアに向かい魔物を次々と倒して、大物が争いをしているのを、見付けてからクレアとサーラは一匹ずつ後ろから攻撃を仕掛けて倒していく

「こんなに簡単に倒せるなんて」

「サーラお姉ちゃん!!私強いでしょ」

クレアが笑顔で言うと、サーラは笑顔で見つめている

「クレアは強いよね、見習い魔法使いで剣で次々と倒す人はいないからな」

「本当にジンさんのせいですけど!」

「え?俺のせい?」

「こんなに強くしたので、責任をとってくださいね」

サーラが微笑みながら言う

「責任? 何の責任だ?」

「え!! えーと、それは全てです!!」

サーラがジンを見ながら言う

「全て? なんだか解らないが・・・強くなったから、安心して見ていられるな!」

ジンが笑い始める

(せせせっ責任は、とってください!! クレアを幸せにしてくれないと、許しません!!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る