第67話 龍界への扉・九属の魔女


「ここが【龍界】への扉?」


白斗達6人は遺跡の中にあるとても大きな扉の前に来ていた。


「はい、私もここから来ましたから。」


「確認だけど、今回襲撃をしてきた司教は3人、その内の1人が龍を暴走させてるんだね?」


「うん、もしかしたら既にお父様もやられているかもしれない。全速力で行かないと…。」


「入ったら白斗とカナちゃんは龍神王様の所へ、私達4人は龍の討伐だよね?」


「うん、できれば残り2人の司教も討伐してほしい。」


「任せてください。今回は鍛えてありますから。」


「できれば殺しはしないで欲しい、仲間だから。」


「わかりました…それに龍界は…魔力が多いですから…私の土俵です…。」


「うん、それじゃあそろそろ行こう!カナちゃん!お願い!」


「はい!!開いて!!」


その大きな扉が音を立てて開いた。


「これが…次元の歪…。」


「行きますよ!!」


そうして、6人はその歪へと入っていった。




【龍界】



「ここが、龍界ですか。」


龍の暴走により破壊し尽くされた世界を1人の女が歩いていた。


「今回の指令は龍神王の殺害。オーラの感じからしてもうすぐ終わりそうかしらね?」


そんな中、意識を保った龍が女に襲いかかる。


「【恩恵】」


だが、その龍は一瞬にして臓器諸共、爆発してしまった。


「邪魔よ。私に叶うはずもないのに。」


そして、彼女から桁違いのオーラが放たれる。


「守護・攻撃・記憶・意識・治癒・努力・力・正義・神聖を司る【九曜の魔女】の内の【正義の大魔女】!!そして【悪魔栄光復興教団第13司教】である、この私![キルカル・ローフェクト]にね!!


彼女はこの事態が開始してから龍界に来た司教、つまり現在、この龍界には4人の司教が…それも、前回の事件の失敗を受け、特訓された司教がいたのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る