第29話 旅立ち準備

翌日、冒険者ギルドで、魔法について教えて貰えそうな人を探したが、誰も見つからず職員に聞いてみる

「魔法を教えてくれる人ですか・・・残念ながらこの町にはいません、王都なら魔法使いがいるので可能ですが・・・」

「そうなのか・・・探しても見付からない筈だな」

ジンは、苦笑いして言うと、クレアを見る。クレアがガッカリしている

「仕方無いから少し鍛えたら、王都まで魔法を教えて貰いに行こうか?」

「良いの?私のために」

「元から旅に出るから、どのみち行くことになっているだけだ」

ジンが言い微笑みながらクレアを見る

「ジン様ありがとうございます」

クレアが喜びで満面の笑顔になる


精霊の森に戻り旅の準備を始める

「ドリー薬草は全種類用意出来ているかな?」

「ジン様準備は出来ているよ」

「町で調合して貰い薬にして貰おう」

ジンは微笑みながら言う

「ジン様、後は夜営の訓練が必要ですか?」

「そうだな、ここだと町中と同じぐらい快適だからな」

「結界の外でやります?」

「ここでは辞めておこう、変わりに町に戻ったら町の近くでやろう」

「はい!」

「少し外で魔物を狩ってレベルを上げてから町に帰るよ」

ジンが笑顔で言うとドリーが浮遊している


2日後、町に戻り準備を始めると、町の外で夜営の準備をする

「ジンさん夜営の練習をすると聞いて見に来ました」

サーラが笑顔で言う

「一緒にやるか?」

「え!よろしいのですか?」

「サーラお姉ちゃん一緒に泊まりましょう」

クレアが笑顔で言うと、サーラも嬉しそうに座る

「クレアの事なんだが、魔法を教えてくれる人を探しに王都まで行こうと思っている」

「え!確かにこの町にはいませんが・・・本当に大丈夫かな?初歩的な魔法を覚えるのも大変だから覚えられるかな?」

サーラは心配そうにクレアを見る

「実力は有ると思うから大丈夫だと思うが、人が多い事の方が心配だな」

「そうですね・・・クレアは人見知りですから」

「お姉ちゃんジン様が一緒だから大丈夫!!」

クレアを見るとジンを見て考え始める

「なんだか不安になってきました・・・・ジンさん!私も一緒に王都に行きます!!このままだと心配で寝れなくなります!!」

サーラが真剣に言う

「急にどうした?」

「クレアを守るためです!!このままだと危険です!!!私が守ります」

「クレアは自分で守れるほど実力は有るが・・」

「クレアの実力より!ジンさんから、クレアを守ります!!」

「え!!何故俺から?」

「クレアの懐き方が異常すぎます、だから危険です!!私の大切な妹ですから!!」

サーラが真剣に言う

「私はジン様と2人が良いよ!!」

クレアが笑顔で言う

「え!くくっクレア!!何を!!私は邪魔だと言うの!!」

「足手まといだよ」

クレアが真剣に言うと、サーラは苦笑いしながら言い返せないでいる

「確かに今のままでは足手まといだね」

ジンも笑いながら言う

「ジンさんまで・・・」

サーラが涙目になっていると、クレアが笑い始める

「サーラは回復魔法は使えるのかな?」

「え!はい、初歩だけですが」

「秘密は守れるかな?」

「秘密ですか?・・・・守ります」

「絶対?」

「はい!絶対守ります」

サーラは真剣にジンを見る

「じゃあ地獄の特訓を受けて貰うね」

ジンが微笑みながら言う

「え!地獄の特訓!!」

「取り敢えずレベル50ぐらいになって貰うかな?」

ジンが笑いながら言うとサーラは青ざめている


その後、数日間特訓してから、王都に向かうことにする

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