第69話 龍神城・悪栄教
白斗とカナは龍を眠らせつつ、先へと進んでいた。
「カナ、【次元支配】や【時空支配】で龍と会わずに突破することは不可能か?」
「多分無理だよ。城には魔法の扉がある。これは次元世界や時空停止中では開かない。それに外から侵入しようとしても絶対破壊不可の建築物だから、それにここには飛行不可の恩恵がある。」
「絶対破壊不可か…。」
「試してみる?丁度あれが城だよ。」
目の前には、大きく聳え立つ、精霊神城をも遥かに超える大きさの城が鎮座していた。
「ああ、【終焉の光粒】」
白斗の中でも最高威力最高範囲の技を撃ち込んだが、城は無傷、いや魔力を吸収し、さらに強くなっていた。
「まるで生命体だな。」
「正解、この城は龍神王と一心一体、絶対に壊さない。」
(こんなところで【神格開放】を使うわけにはいかないからな。ここは正攻法で行こう。)
「入ろうか。」
「うん。」
龍専用の大きな大きな扉に近づくと、音を立てて扉が開いた。
「「行くよ!!」」
【某所】
「集まったか。」
その場には4人の人物がいた。
「これより、【悪魔栄光復興教団司教特別会議】を行う。」
「メンバーは我52司教ゲルエア・ロックフォード、13司教キルカル・ローフェクト、22司教ダンテ・ヘルベルアル、そして60司教・神辺 彦摩呂であるか?」
「あと闇蟲を2体雇っておいたわ、No.7の蛾とNo.9の蟻よ。」
「闇蟲を雇う必要はあるのか?我らだけでも十分だろう。」
「彦摩呂、念には念を、よ。そうしてもう4回ほど失敗しているのよ。」
「そうだな、仕方ないが、事実は受け入れよう。それが俺の流儀だ。」
「ありがとう。」
「それでは、今回は我ゲルエアとダンテが城の中を他4人は外を担当するのだな?」
「ああ、俺の魔司能力【感情操作】を応用した【感情操作装置・ヘルベリア】を用いれば龍を洗脳できる。各自持ったか?」
「ええ、ここまでの完成度の装置を作れるのは流石ですね♪」
「それで笑っているとは、かなりのやり手ですね。」
「そうかしらね?ふふふ。」
「まぁ、取り敢えず計画を成功しておけば何も言うことはない。頼むぞ?」
「「「了解。」」」
【小説家になろう発】神の加護を授かり転生した少年 〜能力【魔法支配】と神々の加護を駆使してこの世界を平和にしようと思います〜 RIA @RiaSNHF
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