第20話 精霊洞窟




「取り敢えずその精霊洞窟に行くか。」


「そうですね。防衛が甘いなら補強したりしないといけませんしね。」


「じゃあ行こうよ!精霊洞窟!」


そうして3人は精霊洞窟に向かった。


ー精霊洞窟ー


「此処が精霊洞窟か…」


「凄く広いですね。」


精霊洞窟は茶色目の岩によって構成される洞窟で辺りからは精霊の力が漏れていた。


「…神秘的だな〜。」


「ふふ、エイルさんってなんかラフなんですね。」


「俺の中にいるときは敬語的な感じだったんだがな。」


「まあ、いいじゃないか!」


「お前がいうのか…。」


3人はその洞窟を歩き続けていた。


「どっちに行くんだ、エイル?」


エイルはある方向を指差していった。


「向こうです。あっちに宝石があります。」


「たしかにあっちの方は神秘的ですね!」


「それじゃあ、進もうか。」


3人は歩いて、宝石の前……正確に言えばありそうな所に辿り着いた。


「本当に此処か?何もないぞ。」


「気配はここなんですけど…。」


「地精霊の宝石は地中にあって,守りに長けているんです。主、攻撃してみてください!」


「ああ、」


白斗は地面を殴った。


「痛!なんだこれ,硬いぞ!?」


「これがこの宝石の守りです。まぁ、スキルを使えばなんとかできるものもあるんですけどね。」


「これなら大丈夫そうですね!」


「ああ、だが相手はダークスキル持ち、何をしでかすか分からない。」


「そう、油断するのはまだ早ーーいというものーーだ。」


風と水が急に襲ってきた。


「《熱風》」


だがその技を白斗が溶かした。


「いきなり奇襲とは芸がないな、悪栄教。」


「俺らのこと、しってるーーのーーか。それはますます殺さないといけなーーいな。」


そこには1人のフード男がいた。


「悪栄教第17司教、A公爵。」


「名はシャルオス・ミラターボだーーぜ。嬢ちゃん。」


「Aクラス、本当に強いです。過去最高級ですね。」


「暴走した[アースタートル]以上か。少し厄介だな。」


「暴走、なるほーーど、お前ーーらがあいつを倒したのーーか。やはり殺さないーーといけないーーな。俺のダークスキル《風水支配》をとかした。油断はしないーーぜ。」


「こちらこそだ。」


「俺ーーからいくーーぜ?」


「こい!」


「《風水・水王駕天》」


シャルオスから大量の水が放たれた。


「《熱光》」


白斗の熱に水は溶かされた。


「エイト!近接行けるか?」


「行けますよ!主!《剣生成》」


エイトの手に剣が現れた。


「行くぞ。」


「ユーアも準備!水・風には熱が効く!」


「はい!《鳳凰の吐息》!」


ユーアは炎を出した。


キン!キン!


実剣と水の剣がぶつかり合った。


「あの男の指揮、完璧だーーな。あの嬢ちゃんも上級魔法バンバンつかうーーね。この剣士も厄介だーーな。スキルを使っても同点だーーぜ。」


「これで終わりとは言わんよな?《黄金の微笑》!!」


「なんだ?この光?」


「これは拘束と攻撃を行う超高熱の光だ。存分に喰らえ。」


「体が…熱く…」


「エイト!大丈夫か?ユーア!火球いけるか!」


「大丈夫ですよ!師匠!」


「僕もいけるよ〜!」


「なら行け!」


「はい!」「任せろ!」


超超大型火球湧き上がる鳳凰の怒り!!!」


あの時と同じ焔がシャルオスにぶつかった。


「俺も決める!《光一線》!」


そして一筋の光がシャルオスを貫いた。


「《瞬間超絶攻撃力増加インパクト!》」


ドーーーーーン!!!!!!


轟音が洞窟内に響き渡ったのであった。



               to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜次回予告〜

    第21話「脅威と増援」


悪栄教シャルオス討伐後、更なる被害に遭われた白斗たちは[王国防衛軍]に助けを求める。


世界を滅ぼす爆弾は起動されつつあった。

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