第55話 進軍開始
翌朝、前線に向かい、ゴブリンの集団と対峙する
「魔王を倒して平和を取り戻す!!私に続け!!」
美咲が言うとゴブリンに向かって走っていくと、ゴブリンの攻撃をかわしながら、次々と斬り倒し突き進む
「え!速い!それに正確に倒している?」
ベクトルが驚いている
「多数相手の戦い方を学んだからな」
ジンが微笑みながら言うと、クレアとサーラも討ち漏らしたゴブリンを倒している
「多数相手・・・」
ベクトルは呟き警戒をしながら走っていく
「グォーー」
オーガが正面に見える。美咲は躊躇無く剣を振り抜きオーガを両断すると、ジンは残りのオーガを首を切り落として倒している
「速い!」
ベクトルは唖然とする
「ベクトル!!死にたいのか!!ボケッとするな!!」
ジンが怒鳴り、ベクトルは全力で、美咲に付いていく
「突破出来ました」
美咲が笑顔で言う
「止まるな!このまま追い付いて、来れない距離まで進むぞ」
「あ!ジンさん!解りました」
美咲は笑顔で言うと、後方を確認してから走り始める
後方ではルシオが、美咲の快進撃を見て苦笑いしている
「凄い!!どれだけ強くなったんだ!!」
ルシオは呟くと部隊を徐々に下げていく
「美咲様達は突破した様です」
「このままゴブリンを連れて、後方に引くぞ!美咲から引き離す」
ルシオは真剣に言うと、部隊はゴブリンを引き連れながら下がっていく
日が暮れると、見晴らしの良い場所で夜営をする
「美咲様、本当に中央突破出来るなんて思いませんでした」
「ジンさんにクレアにサーラが居てくれたから、後方を気にしないで前だけ見ていたからね」
「私は役にたたないですね」
「戦闘以外で役たつ事を考えれば良い」
ジンが微笑みながら言う
「解りました」
「魔王の居るところまで、3日はかかるから警戒は忘れずに」
美咲が笑顔で言う
翌朝歩き出すと廃墟を見付ける
「町の跡ですね」
ベクトルが呟く
「ジン様!気配がします!」
ウルが警戒しながら言うと、美咲とクレアは周囲を警戒をする
「え!何!キモい!!」
美咲が驚き叫ぶ。地面から手が出てきて次第に体が出てくる
「アンデット!逃げましょう」
ベクトルが慌てて言うと、サーラが魔法を使い、アンデットは形を維持出来なくなり崩れ落ちていく
「え!」
ベクトルが驚いている
「天敵の前に、ゆっくり現れるなんて愚かだな!!」
ジンが苦笑いしているとサーラが笑顔で、次々と浄化していく
「・・・・浄化の魔法・・・プリーストだったのですか?」
ベクトルが苦笑いしている
「ハイプリーストです」
美咲が笑顔で言う
「剣士だと思っていました、まさか後衛だとは」
「ん?サーラは剣の実力も凄いぞ」
「そうですね・・・やっぱり自分は役にたてないですね」
ベクトルが苦笑いしている
「サーラさん!凄いです!全部浄化してしまうなんて」
「初めてで緊張しましたが簡単なのですね」
「サーラは偉い!偉い!偉い!」
ドリーが踊りながら浮いている
「コラー!ドリー!静かに警戒をしていなさい!!」
ウルが言うと、説教を始め、美咲が笑い始める
「休憩したら進むぞ、また出てこられても面倒だからな」
「はい!ジン様」
クレアが笑顔で答えると美咲も頷いている
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