第45話 王都出発

翌朝、冒険者ギルドに食料等を買い込んでから向かう

「ジンさんこちらが、昨日の分の硬貨ですが、新記録でした」

職員が笑顔で言うと、硬貨を受け取りギルド内を見回す

「まだ来てないか?」

「はい、昼前には来ると思いますが、ジンさんが向かってくれると安心します!ジンさんは恐らく最強の上級剣士ですから」

職員が微笑みながら言う

「かなり強くなっていたから、少しは安心出来るがまだまだ強くなった方が良いかな?」

「どのぐらい強いか解りませんが、ジンさんなら勇者様と互角にやれますね」

職員が笑顔で言う


昼ぐらいになると勇者と馬車が到着する

「ジンさん来てくれたのですね」

美咲が笑顔で言う

「契約が有るからな!取り敢えずは、力を貸してやる」

ジンが笑顔で言うとルシオが睨んでいる

「ジン!!貴様!!ここで上下関係をハッキリさせてやる!!表に出ろ!!一騎討ちだ!!」

ルシオが怒鳴り、周りの男達がジンを取り囲む

「面倒だな・・・ハッキリさせるのは良いが自信過剰だな」

ジンが呟くと外に出る

「この間は油断したが!今回はそうはいかない!!覚悟しろ!!」

ルシオが言うと剣を構える

「面倒だから早くしてくれ」

ジンが面倒そうに言い、剣を構えると、ルシオは剣を振り、ジンは軽くかわして剣を叩き付ける。ルシオの剣は砕け散ると剣を落としている

「イタ!!」

ルシオは痛みに耐えながら砕けた剣を見ている

「どうした?口先だけの弱虫」

「クソー!剣が悪いだけだ!!」

「もう一度するか?誰かから剣を借りれば良いぞ」

ジンが微笑みながら言う。ルシオは剣を構え、すぐに斬りかかるが、かわしながら素手で腹を殴ると、壁まで吹き飛び倒れる

「弱すぎるのだから・・・動きが遅すぎる」

ジンが苦笑いをしている

「あり得ない・・・・」

ベクトルがジンを見て呟く

「次はどうする?全員でやりあうか?」

「それはしなくても良いが・・・ジンの職業は?」

ベクトルが苦笑いしている

「上級剣士だが面倒だから転職したくはないな」

「あり得ん!!何故だ!!何故上級剣士がパラディンに勝てる!!」

ベクトルが言うと美咲がジンを見て青ざめている

「美咲どうした?」

「そんな事あり得ない!!こんなレベル!!何故!!!もしかして!」

「そうだね!だけど、人のレベルを言うなんてルール違反じゃないかな?」

ジンが微笑みながら言う

「そうだけど・・・ルシオがいくら足掻いても勝てる訳無い・・・私より強いかも知れない」

美咲が青ざめている

「まだまだ弱い!防御力が上がらないからな」

「は?防御力!!そんなの上がる訳無いでしょ!!」

美咲が苦笑いしている

「美咲様、そんなにジンは強いのですか?」

ベクトルが驚きながら聞く

「最強です・・・どう見ても強すぎます」

美咲が呟き、ジンを見つめている

「え? そんなに? どのぐらいなのですか?」

ベクトルが驚きながら聞く

「え? 能力的に・・・私よりも強い! 」

美咲が真剣に言うと、ベクトルが信じられない様にジンを見る


準備が完了してから王都を出発して、魔王軍のいる方角に向かい進む事にする

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