え?なんで自分まで異世界に転移したの ?

桂崇

1章 転移と精霊

第1話 転移に巻き込まれた

千葉県、某所歩いていると、突然目の前の高校生の周りの空間が裂けて、物凄い音がする

「え?キャーーーーー」

女子高校生は、悲鳴をあげて空間に吸い込まれていく、空間の裂け目が広がり、自分の周りも空間が歪み、裂け目に吸い込まれる

「え?なんだ!!!!!」

虹色の朧気な空間先に、吸い込まれた、女子高校生は、既に遠くに飛ばされて行く、そして、自分もどこかに引っ張られる様に飛ばされる、そして光が見えてきて吸い込まれる

「え?ギャーーー!!!」

空の上・・・そして真っ逆さまに落ちていく

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」

雲を突き抜ける。そして、地面が近付く


「あー死んだ・・・終わりだ!!」

思った瞬間、周囲が光輝き、光に包まれる

『あ!間違って召喚してしまいました、悪いけど送還する為には、アーガナルド神殿まで、来てください、そうしたら、元の世界に送還出来ます。死なないように、気を付けてください、この世界の言葉と、この世界での特別能力は授けます。頑張ってください。活躍を期待しては、いませんが、頑張って生き残ってください』

女性の声が聞こええなくなると、地面に着陸すると光が消える


「え?ここはどこだ!!どうしよう」

周りを見渡すと、森と草原しか見えない、取り敢えず歩くことにする


30センチぐらいの大きなバッタが、こっちに突撃してくる。

「キィィーー」

ギリギリでかわすが、すぐに再び跳んで来る、逃げ回りながら森に走り出す、バッタが勢い良く跳ぶと、かわして木に当たった所で、バッタの背中を蹴りをいれてから、頭の部分を踏みつけると、黒い煙になって消える。そして、小さい結晶が残る

「なんだこれ?取り敢えず拾っておこう」

独り言を言い結晶を拾い周囲を見る。丁度良い木の棒を見つける、棒を拾い持って、歩き出す。


バッタが突撃して、跳んでくる。かわして今度は棒で殴り、足で踏みつけて突き刺す。バッタは、黒い煙になって消える。小さい結晶が残っているのを、拾って歩きだす。

そして、バッタを倒しながら歩き回ると村が見えてくる

「ん?女の子?」

女の子が走っているのを見付ける。そしてバッタに後ろから、ぶつかり、女の子が倒れる

「キャー助けて!!!」

少女は必死に叫ぶ。バッタが少女の上に乗り噛みつこうとしている。

「危ない!!」

走って近付き、バッタを蹴飛ばして、バッタは転がる。バッタを棒で殴り、踏みつけてから棒を突き刺すと黒い煙になって消える

「あ!大丈夫?怪我無いかな?」

「うっ・・・・・うえーん!!」

少女は安心したのか泣き始める


バッタに見付かり、襲ってくる。棒で叩き落として、蹴飛ばして、棒を突き刺し倒す。何匹か倒していると少女は泣き終わり、こっちを見ている

「もう大丈夫?」

「うん、ありがとう・・・」

「どうして一人で村の外に?」

「ティコの実を取りに来たの・・・」

「ティコの実?」

少女は指差して

「あの実だよ!!」

「取ったら帰れるかな?」

「うん!」

少女が立ち上がり、ティコの木に向かい歩き出す。

バッタが襲ってくると、棒で叩き落として、棒を突き刺すと、結晶が残る

「この結晶は売れるのかな?」

「道具やで買い取ってくれるよ」

女の子が笑顔で言う


木に到着して、一緒にティコの実を取って、持っていた籠一杯にする。帰る事にする。途中バッタを倒しながら進み、村まで到着する

「キララ!」

「あ!お母さん!」

少女に母親は、抱きつき涙を流している

「ありがとうございました」

「たまたま、通りかかったから、助けただけです」

そう言うと、母親は頭を下げながら帰っていく

「よく助けてくれた、ありがとう」

村の門に立っている男が笑顔で言う

「あ!この欠片買ってくれる店は、有りますか?」

「それなら、あそこの道具屋で買い取ってくれます」

教えて貰い道具屋に入る

「これを買い取って欲しいだけど」

結晶を出して、カウンターに置く

「魔石の欠片か、一個銅貨5枚だから、全部で銀貨1枚と銅貨60枚だ」

「ありがとう所で、この村に泊まる所有るか?」

「宿屋なら左の角だ」

「ありがとう」

主人に笑顔で言うと、店を出て、歩き始める


宿屋到着して中に入る

「いらっしゃいませ」

「部屋は空いていますか?」

「1泊銅貨20枚です」

「これでお願いね」

銅貨40枚を出して渡す

「2泊ですね、こちらをどうぞ朝御飯は付いていますが、夜は付いていませんので、うちで食べてくれるなら、少しサービスします」

「ありがとう」

鍵を受け取り部屋に行き、ベットに寝転び考える

(コンコン)扉を叩く音がする

「誰ですか?」

「娘を助けてくれて、ありがとうございます」

扉を開けると一人の男がたっている

「本当にありがとうございます」

男は頭を下げて言う

「たまたま通りかかったので、助けただけです」

「どうしてあんな所に?」

「実は・・・気がついたら、森の近くで倒れていたので、解らないだけど」

苦笑いしながら言う

「その服装目立ちますが、どこから来たのですか?」

「目立たない服を探さないとね」

「あ!それでしたら、私の古い服で良ければ、さしあげますので、家に来てください」

「本当ですか!ありがとうございます」

「強いので冒険者になれそうです」

「そうですか? 倒して欠片を道具屋で売れば生活出来そうですからね」

「そんなに、沢山倒せる様になるには、転職しないと難しいです」

話ながら歩いていると男の家に着き、キララが出迎えてくれる

「あ!さっきは、ありがとうございました」

キララは頭を下げて言う

「中にどうぞ」

母さんが笑顔で言うと、家の中に入る


男から服を貰い、着替えて部屋に戻ると奥さんが短剣を持ってくる

「こちらの短剣をどうぞ持っていってください」

「え?よろしいのですか?」

「娘から話を聞いて、驚きましたが、本当に命の恩人です。この短剣は、昔祖父が使っていたもので、物置に有った物ですが、もしよければ使ってください。」

「ありがとうございます。大事に使います」

着替えた服と短剣を持って帰ることにする。


宿屋に戻り、ベットに横になり考えていると寝てしまい、日差しで目を覚ます

「あ!寝てしまった」

起き上がり、1階に降りると

「おはようございます、朝御飯はテーブルに座ってくれれば持っていきます」

「おはようございます」

椅子に座ると、ご飯が運ばれてくる。


食べ終わってから、村の外に向かい、村を出てまたバッタを狩ることにする。森の近くまで行くと、バッタが襲ってくる。棒で叩き落としてから踏みつけて、棒を突き刺して倒す。黒い煙になって消えると、小さな結晶が残る。歩き回りながら、次々とバッタを倒している。緑色の毛玉みたいなのが転がってくる。近付いて、イキナリ噛みつこうと、大きな口を広げる、慌ててかわして、短剣で切り裂くと、黒い煙になって消える

「良く解らないけど、倒せば良いだよね」

一人でぶつぶつ言いながら歩き回り、夕方になり帰ることにする


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