幕間

平和録第4話 神界と神々



ここは【神界】に存在する【上原帝国】の城、【上原城本山】。



この帝国はある1人の神とその周りの神によって成り立っている。


この帝国の主の名は[上原白斗]。


彼自身は【宇宙世界】の【地球】から転生し、あらゆる神の加護を司り、神となった存在である。


その実力は人間は勿論、神界でも一位とされる程である。



今日はそんな帝国の様子を覗いてみようと思う。




【朝・帝国城本山】


「はぁ〜、今日は確か祝日だね。」


この城、そして帝国の主である白斗は城の廊下を歩いていた。


「確か、ユーアに呼ばれていたはずだから、向かわないと。」


因みにこの城は太陽の10倍ほどの大きさがあり、これでも白斗は音速クラスで移動しているのである。




神々の部屋は【間】と呼ばれる。ちなみにこの帝国の主要神となる【星帝神】と各部隊を持つ【各棋神】には特別な部屋が与えられている。


「あれ、パチャルとミケル?こんなところでどうしたの?」


白斗が歩いていると、【星帝神】のひとりであり、この国のあらゆることをまとめる[エリシア・エイト・カミハラ]の間の前で、【各棋神】の1人である[生命神・パチャル]と[魔術神・ミケル]がいた。


「エリシア様を待っておるのじゃ、白斗よ。」


「エリシア様、今日は疲れてるのかしらね?」


「俺が様子を見てこようか、今日、ユーアのところに集合なはずだから。」


「すいません、おねがいしますね!」


「すまぬの。」


因みにこの2人は白斗の師匠でもあるため、敬語を使わなくてもいいとされているのだ。因みに【星帝神】と【各棋神】は他の神がいない時にのみ、タメ口がOKされている。


【エリシアの間】


「エリシアー!!起きてる?」


「うわぁ!?主様!?今何時ですか?」


「9時だよ。ミケルとパチャルが待ってるから。」


「わかりました!すぐに準備しますね!主様は先にユーアのところに向かっていてください!すぐに向かいますので!」


「うん、わかったよ。」


【廊下】


「エリシア、本当、忙しすぎだと思う。もっと甘えてくれてもいいのにな〜。」


[エリシア・エイト・カミハラ]彼女は元々、白斗のスキルが【人化】した[エイト・カミハラ]という男体であったが、あらゆる事情があり、女体、つまり今の[エリシア・カミハラ]として生きているのである。

彼女は【全知全能神】であるため、帝国の管理・政治を務めている、かなりの位の神なのである。


「ついたね、【ユーアの間】」


「主ー!!」


白斗がユーアの間に着いたと同時にエリシアも着いたのであった。


「いくらなんでも速すぎない?」


「これくらいで移動しないとこの城はやっていけませんよ!」


「そうか…。」


【ユーアの間】


「ユーア!!来たよ!!」


「もう!?少し待って!アクセサリーつけないと!!」


そして、奥からユーアが出てきた。


[ユーア・カミハラ]

それが彼女の名である。

元々ティアナード家一族の次女であった彼女は白斗と婚約した。

その件もあってか、帝国内でもかなりの権力があり、又、彼女のポテンシャルも帝国最高級である。


「確か今日は【星帝会議】だよね。」


「確か、俺が絶対でちゃいけない会議だったか…。」


「すいません、主。少しお一人にさせてしまいますが…。」


「いいよいいよ!それで今日集めたのは何で?」


「本当は話したかったんですが、そろそろ時間ですのでまた今度にしてもいいですか?急ぎでもありませんから。」


「うん、大丈夫だよ!エリシアも無理しすぎないようにね。」


「私が見張っておいてあげるわ!」


「ユーアは逆にしっかり仕事をしないとだね〜。」


「ヤダ〜!!」


「ははは。」


こんな感じの平和な1日がずっと続いているのである。



【会議室】

※ここからシナリオ風になります(誰が話しているか分かりずらい為)


エリシア「あ!皆さんもう集まってますね!」


ユーア「みんなごめんね!遅れちゃったから今から始めるよ!席について!」


ここに集まっているのは【星帝神】計11体の神々である。


エリシア「それでは!今から第四回星帝会議を始めます!!今日も大事な大事な議会をしていきますよ!!」


シア「そうやって毎回、白斗話になるのがオチよね〜。」


エリシア「今回は【子供の性別をどうするか】って言う大事な議題がありますから、先にこちらを終わらせてからですよ!!」



         

