第28話 お風呂ってなんか起きるよね
「......そりゃそうだよな......」
風呂場で声を漏らす俺。
そして目の前には、柔らかそうな肌で日焼けをしていない、ピンク髪ロリ美少女の燐がいる。
なんか、イケないようなことをしている気分。
実際何もしてないのだが......。
燐は動けないので、結局風呂場まで燐をおんぶして行った。
そして服を脱がせたという事。
別におっぱいとかは見てないんだけど......って何の話だ。
「ねぇ、早く洗ってよー」
「......はい......っ」
俺は泡だらけになったタオルで燐の背中を洗っていく。
燐の背中はすごく柔らかくすべすべな肌だった。
そんな肌を触っていいのかと思う。
まあでも、燐が求めていることだし?それだったらやるしかないよなー......。
「そう言えば、まだ動けない?」
俺は燐の背中を洗いながら燐に聞く。
燐は首を動かし俺の方を見て言った。
「うーん......まだダメみたい」
燐は体を動かそうとするような動作をしたが、一向に体は動かないままだった。
もしかして......このまま明日とかなったらどうなるのか。
なんかあれみたいだな。動けない人を介護する係りの人みたいで。
病院とかそんな感じ。
実際、燐は病人でも何でもないのだが。
「あ、あれっ、どうしたのお兄ちゃん?」
「えっ?」
「なんか手止まってるけど......」
「あ、ああ、なんでもない......」
ちょっと介護する人の気持ちとかを少し考えていた。
もしも燐がそうなったらと思って。
それで多分手が止まってたんだろう。
俺は燐の背中、そして首の方まで洗っていく。
「......あとは、前?」
そして一番の難関が、前なのだ。
前と言うと、燐のおっぱいとか......アレとか。
そんなのがある部分である。
そんなのを見るわけにはいかないので......。
俺は一度、燐の前に移動して燐の裸を直視しないように努力はした。
でも......見たくなっちゃうんですよこれが。
なので、俺は目をギュッと固く瞑り、燐の肩のあたりから洗う事にした。
肩そして腕、脇腹と洗っていった。
そこまでは順調にいったのだ。
そして問題がここから。
お腹のあたりだ。
つまり、おっぱいがある所になってくる。
そこは何も考えずに、サラッと洗っていった。
「んっ......あうぅ......っ」
すると今まで静かだった燐が、少し声を漏らしていた。
早く終えなければ。
俺にはそんな使命感みたいなのがあった。
そして数分後。
「......よしっ!終わった!」
俺は勝利した瞬間だった。
そして俺は燐の体についている泡をシャワーで落としていった。
次は自分の体を洗う番なので、燐を一度湯船の方に入れていった。
「ふぅ......」
湯船では、燐と向かい合う形で入っている。
「そうだ、明日イリアと二人きりでどこか行ったらいいんじゃないかな?」
すると燐が突然そんなことを言い出した。
「え?どうして?」
勿論俺は聞き返す。
「ほら、いつも私と一緒でしょ?」
「まあ、たしかに」
「だから、たまにはイリアにもお兄ちゃんを貸してあげようかなって思って」
「何その、荷物感」
「あははっ、違うんだよ。その......イリアにも、デートっていうものをしてほしいからさ......」
すると燐は、ちょっと下を向いて話す。
「デート?俺と?」
「うん、その、イリアもね、お兄ちゃんの事――」
燐はそこまで言って黙ってしまった。
「俺の事?」
「あの、お兄ちゃんの事......えと......」
何か言いたいけど話せない。
そんなことは誰にでもあるはずだ。
「......ま、まあ、とりあえず、イリアとデートして来てよ」
「えっ?あ、まあ、良いけど......?」
俺はいまいちどういう事かが分からないまま、燐が言ったことに了承してしまっていた。
「ありがとね、お兄ちゃんっ」
すると燐は腕を伸ばし、俺に抱き着いてきた。
「うわっ......!?ちょ、ちょっと燐さん!?」
ここは風呂場。
つまりどちらとも裸なわけで、燐のおっぱいの感触とかが俺の胸にはっきりと伝わってきた。
「というか、動けたのか......」
「うんっ、えへへっ、お兄ちゃん好きっ。ちゅっ」
そして俺は燐とキスをしたのだった。
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