第18話 リザード討伐2日目と冒険者達

夜営地に戻ると冒険者達はご飯の準備をしていた

「セルシオさん!!お帰りなさい!!」

冒険者達が集まると、ジンはそのまま素通りして入っていく

「やっぱりジンは馴れ合わないか・・・」

セルシオは、ジンの後ろ姿を見て苦笑いしている

「ジンの奴もっと早く来いよな・・・」

冒険者が呟くと、冒険者達はジンの悪口を言っている

「明日は、お前達だけで討伐をすれば良い」

セルシオは諦めて言うとジンの方に行く

「え!セルシオさんどうしてですか!!」

冒険者が慌てる

「言葉の通りだ!お前達は、自分が何をやった!お礼も言えないなら、冒険者としてジンと一緒に戦う資格は無い」

セルシオはそう言うと歩いていく

「セルシオさん!!!」

冒険者達はセルシオの後を追って、セルシオに青ざめながら謝っている


「サーラ!すまない!居たのを見逃して素通りしてしまった」

サーラのパーティーの冒険者達が言う

「え?気にしていないよ・・・今日はジンさんに沢山教えて貰いました」

「そうか・・・俺たちは1匹も倒せなかった」

「まだまだリザードと戦う実力が無いのは、仕方無いと思いました、ジンさんは本当に強かったです」

「やっぱり凄いのか・・・・どうしてソロなのかな?」

「ジンさんの横で戦える人がいないだけだと思います・・・・現れたら本当に凄いパーティーになれると思います」

サーラはそう言うとジンの後ろ姿を見る


ジンは座ると、ご飯が出来るのを待つことにするが、冒険者達はジンにご飯を渡さず食べ始める

「ジン!沢山食べろよ」

セルシオが苦笑いしてご飯を持ってくる

「ありがとう」

ジンは苦笑いしながら食べ始めると、サーラ達も横に来て食べ始める

「ジンさん今日はありがとうございました」

「疲れたと思うから良く寝て明日に備えると良い」

ジンが微笑みながら言う

「はい!今日は沢山倒せたのはジンさんのお陰です」

サーラが笑顔になる

「サーラ沢山倒した?そんなに倒したのか?」

「はい!このぐらい倒させて貰いました・・・・ジンさんこれはお渡しします」

サーラは笑顔でジンに差し出す

「いらないよ!サーラは装備を買うようにしなさい」

「え!!そう言う訳にはいきません」

「貰っておけば良い!ジンはその程度どうでも良いだろう・・・・あの数は異常だからな」

セルシオが苦笑いしながらジンを見ている

「あ!!そうでした!あの量は凄すぎます」

サーラが苦笑いする

「そうだよな・・・・20匹ぐらいはいたけど全部狩ったなら凄いよな」

冒険者が言う

「足手まといがいなければ余裕だな」

ジンが微笑む

「あ!おかわり取ってきます」

サーラが笑顔でおかわりを取りに行く

「ジン!沢山食べて、ゆっくり休んでくれ」

セルシオが笑いながら言う


遠目で冒険者達がジン達を見ている


ジンはテントに戻る

「ジン様、人間達が敵意を向けていました、もしかしたら夜襲するかもしれません」

ドリーが心配そうに言う

「そうだな・・・やっぱり潰すか?」

「そうしましょうか?」

ドリーは笑い出す


夜中、冒険者達はジンのテントを囲んで、松明の火をテントに投げるとテントは燃え始める

「ザマーみろ」

冒険者達は薄ら笑いを浮かべている

「あーあやっちゃった!これって殺人未遂で良いかな?セルシオ」

「あー・・・・仕方無い・・・現行犯だ」

セルシオが苦笑いしている

「何故!後に!!!」

「馬鹿だな、あれだけ殺気が有れば気付くだろう・・・愚か者」

ジンが言うと、冒険者達は武器をジンに向けて斬りつけにくるが、ジンは腕を掴み膝討ちして、腕を折る

「ギャァーーーーー!」

冒険者が転がると他の男達も斬りつけてくるが次々と腕を折っていく

「イタイイタイ助けてくれ・・・・助けてくれ!!」

「自業自得だね、殺そうとしたから殺される覚悟は有るんだろうね」

冒険者達は聞いて泣きながら震え始める、そして後退りする

「仕方無いだろ」

セルシオが苦笑いしている

「セルシオ後は任せたよ」

ジンは別のテントに向かう


「本当に愚か者だな・・・相手の実力も見抜けないなんて・・・・」

セルシオが苦笑いしている

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