第40話 奴隷と生活する俺氏
「――ということで、ソラが俺と燐と一緒に生活したいんだって」
「それいいねー!」
次の日。
今日は、昨日ソラに言われたことを燐に言った所から。
「いいってさ、良かったなソラ」
「あ、はい......!」
燐に許可が下りたことにより、ソラは嬉しそうにしていた。
「ソラも、か......ふひひっ......!」
なぜか燐も笑っていた。
......ちょっと怖いんだが。
ソラが一緒に生活することで、何か燐にとって良いことがあるのだろうか?
「......きっと、あるんだろうな......」
良いことがあるから笑っている......って感じ?
そこには、触れないでおくけど。
奴隷であるソラと生活することで、多分俺にもいいことがあるのだろう。
「奴隷か......」
俺はソファーに座りながら考える。
奴隷と言う事は、何でもしてくれる......のか?
何でも?......ちょっと違う気がする。
奴隷といえば、家事とか......?
「......ソラってどういう事をしてくれるの?」
俺は近くにいたソラに聞いてみた。
「そうですね......奴隷は基本的に、言ってくれたものにはなんでもしますけど......あ、でも、私が出来る限度っていうものがあるので......その......あんまり、痛いのとかは......」
「何でもか......うーん......」
そもそも俺は、人に何かを頼んだりしたことは無い。
だから、何でもと言われても何を言ったらいいのか分からない。
「じゃあさ、エッチなものとかはー?」
と、キッチンの方にいた燐がそんなことを言い出した。
「エッチなもの、ですか......?」
しかもソラは、そのことについて考えてるし!
「見たりはしたことはありますけど......その、実際にやったことは......無いですね......」
見たことはあるのかよ!?
「じゃあさー、実際にやってみたらいいじゃん!」
「えっ?あ、えっと......お兄様に......ですか?」
「うん、お兄ちゃんもいいよねー?」
「いやいやいやいや!!さ、さすがにダメですけど!?」
さすがにそんなことをしたらダメです......。
「いい考えだと思うんだけどなー、あっ!もしかして、私じゃないとダメとか!?もう、お兄ちゃんったらー!」
「まったくもって違う!」
もちろん相手とかじゃない。
「もしもやるってなったら、私とソラだったらどっちがいいー?」
......やるって何を。
なにとは言わない。
「え......」
どっちがいいか?
難しすぎるだろ......。
ソラも燐も、どっちも可愛いし......ロリだし。
どっちも悪い所なんかないし......。
「はやくー答えてよ!」
「わ、私も聞きたいです......」
「というか、近いです......」
俺はなぜか、ロリ二人に詰め寄られているのだが。
しかも、どっちも顔近いし......。
「うーん......」
ソラは、奴隷と言うと事で、言ったことにはなんでもしてくれる子。
燐は、優しくてこっちも言ったことにはなんでもしてくれる子。
......決められん。
結論から言うと、俺はこの二人が好きです。
「ど、どっちも......」
結局は、どっちもという答えになってしまったのだ。
「そっかー、と言う事はー......決められないぐらい好きってことだねー」
「......なぜ分かる?」
「だって、お兄ちゃんって小っちゃい子には勝てないからー」
「......ま、まあ、たしかに......」
「まあ、でも、好きになってくれて嬉しいよ!」
すると、燐は俺に抱き着いてきた。
「私も、お兄ちゃんの事大好き!」
「そ、それは、どうも......?」
「あ、わ、私も、お兄様の事好きです!」
そして、ソラも俺に抱き着いてきた。
まさか、会って一日も経たない内に好かれるとは......なぜだろう。
「と、とにかく......朝ごはん食べたいんだけど......」
「あ、うん、今日はーパンだよ」
「あ、ありがとう......」
その後、俺はロリ二人と朝ごはんを食べていった。
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