第47話 勇者美咲

「ジンさんあなたは本当に強すぎます、それにレベルも・・・上限突破するなんて思いませんでした」

美咲が真剣な目で見つめながら言う

「鍛えたからね」

「それに・・・肩の小人は何でしょうか?」

「あ!精霊だよ、森の精霊ドリアードのドリーに水の精霊ウンディーネのウルだ」

ジンが言うとドリーとウルがお辞儀をしている

「精霊!!そんな種族いるのですか?」

美咲が驚いている

「助けたけど、契約して加護を貰ったけど、戦力外だけどね」

ジンが言うとドリーがガックリしている

「面白いのですね」

美咲が微笑みながら言う

「ほとんど役にたたないけど、マイナス面が大きいね、魔物の大軍に毎日襲われるからね」

「え?魔物の大軍に!!」

「殲滅するのも大変だからね」

ジンが笑いだすと、美咲はドリーを見ている

「魔物の大群・・・だからそのレベルまでレベルアップしたのですか?」

ジンを見つめて言う

「そう言うことだ!最初は辛かったが、今は楽勝になってきている」

「それはそれだけ強ければ、楽勝になるでしょうけど」

美咲は不思議そうに見ている

「魔物の大軍に襲われたければ言ってください~!すぐに集まってきますから!」

ドリーが笑いながら言う

「え!集まってくる?」

「領域外にいると狙われて食べられちゃいます!だから、ジンが倒しまくってくれます!!」

ドリーが笑顔で飛び言う

「え!・・・・本当ですか?」

「本当だね、サーラもクレアももう慣れたよね」

ジンがクレアを見てから言う

「はい!!ジン様!剣で倒せます」

クレアが笑顔で言う

「こんな幼いのに?・・・・え!!魔法使い!それも90レベル!!」

美咲は驚き声を上げる

「え!90レベルまで上がっているのですか?」

クレアが嬉しそうに言う

「もう少しで転職だな!」

「はい!ジン様!!」

クレアが嬉しそうに笑う

「え!ちょっと待ってください!!もしかして100レベルまで、転職しないつもりですか!!」

「そうだ!その方が強くなるからな!」

ジンが真剣に言う

「そんな・・・・もしかして、クレアさんは相当強いのですか?」

「まだまだ弱い!!だから、なるべく後ろにいて欲しい」

「そうなのですか・・・え!サーラさんも!」

「この頃、戦い方を、ジンさんに教えて貰いましたけど、プリーストを目指しているので、まだまだ弱いです」

サーラが笑顔で言う

「・・・・・・もしかして、ルシオより相当強いかも・・・」

美咲は驚きながら、考え込んでいる

「美咲は、もっとレベルを上げないと、苦労するぞ」

ジンが微笑みながら言う

「それは・・・苦労しています・・・勇者の能力で何とかしてきましたが、もう限界に近いです・・・勇者は、転職出来ないので・・・」

「え!それは辛いな・・・魔王倒せるのか?」

「え?倒せないと帰れません!!あ!」

美咲は慌て出す

「ならレベルを上げまくって、能力を上げるしかないな・・・・スキルも重要だが」

「そうですが・・・スキルは強力なスキルを得たらもう取得が出来ないので・・・」

「あの一撃か?」

「はい、そうですね・・・」

美咲は悔しそうに言う

「あれじゃ、どうにもならないだろう、レベルを上げた方が良いな!!」

ジンは言うと笑い出すと、クレアとサーラが顔を見合わせて笑い始め、ドリーが飛び回りながら笑っている

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