         ・・・・・・


  ここで【星帝神】11体の解説をしておこうと思う。


  まず、この11体にはナンバーと序列、順位が定められている。

  ナンバーは白斗と会い、パーティーに入った順番、序列はその神のポテンシャルの順位のため、変動することは殆どないが、順位は現時点の序列であるため、1ヶ月ごとに更新されるようになっている。



  No.1  ユーア・カミハラ(ティアナード)

    序列 2位     神・思想神 

    スキル【思想現実】

   白斗の妻。元ティアナード家次女。

   帝国専攻隊部隊総長


  No.2  エリシア・カミハラ(エイト)

    序列 1位     神・全知全能神

    スキル【全知全能】

   白斗のスキル。

   帝国政治部隊総長・帝王代理神


  No.3  シア・ユーニカラス

    序列 8位     神・精霊神、加護恩恵神

    スキル【精霊神】

   白斗の従属。

   帝国護衛隊部隊副総長・帝国技術開発部隊副総長


  No.4  ニア・ナイティカル

    序列 10位    神・魔力神

    スキル【魔力操作】

   ティアナード家に仕えるナイティカル家の娘。

   帝国専攻隊部隊副総長


  No.5  カナ・コールドディーズ

    序列 9位     神・自然神、次元時空神

    スキル【次元支配】【時空支配】

   龍神の娘。

   帝国都市開発部隊総長・帝国防衛部隊総長


  No.6  セルア・ディアトリス

    序列 6位     神・破壊神、調和神

    スキル【破壊支配】【絶対調和】

   種族・魔鬼神。魔族と鬼族の頂点・王。

   帝王直属部隊総長・帝国全管理神


  No.7  フェニカ・ラファテア

    序列 7位     神・鳳凰神

    スキル【絶対燃焼】【鳳凰】

   ラファテア王国の第二王女。

   帝王直属部隊副総長・帝国都市開発部隊副総長


  No.8  七聖 穂花

    序列 4位     神・守護法則神

    スキル【守護支配】【人工法則支配】

   七聖家の養子。元聖女。双子の朋花の姉。

   帝国護衛隊部隊総長


  No.9  七聖 朋花

    序列 5位     神・自然法則神

    スキル【自然支配】【自然法則支配】

   七聖家の養子。元聖女。双子の穂花の妹。

   帝国護衛隊部隊総長補佐・帝国政治隊部隊総長補佐


  No.10 上原 凛華(九重)

    序列 3位     神・無姫神

    スキル【逆転】

   九重家の娘。

   帝国政治部隊副総長


  No.11 リア・ティアナード

    序列 11位    神・創成神、共鳴神

    スキル【創成】【共鳴】

   ティアナード家長女。

   帝国技術開発部隊総長



また、この時点での序列は


    1位 エリシア

    2位 セルア

    3位 カナ

    4位 シア

    5位 穂花

    6位 朋花

    7位 ユーア

    8位 凛華

    9位 リア

    10位 フェニカ

    11位 ニア


となっている。


         ・・・・・・


セルア「子供達の性別ですか…今、この帝国は男子禁制だから、女の子にするのが普通じゃないかしら?」


フェニカ「だけど、白斗君似の男の子も可愛くないかしら?」


カナ「たしかに捨てがたいね…それに男子OKなら女子もOKだからね。」


ニア「だけど他の神達は女子のみで、男子を産んだら二度と出世はありえないとされているんですから、立場上は男子禁制じゃないですか?」


ユーア「穂花と朋花はどう思うかしら?」


穂花「私は……白斗君と……いれれば……大丈夫だから……。」


朋花「お姉ちゃんはっきり言わないと!『白斗君と子供を作りたい!!』って!!」


穂花「朋花!?」


ユーア「成程ね〜。穂花もそういう気持ちがあるのね〜。」


シア「そりゃそうだよ〜。女の子だからね〜。」


穂花「2人とも!!」


セルア「…凛華はどう思う?」


凛華「私はあんまりそういうことは考えてないかな…。」


穂花「…なるほど、凛ちゃんもそういうこと考えてるってことだね…。」


凛華「ちょっと!!」


フェニカ「わ〜お!仕返しという名の八つ当たりだ〜!」


エリシア(これは今日も長引きそうね…。)




こうして、この会議は今日中に終わらず、またの機会へと回されるのであった。

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