第14話 特訓
転移、その言葉によって作り出された光の後にはいつもと変わらぬ青空が広がっていた。
「ここは…ですが,これを見せたいわけじゃありませんよね?」
「流石だ。《結界解除》」
その数秒後、眩しいほどの光が消え去り,目の前には大きな島が浮き上がっていた…
「え?」
「ここが俺ん家だ!」
「え〜〜〜!!!!」
ーおうちー
「まさか、ハクトさんがここまでの魔法使いだとは思いませんでした。」
「まぁ,俺のステータスは勇者以上らしいからしょうがないよ!」
「本当…改めて凄いと思いました…。」
「そろそろだな。特訓しようか!ユーア!」
「そうです!私!特訓に来たんです!」
主旨忘れてたのか…
ーそりゃあ、こんな空島見せられたら、忘れますよ、主。
「お願いします!師匠!」
「分かった!……師匠?」
「教えてもらうなら、師匠です!」
なるほど……長い道のりになりそうだ…。
ーお庭ー
「いくぞ!《そよ風》!」
「そよ風のクラスではありませんね。私も行かせてもらいます!《あの風に並ぶ暴風を!》」
思想現実・竜巻ハリケーン発動
「なるほど、効果を思うことで魔法を発動…たしかに強いね…だけど、それは間違いだ!《風操作》!」
「そよ風が…分かれて……なるほど、風を出しつつ他の風を操作する,高等テクニックですね!《守護せよ》!」
作り出された膜によって風が塞がれる。
「全方位守護、それには数と威力だよ!《雷神》!」
「《相手の魔法を乗っ取れ!》負けませんよ!」
「かなりの魔力を使ってるんじゃないのか?ユーア?」
「それでも勝ちます!」
「なら、これを受け止めろ,《火球》《術式難解化》」
《術式難解化》、文字どおり魔法の術式を難しくする魔法…
これをすることにより、乗っ取りがしにくく、元より質が高いものを作り出すことが出来る…
「複雑ですが、分解します!《分解せよ!》」
火球が分解された。
「な!?分解!?」
(今です!ハクトさんが驚いている今!《吹き飛ばして!》)
「詠唱破棄、そんなこともできるんだな…だが,俺には勝てん。《生命の恵み・魔力吸収の花マジカルフラワー創成》」
ユーアの波動を白斗が出した紫色の花が吸収する。
「え!?」
「この花は魔力を吸収する、魔力によって輝く花だ。」
「その花で攻撃を無力化…やりますね。ですが,まだいけます!《神力でハク……ト…さ……んを……。》」
バタッ…
「大丈夫か!?ユーア!?」
ーどうやら体力が尽きたみたいですね。魔力を大量に使った上、神力を使おうとしていたので…。
「なるほど…《神聖なる女神の癒し》」
白く輝く光がユーアを包む,
「ゆっくり眠ってくれ…」
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次回予告
「第15話 地下に広がる草原」
白斗とユーアが【空島の地下】第一層【広大な草原】に挑む!
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「小説家になろう」様では先行投稿をしています。
是非ご覧下さい!
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