第3章 ジンとクレアと王都へ

第25話 ジンとクレア

翌朝、宿屋で朝食を取っている

「ジン様おはようございます」

クレアが笑顔で前の席に座ると、サーラが笑顔で歩いてきている

「何か様か?」

「ジン様は今日は何か予定が有りますか?」

「特には無いが」

「お願いが有るのですが、冒険者なるのに保護者になってくださいませんか?」

クレアが笑顔で言う

「クレア!イキナリ言うことでは無いです!!ジンさん申し訳ありません」

サーラが慌てだす、そして、事情を詳しく聞く

「ジン様クレアは、私とコミュニケーション取れますので構わないと思います」

ドリーが笑顔で言うと、クレアが嬉しそうにドリーを見ている

「サーラじゃあ、真面に戦闘を教えられないから少しだけ協力してやる」

「本当に!!良いのですか?」

「まずは・・・冒険者ギルドで登録からかな?」

「ジン様ありがとうございます」

クレアが笑顔で喜んでいる

「登録前にクレアは、実は私の妹では無くて・・・近所の幼馴染みです。両親が無くなり私が面倒を見ていました。クレアは人見知りをしますが、何故かジンさんには懐いています」

サーラは笑顔でクレアを見ている

「ジン様は優しいから好きだよ、安心してね」

クレアがサーラを見て言う


冒険者ギルドに到着して、カウンター職員に

「クレアの冒険者登録をしたいのだが」

「クレアさんは何歳ですか?」

「14歳です」

「未成年は登録をする訳には・・・保護者がいれば別ですが・・・」

「ジン様が保護者になってくれます」

クレアが笑顔で言うとジンが頷く

「ジンさんが!!実力も資金力も有りますから、問題は有りませんが、一緒に討伐を行って貰うことになります、成人するまで、買い取りはジンさんが一緒でないと出来ません」

「仕方無いが・・・約束したから戦闘の仕方は徹底的に叩き込む」

「え!ジンさんが!!クレアさん!本当に大丈夫なのでしょうか・・・・」

「大丈夫です!!」

クレアが笑顔で言うと、サーラが不安そうにしている。職員はギルドカードを作成している


冒険者ギルドを出ると、サーラは仲間の元に走っていく

「クレアは装備は有るのか?」

「まだサーラお姉ちゃんから貰った短剣だけです」

クレアの短剣を見て確認する

「じゃあ、早速魔物を倒して見ようか? 能力を今日中に上げれるところまで上げたいからな」

ジンはそう言うと町の外に向かう


ジンはバッタを殴り瀕死にしてから

「クレアトドメを討て!」

クレアは短剣で斬りつけるが余りダメージを与えられない

「クレア力が足らないから体重を乗せて突き刺せ」

ジンが言うと、クレアは短剣を突き刺すと、バッタは黒い霧になって消えていく。小さな結晶が残る

「魔石は拾って、この袋にしまうように!!」

ジンが袋を渡して、クレアは笑顔で拾い袋に入れる。ジンが次のバッタを持ってくると、クレアが突き刺してトドメを討っていく

「クレア頑張れ!!」

ドリーが笑顔で応援を始め、クレアは嬉しそうにしている


「近くのバッタは居なくなったな・・・移動するぞ」

ジンが言うと周囲を警戒しながら歩いていく。バッタを見付けて、持ってくると、クレアがトドメを討ち続ける。日が傾き町に帰ることにする。冒険者ギルドに到着する

「買取りお願いします」

クレアが袋を置くと、職員が袋を開けてジンを睨む

「初日は魔石拾いをしたのですね」

「短剣で突き刺して倒していたした」

「え!突き刺していた!!ジンさん!危険なことを!!」

「危険無いよ!ジン様が瀕死にしてから、持ってきてくれたから」

「は?・・・持ってきた・・・突き刺していただけなのですね」

職員が苦笑いしながら魔石を数え、硬貨を出してくれる。クレアが硬貨を受け取り、ジンの元に持ってくる

「クレアが持っていなさい、必要な物を買うように」

ジンは笑顔で言う。防具屋に向かい、クレアに合う革の鎧と手袋を買う、服屋と雑貨屋で必要な物を買い集める

「後は・・・あそこでステータスを確認して来なさい」

ジンが言うとクレアが入ろうとしない

「ジン様が一緒じゃないとヤダ」

「しかし、ステータスは重要だから、人に見せたらいけないぞ」

「ジン様は、私の保護者だから大丈夫!!」

クレアが言うと、ギルドカードを見せてから装置に向かう、クレアの能力を確認する


「凄いな・・・魔力が非常に高いな、必要なスキルは無いか」

ジンが呟く

「ボーナスポイントとスキルポイントは何」

「ボーナスポイントは能力を上げるポイントだ、スキルポイントはスキルを覚えるためのポイントだから、必要なスキルが無かったら、使わないで貯めておいた方が良いな・・・」

「ジン様がどうしたら良いか決めて、まだ解らないから」

「ジン様なら防御力に全部ですよね」

「そうだな!死なれたら困る」

ジンが真顔で言うとドリーが笑っている


名前 クレア

ジョブ 村人 14歳

レベル 5

HP 24 MP 40

腕力 10 瞬発力 10

体力 12 生命力 12

魔力 25 知力 15

攻撃力 10 防御力 12

ボーナスポイント 0

スキル

スキルポイント 10




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