第35話 領域主討伐

休憩後、中央部を目指す事にする

「ジン様、無理はしないでください・・・中央部は、相当強いので危ないと思ったら、引いてください」

「ん?わかった!強いなら全力で倒すよ」

ジンが笑顔でウルに言う

「本当に無理しないでください!お願いします」

ウルは真剣に言うと頭を下げる

「無理だと思ったら、ドリーを盾にして逃げるようにするから!」

ジンが笑いながら言う

「ジン様!!酷い!!私の事嫌いになったのですか!!」

ドリーが涙目になって言う

「役にたたないから、身代りになって貰おうと思っただけだ!!」

「うっ!そんな!!私は役にたちますよ!!ドリアードの加護は必ず役に立ちます!!」

「例えば何に役にたつのだ?」

「え!回復出来ます!!」

「サーラの魔法で回復も出来るな・・・ウルの加護でも」

「え!・・・・・役にたたない」

ドリーが言い返せないで、落ち込み始める

「ドリー我が儘言わず、ジン様に支えるのですよ」

ウルが笑いながら、ドリーに言う

「ウルさえ居なければ・・・・」

ドリーが呟く

「そうだな!最初騙してくれたから、ウルが居れば騙すことは無理だからな!!」

「は?騙した!!本当ですか!!」

「え!内緒にしてください!!それだけはウルには言わないでください!!!お願いします!ジン様!!」

ドリーが慌て出すと、ジンはニッコリする

「まさか・・・・本当に・・・・」

ウルはドリーを睨んでいる


中央部に向かうと多くの魔物がいる

「やっぱり多い!本気で片付けないと!」

ジンが呟くと気が付き向かってくる魔物を次々と倒し始める


「ふぅーーやっと終わったか」

ジンが呟くと、大きなクロコダイルが見ている

「あれがボスか・・・」

「ジン様強そう・・・」

ドリーが苦笑いしている

「強そうだね」

ジンが呟い、歩いていくと、クロコダイルが大きな口を空けて、噛みつきにくるが、ジンはかわしながら剣を振る。クロコダイルの腕を切り落とす

「グォーーー!!」

クロコダイルが奇声をあげ、ジンに尻尾を叩き付ける。ジンはギリギリでかわして斬りつけると、転がるようにかわされ、噛みつきにくるが、かわして距離を取る

「ジン様!逃げてください!!お願いします!!!」

ウルが大声をあげる。クロコダイルが飛び付いてくるが、ギリギリでかわす。ドリーが悲鳴をあげながら飛び立つとクロコダイルがドリー目掛けて飛び付く

「きゃーー!!!」

ドリーが叫び、クロコダイルの口の中に収まるとジンが渾身の一撃が首を両断する。黒い霧になって消えていく

「うぇ~~ん!!」

ドリーは泣きながら黒い霧から現れる

「ドリー」

ジンが呟く

「ドリー・・・・愚か者!ジン様をみかぎって飛び立った罰ですね」

ウルが苦笑いしている

「怖かった~~!!ジン様!!」

「飛び立たなかったら、食べられなかったのにね」

ジンが呟くと、ウルが苦笑いしながら、ドリーを見ている


暫くしてドリーが泣き止むとウルが調整をして、結界を張る

「ウル結界を張って良いの?」

「ギリギリですが、ジン様なら結界を張って待っても良いと思います」

ウルが笑顔で言う

「わかった!じゃあ周囲を殲滅続ける事にするね」

ジンが笑顔で言うと周囲の領域を殲滅して一周してくると夕方になる


「ジンさん・・・1日でこんなに倒すなんてあり得ないです」

サーラが苦笑いしながら言う、クレアが微笑んでいる

「サーラもクレアも協力して倒してくれたから、助かったよ」

「本当に役にたっているのでしょうか?」

「雑魚は面倒だからね」

「ジン様らしいです!私も魔法を使えるようになってもっと役にたちたいです」

クレアが笑顔で言う

「そうだよな・・・早く魔法を覚えられたら良いよね」

「はい!ジン様」

「ん?ジン様魔法を覚えさせたいのですか?」

ウルが、真剣に聞く

「そうだな!クレアは魔法を教えてくれる人を探していたんだけど」

「私が知っている範囲で教えましょうか?」

ウルが笑顔で言う

「え!ウルは魔法を教えられるの?」

「はい!魔法にはいくつか種類が有りますが、水の精霊ですので、水魔法は、大体知っています」

ウルが笑顔で言うと、クレアに魔法の講義を始める。ジンも一緒に聞くことにする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る