第16話 クーリンという燐の友達

「さてと......他に何かあったかな......?」

今いるのは、ミリエンにあるホテルみたいな所。

俺は、ホテルに荷物を置くと、そのままベッドに身を投げ出した。

「はぁぁ......いいね」

日本もそうだったが、ホテルは良い。

新しい所に寝たりするのって、なんかいいよね。

今日の予定としてはこの後、燐とクーリンと一緒に服屋を見る。

それと、下着もだったかな......?

そんで、最終的にはこのホテルに泊まるって訳だ。

ここに来る前に、俺はこの世界にも海とか祭りがあるのかと燐に聞いたところ、あるとのこと。

花火大会がもう少しであるらしく、燐はすごく行きたがっていた。

そしてて花火大会が終わったら海に行きたいとも言っていた。

......おお、これが良い展開か......。

俺は、新しい展開でベッドの上でゴロゴロと寝転がっていた。


「えーと......あ、いたいた」

「あ、お兄ちゃん」

「お兄さん......」

あの後、数分ベッドの上でゴロゴロしていると、ベッドから降りて燐とクーリンがいる......服屋?に来たところ。

俺達はその店内に入った。

ちなみに、服屋というと俺はあまり好きではない。

なぜかというと、あまり面白くないというか......なんというか、退屈でしょうがないんだ。

まあでも......付き合いはするけど......。

「うーん......どうしよっかなー」

燐はどれを買うか迷っているらしい。

「ボクは......どうしよ......」

一方、クーリンも燐と同様迷っているらしい。

それはそうと、クーリンの一人称ってボクなんだね。

「俺は、なんでもいいんだけどな......」

俺に関しては、なんでもいい。

特に好きな服とか、これいいと思う服ってあんまりないんだよな......。

まあとりあえず俺は、店内を歩き回った。


「あ、お兄ちゃんー」

歩くこと数分、すると後ろの方から燐の声が聞こえた。

「なんか、多いな......」

「そうかなー?」

燐が持っているカゴを見て見ると、結構な量の服が入っていた。

「んーと、お兄ちゃんは買わないの?」

「え?ああ、いや、その......一応、あるけど......」

俺はさっき手に取っていたズボンと服を燐に見せた。

「これだけでいいの?」

燐は俺の持っているものを見てから俺の顔を見た。

「え......もっと買った方がいい?」

「んー......まあ、どれくらい買うかは人それぞれだからなー。それと、クーリンは?」

「えーと......」

俺はあたりを見て見た。

「あ、お兄さん!」

すると前方の方からクーリンが出てきた。

「それじゃあ、買うものは買って次に下着見にいこー」

燐はそう言うとレジのある方に行ってしまった。

「......お兄さんって燐の事好き?」

「急になんだ?」

「いや、ちょっとね......」

「まあ好きだけど......燐よりも好きなものは俺にはある」

「そうなんだ......じ、じゃあ行こうよ」

「あ、うん.......」

クーリンは俺の手を取ると、そのままレジの方へと行った。






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