番外編4 緑髪の少女に恋をした俺3
フィンと燐が帰ってくるまで5分くらいだった。
フィンと燐は何をしていたかというと、フィンの髪を染めることをするためお風呂場に行った。
その後帰ってきたフィンを見ると、髪の色は黒髪になっていた。
「どうかな......?」
フィンはおずおずと俺に聞いてくる。
「うん、良いんじゃない?可愛いし」
「か、かわいい......?」
さすがにまだ可愛いってのは分からないよな。
だって元々はモンスターなんだからさ。
まあでも、可愛いってのは本当。
緑髪の時もいいけど......黒髪だと、おとなしそうに見える。
外見だけでもそういう雰囲気は変わるもんなんだな......。
とりあえず俺はソファー座る。
そして隣にはフィンが座った。
「......えへへ......」
するとフィンは俺の腕に軽く抱き着いてくる。
これは......?
「どうした......?」
「あ......いや、あの......り、りんとおにいちゃんは......いつも、こうしてるから......」
「あー......」
俺は後ろにいる燐を見る。
「......?」
燐は頭の上に?を浮かべていた。
俺と燐は今アークの公園に来ていた。
なぜこうなったかは、フィンをアークの街を散歩させようという事で、今公園に来ている訳。
説明としては薄いかもしれないが......まあ、語彙力がないんでね......。
「どう?初めての公園は」
俺は隣にいるフィンに聞いてみた。
フィンは、公園を見渡してから口を開いた。
「あ、うん......いい、と思うよ......それに、なんか、たのしいよ」
「そっか。良かったよ」
ちなみに燐は、噴水の方で何かしてる。
「あの......あ、ありがとうね......おにいちゃん......」
フィンは俺の顔を見ながら言う。
「急にどうした?」
「その......わたし、もんすたーなのに......うけいれてくれて......その、ありがと......」
フィンは、まだ片言だが言いたいことは分かった。
「いやいいって、それに燐の近くに友達が出来て俺は嬉しいよ」
「あ、うん......わ、わたしも、ともだち?ができて、うれしい......」
「......ほら、燐の所に行ってきな」
「う、うんっ......」
俺はフィンの背中を軽く押すとフィンは一言言ってからゆっくりと燐の所へと行った。
俺が好きなのは妹である燐なのだが......なぜかフィンの事も好きになっているような気がする。
何も言われなければモンスターとは気づかないし、それにフィンは美少女だし......。
うーん、多分フィンの事好きになってるんだろうな......。
と俺は噴水の方にいるフィンを見ながら思った。
まあとりあえずこれからフィンに色々と教えないとなと思った。
モンスターと言えども学習能力はあると思うし......逆にモンスターらしい特徴を生かしたりできるかもな......。
自分でも何言ってるか分からないが、まあそういう事。
そしてフィンたちを数分見ているとフィンたちは俺の方に戻ってきた。
「楽しかった?」
俺は2人に問いかけると最初に口を開いたのは燐だった。
「うん!フィンちゃんねすっごく楽しそうだったよー」
「へぇぇそっか!」
「ま、まあ、うん......たのしかったよ、ありがとうね......その、ふたりとも......」
「いいってー、また来ようねっ」
「......ん......」
フィンはちょっと言葉を漏らすと頷いた。
「そんじゃ帰ってご飯食べようぜ」
「うんー、お腹空いたー......え、もしかして私作るの......?」
「りんのごはん......おいしいよ?」
「あ、あははっ、フィンちゃんに言われたら作るしかないなー」
その後、楽しい会話を交えつつも家に帰宅したのだった。
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