【小説家になろう発】神の加護を授かり転生した少年 〜能力【魔法支配】と神々の加護を駆使してこの世界を平和にしようと思います〜

第43話 恋心と約束

ざぶーん、ざぶーん。

波の音が鳴り響く岸に白斗は来ていた。

「ユーア、こんなところでどうしたんだ？」

「師匠…。」

実はユーアを見つけて来たのだった。

「何か悩んでいるのか？」

「…いいえ。」

「…能力のことか？」

「！」

「嫌なら話さなくてもいい。だが、他3人は自然系だから気になってな。」

「…話しますよ。」

「いいのか？」

「…師匠…いえ、白斗さんだから話しておきたいと。」

白斗さん…それはユーアと最初に会った時の話し方だった。

「以前、私が【自然支配・四季冬式】が与えられなかったことは話しましたよね？」

「ああ、そうだったな。」

「はい。振り切ったつもりだったのですが、それでも思い出してしまって。」

「そうか。」

「あの時、ひとつだけ伝えれなかったことがありました。」

「なんだ？」

「…白斗さん……いえ、白斗、貴方が好きです。」

「…え？」

「最初は何気なくでした。ですが、もう違う。一家の駄作とまで言われた私の能力を、私を、救ってくれた。その時から、ずっと好きでした。でも、私と貴方は弟子と師匠。決して結ばれる関係じゃない。それが悲しくて。…悲しくて。」

ユーアの瞳から一筋の涙が溢れた。

「叶わない恋だと思ってた。だけど、それでも好きでした。」

「ユーア……。」

「…ふ〜〜、やっと言えた！スッキリした〜！」

ユーアは全く悲しくなさそうな顔をしていたが、白斗には彼女の本心が悲で染まっていることを知っていた。

「いいんじゃないか？」

「え？」

「オレをスキだと思う気持ち、よく伝わった。」

「だけど…。」

「じゃあ、付き合ってみないか？…いや、結婚しよう。」

「え…。」

「嫌か？」

「ううん！全然！」

「お互いのことは知り合ってる。この国の結婚可能基準年齢、つまりあと一年、付き合って、その後、結婚する。」

そして、白斗ははっきりと告げた。

「絶対にユーアを幸せにする。」

そして、白斗がその場を後にした後。

「……え、え〜〜！！！！！！」

ユーアの絶叫が聞こえた。

「素直に気持ちを伝えたら、OK貰えたよ！？しかも、結婚！？ほんとに！？…奥さんになるってことは、呼び捨てでいいのかな？もしくは『あ・な・た？』。キャアーーーーーーー！！！！！！！！！！！」

そして、その様子を女子2人が見ていた。

「盛り上がってますな〜。」

「ユーア様、あそこまで大胆だったんだ。」

「泣いたふりして誘うなんて、そんな淫乱な子だったなんて！？」

「偶然だと思うけど、先走りは許せないです。」

「だよね〜。」

その後、シアとニアに謎の眼差しを受けたユーアは赤い顔をして部屋に篭ったらしい。

かわうい（殴

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次回予告

　　　　　　第44話「4つの事件」

麻薬密売事件・サイバー攻撃事件・変死体異変・行方不明事件、4つの事件がピグリスを襲う。