第23話 ドリーとギルドマスター
ジンは、宿屋にいくと部屋を取り、町の様子を眺めている、クレアも外を見ながらボケーとしている
ドリーは少しお使いに出掛けていると、サーラ達が帰ってくる
「ジンさん!クレアただいま」
サーラが笑顔で言う
「サーラ成果は有ったかな?」
「中々の成果でした」
サーラが笑うと冒険者達も笑顔で満足そうにしている
「じゃあクレア気を付けて帰れよ」
ジンが微笑むとサーラと帰ろうとする
「サーラ、夜にみんなでご飯食べるか?」
「え!はい!良いですよ」
サーラは喜び冒険者達も頷いている
「ジン様予想通りですがどうしますか?」
「自分がいる前で起こることなら、全部俺のせいと言うだろうな」
「はい!ジン様、愚か者だから、ジン様に手を出したら町を崩壊させます」
ドリーが笑顔で浮遊している
「表の監視もまだいるから、ドリー夜にサーラとご飯を食べている間に、冒険者ギルドで最終警告をしてきて貰おうかな?」
「どんな内容にしますか?」
「約束も守れない人間等、助けることは最早無い、ギルドマスターあなたが雇ったお仲間達に森を攻撃させて富を得ようとした事は、解っていますよ!! この町が滅びるのは全てあなたのせいですからね・・・・なんてどうだろうか?」
「クスクス・・・・良いですジン様!!」
ドリーは喜びながら踊りだす
サーラと冒険者達とクレアと食事しながら話を聞いている。ドリーは冒険者ギルドに向かいギルドマスターの来客を確認してから顕現する
「愚かな者め!!やっぱり人間は信用出来ませんね」
ドリーが顕現して言う
「ななっ何故精霊様が!!!」
ギルドマスターが驚き叫ぶと、男達は剣を向けてくる。ドリーは宙に浮きながら微笑んでいる
「捕らえろ!!富は俺達の物だ!!」
男が叫び、男達がドリーに襲いかかるが、ドリーは窓の外に出ていく。冒険者や町人に見える様に漂うと町人が集まりながら見ている
「約束も守れない強欲な人間に、加護を与える事はもう無いだろう!愚かな人間よ!ギルドマスター!! あなたが欲のために雇った者達による、森への攻撃させたことも解っています!! 私に危害を加える算段も全てバレています!愚かな者のせいでこの町が滅びるのは、全て最終警告を無視して富を得るために森に攻撃を指示した、あなた達の責任です!」
ドリーはギルドマスター達を指差して微笑んでいると、町の人々と冒険者と職員が見ている
「どどどどうすれば!!あ!これは魔物のまやかしだ!!倒せ!!捕まえろ!!」
ギルドマスターが錯乱して叫ぶ
「えーーーー!!!精霊様を魔物呼ばわり!!!!」
「この事態はギルドマスターのせいか!!!」
町人と冒険者が怒鳴り、職員達がギルドマスターの部屋に向かうが男達は槍をドリーに向けて投げる、ドリーはかわす
「まずは町の木を全て枯らしましょう、次は全ての作物を枯らしましょう」
ドリーは微笑みながら言う。多くの人が見える様に高く上がり力を込める。町の木が枯れ始めると町中は大混乱になり始める
「ギルドマスター!!!なんて事を!!」
職員が部屋に入り怒鳴る
「全部ジンの仕業だ!!ジンが近くにいる筈だ!!捕まえろ!!」
ギルドマスターが怒鳴る
「は?ジンさん?どこにいるのですか?」
「え!近くにいるだろ!!!」
ギルドマスターは外を見て見渡している
「ギルドマスター!!どう言う事か説明しろ!!!!」
町人が叫び始める
「いっいっいない!!何故だ!!何故だ!!!そんな事」
ギルドマスターが叫びながら見渡している。職員と冒険者がギルドマスター達を捕まえて事情を聞き始める
「全部ジンが精霊様と町を脅しているんだ!!ジンは精霊様と話せるだからやらせたんだ!!」
ギルドマスターが言うと、冒険者がジンを探し始める
「ここにいたか!ジン!!」
「セルシオどうかしたのか?後外が騒がしかったが?」
ジンが聞くとみんなセルシオを見ている
「え?何も知らないのか?先程起きたことを!」
「セルシオなんだ?なんか慌てているみたいだが?」
「精霊様が現れてギルドマスターが森に攻撃を指示したと言っていたが知らないか?」
「は?なんだそれ?ギルドマスターが森を攻撃したのか?意味が解らないが・・・・」
ジンは考え始めると、セルシオが苦笑いしている、そして、他の冒険者も苦笑いしている
「アハハハ・・・何も知らない様だな」
「あのー精霊様が現れたのですか??」
サーラが聞く
「さっきな・・・食事していたのか?」
「はい!見たかったです・・・」
サーラが言うと周りの冒険者達が苦笑いしながら話し始める
「これは完全にギルドマスターが、嘘を言った様だな・・・・俺達はギルドマスターの欲の為に町を失うのか・・・」
「え?町を失う?何故?」
「精霊様を怒らせたからだ!」
セルシオが言うとサーラ達が驚く
「精霊様を怒らせた?何故?」
「さっきも言ったがギルドマスターが雇った男達が森を襲ったからだ!!」
「そうか・・・やっぱり早く町を出た方が良いのかな?」
「ジン!この町に住み着く気は無いのか?」
「ん?探しているものが有るから・・・それは出来ないな」
ジンが真剣に言う
「そうか残念だ!!」
セルシオが言うと冒険者達は帰っていく
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