第49話 包囲突破
ジンは周囲の状況を見てから
「ちょっと、本気を出すから、クレアとサーラは自分の身は、自分達で守ってくれるか?」
「はい!ジン様」
クレアが笑顔で言うと、サーラは覚悟を決めた表情になる
「本当の戦い方を見せ付けたく無かったが、仕方無い!!」
ジンが微笑みながら言うと、ウルとドリーは笑顔で両肩に座っている
「ジン!ジンのタイミングで始めて良いわ!!」
美咲が真剣目付きで言う
「美咲!クレアとサーラは、接近戦も出来るが、なるべく戦わせたくないから援護して欲しい」
「え!もしかして1人で突破口を?」
「本気を出すから、しっかり付いてこい!!置いてきぼりになりたくなければな!」
ジンが笑顔で言うと歩き出す
「やっぱりジンはバカか?1人で突破口等、不可能なのに!」
ルシオはジンの後ろ姿を見ながら呟くと、周囲の者達にとにかく突破して逃げろと言う
ジンはある程度近付き、ゴブリンが攻撃態勢を取るのを確認すると、一気に走り出す
「え!!速い!!」
美咲は驚き声を上げる。クレアとサーラは美咲の背中を押して走り出す
「ジン様から離れちゃダメ!!」
クレアが真剣に言うと、美咲も全速力で走り始める
ジンは、接近した瞬間、剣で横に振りゴブリンを真っ二つにする。周囲のゴブリンを次々と斬り倒して進む、ゴブリンはジンに武器を向けるが、ジンはその瞬間かわしながら、ゴブリンを両断していく。オーガが前方に現れると、ジンは闘気を纏い振り抜く
「ぎゃーー!!!グガーーーーー!!」
奇声をあげながら、オーガは次々と下半身と上半身が斬り離され倒れていく
「凄すぎる・・・あれがジンの本気か!!人技じゃ無い!!本当に美咲より強いのか!!あり得ない実力だ!!」
ベクトルは走りながら、ジンの動きを見ている
「強い!なんだ!!あの動きは!!」
ルシオは余りの凄さに、ジンから目を離せないでいると、後ろからゴブリン達が走ってくる
「ルシオ!追い付かれるぞ!防衛態勢を整えろ!!」
ベクトルが急いで、ルシオに言うとルシオは後ろを見て武器を構える
「美咲!!クレアとサーラを連れて先に行け!」
ジンが言う
「ジン!無茶よ!1人置いていけない!!」
「馬鹿か?お前が行かないと、後の奴らはいつまでここに残すんだ!!足手まといだ!!」
「必ず生きて戻ってきて!!」
美咲は、大声で叫び、走り抜けていくと、他の人達も追いかけていく
「ジン!もういい先に行け!!」
ベクトルが大声で言う
「邪魔だ!さっさと美咲を追え!!お前は冷静だ!!状況は理解出来るだろ!!」
「すまん!!この借りは必ず返す!!だから必ず死ぬなよ!!」
ベクトルが言うと、走っていく。ルシオはジンを見てから走っていく
「ジン!!!お前が最強だ!!絶対に死ぬなよ!!」
ルシオが叫ぶ
「さてと本気で殲滅するぞ!!!」
ジンが気合いをいれると、ドリーが嬉しそうに笑う
2日後、美咲達はボロボロになりながら、1番近い町に到着する
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