第28話 ジンとクレアの訓練後編

翌朝、山側に向かい集まる魔物を倒しながら弱い雑魚は、クレアが一匹ずつ倒している。魔物がいなくなると、クレアは魔石を次々と拾い集め、休憩する

「こんなに魔物倒したの始めてかも」

クレアが真剣に言う

「まだまだ、これからだな、沢山魔物がいるからすぐに襲ってくるぞ」

「え!そんなにいるの!」

「雑魚を少しだけ、後ろに逃すから狩ってくれていれば良いがな」

「もしかして、この頃魔物が少なかったのはジン様が狩っていたからですか?」

「ジン様は1日に数千匹でも倒せるよ、魔物が減ったのはこの森のお陰だよ、町に魔物が向かうには、この森を迂回しないと行けないからね」

「あ!そうなんだ!この森があれば魔物は少なくて良いだね」

クレアは笑顔でドリーを見ている


30日後、ジン達は町に久しぶりに戻ってくると冒険者ギルドに向かう

「ジンさんおかえりなさい」

職員が笑顔で言う

「魔石の買取りをお願いします」

クレアが笑顔で言うと、魔石の袋を置く。職員が青ざめる

「ここでは難しいので・・・奥で出して貰っても良いですか?」

職員が慌てて案内する。ジンは残りの魔石の袋を出していく

「こんなに・・・・集めていたのですね」

職員は青ざめながら言う、クレアが笑顔で見ていると、職員は袋を開けて中の魔石を数えながら別けていく


「お待たせしてしまって、申し訳ありません」

職員はそう言うと、食事を持ってきてくれる

「時間がかかりますので、食べて待っていてください」

「遠慮無く頂きます」

ジンが言うとクレアが嬉しそうに食べ始める


「こちらが買取価格です」

金貨が積み上げられて、差し出される。袋に詰めて帰ることにすると、セルシオが歩いてくる

「ジン!久しぶりだな!」

「セルシオどうかしたのか?」

「全然現れないから、もう旅たってしまったと思っていたぞ」

「クレアの鍛練に没頭していただけだ!」

「そうか・・・・余り少女を強くしすぎるなよ」

セルシオが苦笑いする

「クレア特訓の成果を見せてくれるか?セルシオをボコボコにして欲しいな」

ジンが微笑みながらクレアに言うと、クレアが笑顔で頷いている

「は?アハハハ・・・少女に負けるわけにいかないな」

セルシオが苦笑いしている。表に出てセルシオ対クレアの訓練をする事にする。冒険者達が表に集まるり、セルシオとクレアが向かい合い剣を構える。セルシオが誘いクレアが打ち込みを始めると徐々にスピードを上げ始める。セルシオの一撃をかわしながら、剣を弾き飛ばして顔の前に剣を止める

「勝負アリだな」

ジンが言うと周りの冒険者が騒ぎ出す

「どこまで強くしたのだ!こんな短期間に」

セルシオが苦笑いしている

「セルシオ、もう少し真剣に鍛練しないと、ダメだね」

「アハハハ・・・何を言われても仕方無い」

セルシオが喜ぶクレアを見つめている

「そろそろ転職だな」

「は?転職か・・・今の職業は?」

「村人だ!!」

「そうか・・・村人か・・・は?村人に負けたのか!!」

「そうだな」

ジンが微笑むとセルシオは落ち込み始める


「クレア強くなったな」

「うん!ジン様がいてくれるから、どんどん強くなるよ」

クレアが笑顔で言う。能力確認に装置を使いにいく


名前 クレア

ジョブ 村人 14歳

レベル 100

HP 594 MP 705

腕力 190 瞬発力 295

体力 297 生命力 297

魔力 405 知力 300

攻撃力 190 防御力 202

ボーナスポイント 0

スキル

獲得経験値5倍

アイテムボックス

防御力2倍

スキルポイント 0


「限界まで強くなったな」

「100レベルになることも出来るだね」

「転職して何になりたい?」

「魔法使いかな?」

クレアが呟く

「じゃあ魔法使いで良いな」

ジンが言うとクレアが笑顔で転職の画面で見習い魔法使いを選択する


名前 クレア

ジョブ 見習い魔法使い 14歳

レベル 1

HP 298 MP 353

腕力 95 瞬発力 148

体力 149 生命力 149

魔力 203 知力 150

攻撃力 95 防御力 101×2

ボーナスポイント 0

スキル

獲得経験値5倍

アイテムボックス

防御力2倍

スキルポイント 0


「1レベルでこの強さか・・・凄いな」

「頑張って魔法を覚えます!!」

「防御力が有るから大抵の魔物ではダメージは無いと思うが気を付けて戦おう」

「はい!ジン様」

クレアは嬉しそうに笑う


サーラに報告の為にサーラの家に向かう

「サーラお姉ちゃんをいる」

「クレア!元気にしていたの?」

「ジン様がいるから元気だよ!見習い魔法使いに転職したよ」

「え!転職をしたのね!おめでとう!!魔法使いを目指すのね」

「うん!だけど剣の暫くは使うよ、魔法がまだ使えないから」

クレアが笑顔で言うとサーラは、ジンを見て苦笑いしている

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