第11話 支配領域

10日後全ての支配領域の結界をを張ると5体のウッドゴーレムを作る

「私の魔力が・・・・取り分が減るよ」

ドリーが不満そうに言う

「山側の結界を解いて5体のウッドゴーレムで防御させるよ」

ジンが笑顔で言う

「え!どうして!折角結界で安定したのに!」

「ウッドゴーレムを強化して防御力を上げるよ」

「え!防御力?」

「結界が突破された場合のね」

「ジン様そんなこと有ったら無理だよ」

ドリーが抗議するが、ジンはウッドゴーレムを移動させて結界を解く。魔物が集まり始め、ウッドゴーレムが迎撃を始めるのを眺めている

「ジン様は戦わないの?」

「大物だけ倒すよ」

「え!大物だけ?何故」

「雑魚はウッドゴーレムに任せて、大物だけ狩るだけ」

「ジン様ずるい・・・良いのかな?」

ドリーが考えていると大蛇が現れるが問答無用でウッドゴーレムにボコボコにされて倒される

「ジン様!出番無いじゃない?」

ドリーが言う

「そうだね、今日は様子見だね」

ジンが微笑む


翌日、同じように結界を解いてウッドゴーレムに迎撃させている間にジンは隣接する領域に入り魔力溜まりに向かうと大きな蜘蛛を一撃で倒す

「余裕だね」

「ジン様魔物がいないから?」

「ウッドゴーレムが作戦通り戦い続けてくれるからね」

ジンは笑いながら岩に手をかざして

「マスター権限オープン」

状態を確認して、森の繁栄に全部振り分ける。閉じると次の領域に向かう、大きなバッタを発見して問答無用で両断して倒す

「ジン様強すぎる!!」

ドリーが喜んで踊り始める

「雑魚がいないから余裕だね」

ジンは笑う

「マスター権限オープン」

状態を確認してから森の繁栄に全部振り分けると次の領域に向かう


その後領域を全部制圧する

「1日で全部倒すなんてあり得ない」

「ウッドゴーレムが頑張ってくれているからね」

ジンが笑い出す

「ウッドゴーレム大活躍」

ドリーが嬉しそうに笑う

「ドリーは何もしてないけどね」

「え!!何も・・・何もしてないです」

ドリーが落ち込む


10日間毎日魔物を迎撃しているとやっと結界を張る事が出来る様になる

「ジン様!!もしかしてまたゴーレム作るの?」

「勿論守護者は必要だね」

「私の取り分が・・・」

ドリーが涙目になる

「いくよ!早くね」

ジンが言うとウッドゴーレムの中央部にいく

「マスター権限オープン」

ジンは内容を確認して調整を始める

「え!こんなに分けてくれるの!」

「約束だから仕方ないけどウッドゴーレムが守ってくれるからね、魔力も贅沢になったから森も強化出来るかな?」

「ジン様ありがとう!!」

ドリーは笑顔で言う

「ドリー大きな木を作れるか?休憩所を作りたいから」

「はーい!ー魔力余っているから!!」

ドリーが笑顔で言うと木を生やして大きくする

「このぐらいでいいかな?」

「十分だね」

ジンはそう言うと中に入り、ドリーに部屋の内装を作らせる


「ジン様これからどうするの?」

ドリーが笑顔で聞いている

「この領域の守りを固めながら旅に出るよ」

「え!旅に出ちゃうの?ジンならこの周辺全部制圧出来るよ」

ドリーが驚いている

「余り大きくなると周りから連合して攻められるかもね! 人間が森を焼きにくるかもしれないしね」

「それはいやだーーー!!!」

「周りの領域の魔物は、適当にいてくれた方が良いね」

「あ!魔物が人間から守ってくれる?」

「そう言うこと!人間が簡単に契約は出来ないでしょ」

ジンが微笑む

「はい!出来ません」

ドリーが笑顔になる


翌日久しぶりに町にいくと冒険者ギルドに入る

「魔石の買い取りをお願いします」

「え!仁さん生きていたのですか?」

「勝手に殺さないでください」

ジンが笑い出す

「帰ってこなかったので、亡くなったと思っていました」

職員が苦笑いしていると魔石を出して数えてもらうと青ざめながら数えて数え終わる

「こちらが硬貨になります・・・ジンさんもしかして凄く強くなっていますか?」

「そんなに強くないよ」

「そんなことあり得ません!この魔石とんでもい強い魔物です!」

「それは蜥蜴かな?」

「この蜥蜴ですか!!」

「似ているけどわからないね」

ジンが笑い出す

「もしかして・・・森の向こう側の魔物が激減したのは全部狩ったのですか?」

職員が怪しみながら聞く

「全部で狩ったら、この数では済まないですよね」

「え!そうですね・・・」

ジンは誤魔化して笑顔で宿屋に向かうことにする


翌日町中を歩きながら服と予備の剣を買うとゆっくり町中で食材を買っている。騒がしくなり始める

「何だか騒がしいけど何か有ったのか?」

冒険者に聞く

「魔物が町の周りに集まって中に入ろうとしている」

「そうか・・・大変だな」

ジンはそう言うと宿屋に帰ることにする

「ドリー結界切れたのか?」

「え!・・・あ!切れています!すぐに張り治します」

「少し待ってから張ろうか?冒険者達が稼げる様にね」

ジンが苦笑いしながら外を見ている

冒険者達は必死に戦い続けている。魔物を駆逐する

「この付近の魔物弱いから余裕有るんだね」

ジンが呟く

「ジン様が強いだけです」

ドリーが微笑んで外を見ている


翌日冒険者ギルドで依頼を見てから町を出て、森に帰ってから近隣の領域の一部を奪い守護者を作成して、魔物を倒してしばらく過ごすことにすると30日過ぎる


「ジン様こんなに繁栄するなんて・・・」

ドリーが魔力の配分を受けとる

「3領域と4ヶ所の領域に守護者がいるから攻められても守れると思うね、結界も上位が出来る様になったから守りも大丈夫かな?」

「ジン様!!私が間違っていました・・・少しずつでも魔力をもらえれば永遠に守れる結界と守護者がいるから簡単な魔物など敵じゃ無いです」

ドリーが嬉しそうにしている

「危険になったら、離れていてもわかるか?」

「うん、わかるよ!」

「そろそろ旅に出るかな」

ジンは笑顔で考えている

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