第26話 ジンとクレアの訓練前編
宿屋に戻るとサーラが心配そうに待っていた
「サーラお姉ちゃん」
「クレア大丈夫だったの?」
「ジン様がいるから大丈夫!バッタを沢山トドメを討ったよ」
「え!あ!ジンさんだからだね、レベルが上がれば安心出来るから頑張るのよ」
「うん!頑張るよ」
クレアが嬉しそうに言う
「そろそろ帰ろうね」
サーラが笑顔で言う
「ジン様と一緒に宿屋に泊まる」
「え!何を言っているの!!ジンさんに迷惑でしょ」
「ジン様ダメですか?」
クレアがジンの顔を見上げる
「仕方無い、宿屋で部屋が空いているか聞いてみるか」
ジンが呟くと、部屋を確保に向かう
「ジンさん宿代どうしましょうか?」
「今日の稼ぎで、数日は大丈夫だな」
「え!今日の稼ぎで!!」
サーラはクレアを見ると、クレアが硬貨を見せる
「ななっ何匹狩ったの!!」
「100匹はいたかな?バッタだから余裕だな」
「・・・・もしかして、私よりすぐに強くなるのかも」
サーラが呟き苦笑いしている。サーラは家に帰っていく
翌朝ジンは北の領域に向かうことにする
「クレア、走るから背中に乗れ」
ジンが言うとクレアが少し恥ずかしそうにする。ジンの背中に乗る
「舌噛まない様にしていろよ」
ジンはそう言うと全力疾走していく、領域の近くに到着する
「ジン様早いです・・・凄かった」
クレアが笑顔で言うと、ジンは周囲の魔物を殴り瀕死にしてから持ってくる。クレアがトドメを討たせていくと一度結界内に入っていく
「ゴン!!痛い!!」
振り向くとクレアが顔を押さえて尻餅をついている
「ジン様結界に引っ掛かりました」
「どうすれば入れるのかな?」
「手を繋いで入れるか確認して見てはどうですか?」
ドリーが言うとジンは手を差し出すと、クレアは手を掴み結界内に入る
「結界って何ですか?」
「秘密だぞ」
「はい!ジン様」
「森の結界は、ここがドリーの領域だから、ドリーは入れるが魔物は入れない」
「はい!ここなら安全なのですか?」
「これから結界を解いて魔物を向かい討つが、結界内は比較的安全だな」
ジンは歩きながらゴーレムの所にくる。ウッドゴーレムはクレアに攻撃をしようとするが、ドリーが止めて言い聞かせている
「ゴーレム!!凄い!!ドリー様のゴーレムなのですか?」
「領域の守護者だな」
ジンが微笑みながら言うと、結界を解いてウッドゴーレムで迎撃を始める。倒しきれない魔物はジンが次々と倒している。魔物の数が減っていくと再び結界を張り、一匹の虎が突進してくるとジンは虎の手を切り落としてから首を捕まえて腹を見せて倒すと、クレアに短剣を次々と刺させる。そして、黒い霧になって消えていく
「何とか倒せたな」
「虎のトドメを討たせて貰って、ありがとうございます」
「雑魚だ!まだまだいるぞ」
ジンは笑うと魔石を袋に入れる。周囲に魔物がいないのを確認してから、クレアは魔石拾い始め、魔石拾いを終わらせ、休憩することにする
「クレア、短剣の素振りをして戦う練習をしてみようか?」
ジンが言うとクレアが素振りを始める。ジンは見つめている
日の傾きを確認して町に帰ることにする。帰り道てバッタを見付けると、クレアに戦わせると跳んでくるバッタを短剣で突き刺すと黒い霧になって消えていく
「何とかバッタなら倒せるな」
ジンは微笑みながら言うと、クレアは嬉しそうに魔石を拾い、帰り道で数匹のバッタを仕留めてかえると冒険者ギルドに向かう
「買取りお願いします」
職員が笑顔で受け取り、魔石を数え始めて、溜め息を吐きジンを睨み、硬貨を出してクレアは受けとる
「ジンさん!まだ新人に無茶をさせないでくださいね!こんな大きな魔石の相手をする時はなるべく避けてください」
「虎か、トドメはクレアが討ったぞ」
「うん!ジンが羽交い締めにしてくれたから沢山突き刺しました」
クレアが笑顔で言うと職員が青ざめている
「もう何を言っても聞かなそう・・・クレアさん無茶はしないでくださいね」
職員はそう言うと見送ってくれる
(ジンさんに保護者不可能だったのかな? 2日目でタイガーと戦うなんて・・・あれ? ジンさん登録してからそんなに立っていない!!)
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