第24話 ギルドマスターとセルシオ
セルシオは冒険者ギルドに戻る
「どうでしたか?」
「ジンは見つけた」
「そうだろう!!ジンが操って騒ぎにしたんだ!!私を陥れる為に!!」
ギルドマスターが笑い出す
「そうだな・・・ギルドマスターがジンを陥れる為にジンの所為にしていたのは、明白だな・・・残念だ」
セルシオが苦笑いしながら言うと、冒険者達がギルドマスターを睨んでいる
「なっなっなっなっ何を!!ジンが仕掛けたんだ! 何を言っている!!そうだろう!」
「ジンはこの騒ぎを知らなかった!ギルドマスター、それに食事をしていて周りの人達も証人になるだろう」
「え!食事をしていたのですか?」
「そうだ!一緒に食べていた人だけでなく、店にいた人が全員証人だろう」
「じゃあ・・・・ギルドマスターの言うことは信用できません・・・それに証拠も見つかりました」
職員が証拠をギルドマスターに突きつける
「この間のジンさんを襲った冒険者に極秘で依頼をして、ジンさんを殺害しようとした証拠と今回の件の証拠・・・・更に以前の犯罪の証拠まで見つかりました」
職員が悲しそうに言う
「え!じゃあ・・・・ジンを殺そうとしていた!!!そうするとジンの金が目的か!!!許せない!!」
セルシオがギルドマスターを睨み言うと、冒険者達が批判の罵声を浴びせている
「この事はギルド本部に伝えます」
職員は頭を下げながら言う。そして、ギルドマスターは牢屋に連れていかれる。翌日、町中では冒険者が噂を流し始め町人は、冒険者ギルドに苦情のために人々が殺到している
「ジン様上手くいきましたが、暫くは町を出ない方が良いです」
「そうだな・・・魔物が町を襲ったら大変だが、仕方無いか・・・・」
「ジン様が戦えば大丈夫です」
ドリーは笑顔で言う
「強いのがバレる方が面倒だが、魔物を倒しにいくと言って・・・1ヶ所領域を作れば良いか・・・北側は魔物が少なかったからその辺りの奥で」
「あ!そうだねジン様」
ジンは魔物討伐に北側に向かい、離れた位置の領域のボスを探す
「有りました!あれがこの領域のボスです」
ドリーが笑顔で言うと、そこにはグリズリーがいる。ジンは接近していく、グリズリーは腕を振り攻撃してくるが、ジンはかわしながら腕を切り落とす。グリズリーは噛みつきにくる、ジンは後ろに避けてから、剣を全力で振り抜き、グリズリーの頭を真っ二つ割ると、黒い霧になって消えていく
「ジン様短剣が落ちています」
ドリーは短剣を見つけて言う
「グリズリータガー」
ジンは鑑定してから呟き、アイテムボックスにしまい、岩に手をかざす
「マスター権限オープン」
領域の状態を確認して、ジンはゴーレムを作成する
「領域の魔力結構有るから、簡単にゴーレム出来た」
「ジン様ゴーレム強化しますか?」
「そうだね、それが一番だね」
ジンが笑顔で言うと、ゴーレムで魔物を倒し始める。一度結界を張り休憩してから町に戻っていく
冒険者ギルドに到着すると人は少なくなっていた
「魔石の買い取りをお願いします」
ジンが笑顔で言う
「え!ジンさん!!町にいたのですか!!昨日大変だったのは知っていますか?」
「セルシオが精霊様がどうとか言っていたけど、何か有ったのですか?」
「は?!調べようとしなかったのですか?!!」
「必要ないので、それより魔物狩りをした方が良いですからね」
ジンは微笑みながら魔石を置いていく
「ジンさんを疑っても意味ないですね・・・又大きい魔石を・・・」
「ちょっと歩いていたら熊に会ったから狩っておいたよ」
職員は苦笑いしながら調べて数を数えると硬貨を積み上げる
「じゃあ又狩ったら持ってきます」
ジンは笑顔で言うと帰る事にすると、セルシオが苦笑いしながら見ている
「ジン!何も気にせずにいたのか・・・」
「セルシオ周りに何て言われても気にしてない、それにそのうち旅に出るからな」
「そうかジン長く付き合わないから、どうでも良いと言うことか・・・・」
「そう言うことだ、理解してくれるのは1人か2人いれば良い」
ジンは笑い出すとセルシオも笑っている
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