第32話 神の加護



「久しぶりね!白斗君!」


「ミケル様!お久しぶりです!」


「ご無沙汰しております。パチャル様、ミケル様。」


「エイト,現世はどうかのう?」


エイトと白斗の前にいたのは【転生の神・ミケル】と【魔法の神・パチャル】の2人だった。


「はい!おかげさまでいい感じです!」


「そういえば、白斗君達は精霊を救ったんだってね。」


「神界ではそのことでかなり忙しいんじゃよ。」


「忙しい?どういうことですか?」


「何をとぼけてあるのじゃ。お主らは【精霊の神・シア】を従属にした。これで【精霊の神】の後任がシアの妹にうつったのじゃが、いきなりでは仕事をこなせぬから、神達が交代で指導してあるのじゃ。」


「それに一度自然や魔力が壊されたことで神達の力も低下しましたからね。大変でしたよ。」


「それってかなり不味いじゃないですか!」


「じゃが,これをしなければ神は滅んでいたのも事実,色んな神がお主を支持しておるのじゃ。」


「じゃあ,今朝の【神の加護】って……。」


「お!やっと加護が開放できましたか!そうですよ!その支持している神達が加護を白斗君に授けたんですよ!」


「ミケル様、ちなみにどのような神方が?」


「そうね〜。」



火神・サラマンダー

水神・ウンディーネ

風神・シルフィード

地神・ノーミード

氷神・アルサース

雷神・リディアト

光神・ミミア

闇神・トゥトゥレイト

豪神・ディーダス

瞬神・ピートダース

酒神・ピュルト

武神・ゴーズ

商売神・パチェパプ

戦闘神・ディグラズ

幸運神・ティスパニードス

魔法神・パチャル

転生神・ミケル

法則神・エアレイカス

守護神・ロゼアリッタ

破壊神・ケズラータ

精霊神・シア

異質神・ターフェルス

時空神・シカーヒス

次元神・カナイト

加護神・ツェロパニカス

想像神・ゼイシトス

創成神・シカーテア

世界神・ベリサクラス

生物神・ユーニカラス

絶対神・マクオス



あたりですかね?」


「「〜ですかね?」じゃないんですよ!自然系の神様に、最高峰の神様まで!そんなことが!?」


「普通はどうなんですか?」


「多くて5体、でも本当に加護をもらえるのは1〜3個、でも白斗君は全員、つまり30種類の加護を与えられてるのよ。」


「ここまで加護があれば、加護を組み合わせてほぼ無限の加護をつくれるのじゃ。」


「30……。」


「因みにあなた達と一緒にいるユーアちゃんは7つ加護を持っているのよ。」


「ユーアも?」


「あの子のポテンシャルはすごいからのう。性格から見ても優しすぎるのじゃ。」


「なるほど……。」


その時、遠くから声がした。


「お主が、有名になっている、上原白斗であるな?」


その声は2mを超える巨漢から放たれた、低い声であった。


「ゴーズ、来るなら連絡しなさいよ。」


「ゴーズ……武神の方ですか?」


「正解だ。我が【武の神・ゴーズ】である!お主の活躍は見ておった。もともと我は魔法など嫌いであったのだが、武と魔法を組み合わせ,それの真骨頂を発揮した戦い,実に素晴らしかったのだ!」


「ゴーズ様は最強の中の最強にしか加護を与えない、という神様です。主はそのゴーズ様に期待されているということなのです。」


エイトが補足した。


「それにしても長いのじゃな。普段なら一瞬で帰ってしまうのじゃが。」


「確か、神崇心と精神力が高ければ高い程長くなるんでしたね。ここまでの者は初めてですが。」


「ふん、さすが我が期待した者だ。」


「本当にこれまでの全てを塗り替える逸材。そんな貴方にダカラ頼むわよ。神は地上に手を出せないの。悪魔もそうなのだけど。だから使者を送る。だけど使者のレベルで言えば悪魔の方が強いの、悪栄教がいい例ね。だからこそ,あいつらに地上を悪魔界にされたら本当に神や世界が終わる。だから絶対に勝って、悪栄教に。」


「分かりました。期待しておいてくださいね。」


「お主もじゃぞ、エイトよ。」


「はい,わかっております。」


「ではさらばだ、少年よ。」


「はい!」


そうして再び視界が白に包まれ、目を開くと教会があった。



               To be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次回予告

   第33話「ギルドランク昇級」


【精霊抹殺事件】を解決した白斗達にギルドからの通達が来る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る