第15話 リザード討伐初日夜

日が暮れ、冒険者達はご飯を食べ始めている

「ジン!!貴様セルシオさんが戦っているのをただ見ていやがったな!!ふざけるなよ!!何様だ!!」

冒険者が怒鳴りにくる

「静かにしてくれないか?魔物が集まってくるぞ」

「なんだと!!貴様!!たかがEランクのくせに生意気な!!」

「実力もないのにランク上げたのか?」

「なっななんだと!!」

「リザードに追われて、周りに迷惑かけておいて、偉ぶるなんて愚か者だな」

「なななななんだと!!!」

「ん?事実言われて頭に来たのか?」

「このやろう!!」

冒険者はジンを殴りにくるが、ジンは軽くかわす

「なななんだと!!きさま!!」

冒険者は怒り殴りくるが、かわし続けていると冒険者達は歓声を上げながら応援しているが、ジンは軽くかわし続けている

「はぁはぁはぁはぁ・・・・・」

「もう終わりか?遅すぎて眠くなって来たぞ」

「くそーー!!貴様」

冒険者は殴りにくるが勢い余って転ぶと、冒険者達は大笑いしている

「終わりか?」

「くそー!何故だ!何故当たらない」

「遅すぎる!ただそれだけだ!!」

「なんでだ!!」

「解ったか?ジンの実力は間違えなくこの中で最強クラスだ!」

セルシオが冒険者に言う

「だが!協力してない!!」

「ジンはあの時も冷静に周りを見て周囲を監視していてくれた!もしあの時、他のリザードが現れていたら対応出来ていたのは、ジン1人だ!!それにそこの4人はジンに命を救われた!!それもリザードを簡単に仕留められる実力が有るからだ!!」

セルシオが全員に聞こえる様に言う

「は!!・・・・・」

冒険者は絶句している

「恐らく俺よりもかなり強い・・・」

セルシオが断言するとみんなジンを見ている


「ジンさん昼間はありがとうございました」

冒険者達が苦笑いしながら言う

「明日は無茶するなよ」

「ジンさんは明日どうするのですか??」

「決めてないがどうした?」

「彼女に戦い方を教えてくれないか?彼女はプリースト見習いで前衛の経験が無い・・・守りながら戦う実力が無い・・・自分達と一緒にいると危ない」

冒険者が言うと女性が頭を下げる。ジンは考え込む

「ジン様が明日遊びながら戦うより、戦い方を教えてあげた方が暇潰しになるよ」

ドリーが肩で足をバタバタしながら笑っている

「仕方ないか・・・人に教えられるかは解らないが良いぞ」

ジンが言うと女性は笑顔になる

「サーラです、よろしくお願いします」

「じゃあ、明日弱い魔物を見付けて訓練な」

ジンが言うとサーラは笑顔でうなずく


ジンはテントに戻る

「ドリー周囲で弱い魔物がいるエリアは?」

「リザードがいる反対方向にいます」

「明日はそっち側でちょっと訓練するか・・・」

ジンは苦笑いしながら考えている

(面倒な事にならなければ良いが・・・・)

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