第68話 襲いかかる龍



「ここが、龍界。」


扉の先には無限に続く平野と紫色がかかった空が広がっていた。


「思った以上に何もないんだね。」


「全部…消えたんです…暴走で…。」


「それは…。」


「ここからは油断してはいけないよ、いつ危険が襲ってくるか分からないから。」


「危険?」


「皆さん!!強いオーラが!!」


6人に紅い龍が襲ってきたが、カナが剣を出して止めた。


「この子は…火龍か…なんで…。」


ーぐわぁぁぁぁーー!!!!


龍が炎を放った。


「【時空支配・時空断裂】」


空間が歪み、炎が歪む。


「【時空の太刀第五流・時空一閃】」


カナは剣で龍の頭を打った。


「大丈夫、峰打ち、いや頭打ちで終わらせた。死にはしてないよ。」


「まさか【時空支配】の使い手なの?」


「【時空支配】?」


「時と空間を超越し、支配する力です。ですが、それよりも、もうひとつ、ありますよね、能力。」


「流石、全知全能の神様です。私はもうひとつ【次元支配】という力を持っています。」


「【次元支配】…。」


「簡単に言えば【時空支配】はその場の【時】を支配する、【次元支配】はいろんな【次元】つまり【空間】を支配する力ってことです。」


「取り敢えず進みましょう、父上を救わないと。」


「そうですね、私たちは龍を気絶させるので、白斗様とカナちゃんは龍神王様を。」


「わかった!」「わかりました!」


「それでは、作戦開始ですね!」



こうして、龍界での死闘が始まった。

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