第46話 オーガ殲滅

順調に進み、魔王軍との最前線に到着する

「ここから先は気を付けないと、危ないので警戒はするように」

ベクトルが真剣に全員に言うと、みんな真剣に説明を聞いている


翌日準備をしてから進軍開始する。前方からゴブリンが大量に姿を現す

「全員かかれ!!」

ルシオが言うと走ってゴブリンと戦い出す

「ジン!!何を見ている戦って突破するぞ!!」

ベクトルが大声で言うと、ジン達も歩き出す

「クレアとサーラは無理をせず防御に徹しろ」

ジンが笑顔で言うと、押されている人のゴブリンを一刀両断する。高速で次々と斬り裂きながら進む

「バカな!!何だ!!1人で進むなんて!!」

ベクトルがジンの剣を見て、驚愕している。ジンは更にスピードを上げて、ゴブリンを次々と斬り捨てながら進み、ゴブリンの軍勢を中央突破する

「あれ?付いてこないのか?この程度の雑魚等、余裕だろ!!」

ジンが大声で言うとルシオが睨んでいる

「ジン様が殲滅しないと、付いてこれる人がいません」

ウルが笑顔で言う

「ジン様~本気で戦うの?」

ドリーが肩で足をバタバタしながら言う

「面倒だから待つとするかな?」

ジンが言うと戦う人を見ている


「ジン!!貴様!人が戦うのを見物する等、ふざけているのか!!」

「周囲のゴブリンなら片付けていただろ」

ジンが微笑みながら言う

「は!・・・・・何故だ!何でそんなに強い!!」

「普通だ!!お前が弱いだけだ」

ジンが笑顔で言うと、ルシオは涙目になる

「何故だ!!俺はつよ・・・・・」

「ジン!まだ本気を出してなかったな!」

ベクトルが真剣に聞くと、ルシオが青ざめている

「面倒だから軽く斬っただけだが、それがどうした?」

「そこが知れない・・・」

ベクトルが苦笑いしている

「大変だ!!オーガが来たぞ!!戦闘準備だ!!」

見張りの男が大声で言うと、みんな青ざめてオーガを見る

「落ち着いて、一体ずつ倒します!!」

美咲が慌てながら言う

「各個撃破だ!!無理はするなよ!!」

ベクトルが大声で言う

「ジンさんどうします?」

サーラが苦笑いしながら言う

「無茶はしなくて良いが・・・余り見過ぎるのも被害が大きくなるな」

ジンが考えながらオーガを見る

「はぁぁぁ!!!」

美咲は剣を振りかぶり、振り下ろしオーガを両断して倒すと、他の人はオーガを引き付けながら戦い始める

「ジン様右!!後続が!」

クレアが言うと10匹のオーガが回り込んで向かってきている

「あれは叩かないと全滅だな」

ジンが呟き、全速力でオーガに向かっていくと、最初の一匹を闘気を纏った一撃で両断する。次々と真っ二つに斬り裂いていく

「あ!ジン様!!私の分が無いです!!」

クレアがジンに叫ぶと、サーラが笑い始める

「弱いな!まだまだ余裕が有りすぎる」

ジンが呟き、美咲の方を見ると、かなり疲れている様で苦戦し始めている

「ここは、これで良いから、美咲を助けるぞ」

ジンが真剣に言うと、全速力で走っていく。美咲は後ろに弾き飛ばされ、こん棒で殴られそうになっているが、ジンが間に入りこん棒を、素手で受け止める

「いた!!この野郎!!」

ジンが叫ぶと、思いっきり殴り、オーガは頭が吹き飛びながら、後ろに飛んでいく

「うそ・・・・」

美咲が信じられないものを見る眼差しで見ている

「油断したら痛い目に合うぞ!!」

ジンが怒鳴ると、美咲は慌てて立ち上がり剣を構える。周囲のオーガを一匹ずつ倒し始め、ジンは複数近づくと一刀両断して倒し始める


「ジン!!貴様危なくなるまで見ていたな!!」

ルシオが大声を上げながらくる

「回り込まれたオーガを片付けただけだ!あそこのな」

ジンが指差す

「は?回り込まれた?何だそれは!!」

ルシオが睨んでいる

「ルシオ黙っていろ!!!あの数10体はいるぞ・・・あんなの後ろから攻撃されていたら終わりだ!!」

ベクトルが真剣に言う

「ベクトル何で肩を持つんだ!!」

「じゃあ見てこい!!お前は視野が狭すぎる!! 全体をみろ!!」

ベクトルがルシオに怒鳴る

「何でだ!!」

「お前が前を見ている間に、ジンは周囲を確認して、1人でオーガを殲滅してから、美咲を助ける為に走って来てくれたんだ!!お前は多くの冒険者と戦っている間に、1人であの数を倒したんだ!!まだ解らないのか?ルシオ!!お前が美咲を守る役目をしていない間に、ジンが援護をしてくれたんだ!!」

ベクトルが真剣に言う

「何でだ!!俺は間違ってない!!」

「間違っている!実力的にジンが1番強い!そしてお前が命令する立場に無い!」

「は?何でだ!!」

ルシオが怒りながら怒鳴る

「この状況なら、ジンが指揮を取るべきだ!お前では全体を見れない!!お前が生き残っているのは多くの仲間のお陰だと解っているはずだ!!」

「ベクトル!!お前!!何でだ!!」

ルシオが睨んでいる

「ルシオ、ベクトル・・・ジンは強すぎます」

美咲が真剣に言う

「勇者様!!」

「素手でオーガを倒せるなんて・・・私には出来ません!!それに素手でこん棒を受け止めるなんて・・・・」

美咲が言う

「そんなの嘘だ!!」

「事実です!ジンは私より凄く強いです!」

美咲が真剣に言う

「勇者様・・・・・何でそんなことを・・・」

ルシオが涙目になる

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