第41話 王都での平和な日

数日後、ウルに十分な魔力供給が出来るようになったのを確認して、王都に戻る事にする

「ジンさんは、いつもこんな事をしていたのですか?だから中々戻って来なかったのですね」

サーラが苦笑いして言う

「そう言うことだよ!ドリーは失敗だったから大変だった」

ジンが苦笑いしながら言う

「ジン様!!ひどい!!失敗なんて言うなんて!!!」

ドリーが叫びながら言う

「ドリー!!本当にあなたは失敗精霊です!!ジン様を騙すなんてあり得ませんから!!また説教必要ですか??」

ウルがドリーを捕まえて言う

「ひどい!!ウルまで!!クレア助けて!!」

ドリーはクレアの頭に飛び付いて言う

「ドリーを余り虐めないであげてください、こんなに可愛いのに、虐めたら可哀想です」

「クレアは優しいね、だけどドリーは強欲!嘘つき!加護が回復しかない!自分で役立たずと解っているからね」

ジンが笑顔で言うとウルが笑っている

「ジン様!!本当の事だけどひどいです!!」

ドリーが言う

「え!ドリー様!!本当と認めてしまうのですか?事実ですか?」

クレアが驚きながら言う

「だって!!本当だもん!!嘘付いて騙したのも・・・強欲と言われるのも・・・加護も使ったこと無いから役立たずのも本当だもん!!」

ドリーが大声で言うと、クレアが苦笑いしている

「どうして契約したのですか?」

「え!騙されたからだね」

ジンが笑顔で言うと、ウルが大笑いしている

「事実だけど・・・虐めないでよ!!」

ドリーが抗議して言うと、ジンは笑っている


王都に到着すると、宿屋を確保してから食事にいく

「こんな豪勢な食事良いのですか?」

サーラが驚いて言う

「たまには良いよね、魔石を売ればすぐに硬貨は確保できるからね」

ジンが微笑みながら言う

「いただきます!!」

クレアが元気に言い、ご飯を食べ始めると笑顔になっている

「クレア美味しいかな?」

「はい!ジン様!」

クレアが笑顔で言うと、サーラは微笑んで見ている

「ジンさん一緒に来て良かったです、強くなっているのが実感できています」

「サーラもかなり強くなったよね、初めて会ったときは、蜥蜴一匹ナイフを刺せなかったけど、今なら余裕で殴り倒すことが出来るからね」

「はい!まさかこの短時間でレベルが上がるなんて思わなかったです」

「あの数相手に戦うからね、雑魚だといくら来ても余裕で倒せるから、レベル上がり放題だね」

「はい!そうですね!!」

サーラは笑顔で言うとご飯を美味しそうに食べている


食事後宿屋で泊まり、翌朝冒険者ギルドに向かう

「買い取りを頼みます」

クレアが重たい魔石の袋をカウンターに置くと、ギルド職員が急いで数え始める


ギルドマスターが出てくる

「ジン殿話が有りますのでこちらに」

ギルドマスターの案内で応接室に入る

「何の様ですか?」

ジンが微笑みながら言う

「職員だが、やはり金ほしさに暗殺を企んでいたことが確定した・・・既に数件の余罪も確認が出来た・・・本当に申し訳ない」

ギルドマスターが頭を下げる

「そうですか・・・解りました」

「まさか職員が、こんな事を企むとは思わなかったが、今後こんな事が無いように気を付ける」

「お願いしますね」

ジンが笑顔で言うと、世間話をしてから出ていく

「数え終わりました、こちらが今回の分です」

職員が硬貨の袋を出すと、受け取り宿屋に帰る事にする

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