第5話 冒険者ギルド


白斗が入ったその町は想像以上に賑やかな街だった。


「凄いね!とっても賑やかだ!」

ー何をしますか?お店とかですか?

「エイト,魔法世界で倒した魔物って換金できるのかな?」

ーできますけど、魔王なんで持っていったらヤバいですから,普通の魔物にしましょう!主様ならデコピンで倒せます!

「しょうがないね!そうしよう!」


ー魔法世界討伐結果ー

 グリーンドラゴン × 8匹


「これくらいでいいかな?」

ー多分大丈夫です!では,行きましょう!冒険者ギルドに!


ー冒険者ギルド・ライダス支部ー


「凄い!流石ギルド!賑やかだ!」

ー主様も流石にギルドは知っていましたか!他の常識は全くなのに…。

「まあいいじゃないか!取り敢えず換金しよう!」


白斗はとりあえず5つあるカウンターの内,真ん中のカウンターに進んだ。


「あの!換金をお願いしたいのですが!」

「冒険者登録はお済みですか?見たところはじめましてですが…」

「登録すると換金できるのですか?」

「もちろんですよ。」

「登録します!」


白斗は即決したのだった。


「ハクトさん!登録できましたよ!」


そう先程の受付嬢が言ったのは数分後のことだった。


「このカードを持っていただけると、個人情報が入力されて、登録完了となります!」

「わかりました!」



白斗はカードを持った…


ー冒険者ギルドカードー


 名前 カミハラ ハクト

 レベル 834

スキル 魔法支配


 ランク F


ーーーーーーーーーーー


「え!?レベル834!?」

「すごいんですか?」

「それは勿論!かの最強勇者様でも500代だった筈!」

(エイト…どうなっているんだ…)

ー簡単です!主が歴代最強の冒険者ってことです!

(隠してたな。後でお仕置きだ。)

ーえ!許してください!主様!

「それで…登録は完了なのか?」

「勿論です!買取させていただきます!」

「では,これをお願いする。」

ー主様〜〜〜!!!!


白斗は先程のグリーンドラゴンを一体出した。 


「え!?グリーンドラゴン!?討伐推奨レベルBの魔物!?

あの、失礼ですが。お一人で倒されたのですか?」

「もちろんだが。」

「は!?ソロ討伐推奨レベルA−ですよ!頭おかしいんですか!?」

「初対面の人に頭大丈夫って言われた気持ち考えたことある?」


そこでギルドにいた鑑定師が話し出した。


「あの!この魔物傷や抵抗した後が一切なくて…一発で仕留めた様な感じが…」

「そうなんですか?」


受付嬢がきつめに聞いてきた。俺,あんまりキツイの苦手なんだがな…。


「ああ,精神魔法で…」

「精神魔法?」

ー主〜、精神魔法などの魔法は知られてませんよ!


早く言えよ…


「か、雷魔法で…」

ー主!鑑定師が雷魔法と錯覚する様に、精神魔法掛けときました!


優秀…なのか?コイツ。


ー優秀です。


聞こえてたのか!?


「たしかに、雷魔法の痕跡があります!かなりの威力です!」


威力はしょうがないか…


「それでは金額は60万テラルです!」


どのくらいなんだ?


ー主の記憶から100円?とやらは大体1テラルくらいですよ!


なるほど…


「あの…後七体分お願いしたいのだが…大丈夫か?」


「「「「「「は!?」」」」」」


その場にいた全員がそう言ったのだった…。

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