19話 最強......と言える女神

「はぁぁ......なんで通路こんなに暗いのかな......」

俺と燐、そしてメイは部屋から出ると、メイは普通に電気のスイッチを押した。

「ほんとにここの人って......ダメだなー......」

「ねぇ、ここの人って何?」

俺はメイが言っていたここの人について聞いてみた。

「あーうん。簡単に言えば、ここのメイドみたいな感じ?」

「へぇぇ......ん?それだったら、何で燐は......」

俺は後ろにいた燐に視線をずらした。

「えっ?あ、その.....元々アークにはメイドらしき人っていないからさ......あははっ......」

燐は乾いた笑いをした。

なるほど、地域別にメイドがいる所といない所があるという訳か......。

「とりあえず......うちのメイドたち見て見る?」

「え?いいの?」

「うん、多分メイドたちもいいと思うし......?まあ行こうよ」

先に行くメイを追いながら俺と燐もついて行くことにした。

「......なあ、ここのメイドってどんな人なんだろうね?」

俺は小声で隣にいる燐に問いかけてみた。

「どんな人って......なんか質問おかしくない?」

燐も小声で返してくるが、俺の質問に違和感を感じたようだ。

「え?そんなことは......」

「ふーん......多分作者なんだろうね......」

メタ発言やめてくれますかね......。

「まあいいけどさー......えーと、普通に働いてると思うし......」

「そんなんじゃなくて、その性格とかさ体系とか......」

「最初からそう言ってよ......体系って、もうお兄ちゃんエッチな人になってきたね......」

「......すいません......」

燐は呆れたように俺に言いかえしてきた。

「あ、ちなみに体系は基本的には小さいよ」

「まじか......って話聞いてたの!?」

「うんっ、なんかもごもご言ってるなーって思って、聴覚の魔法で聞いてみたんだー」

「は、はぁ......」

そうですね、この子はほとんどの魔法が使えるって燐が言ってたもんね......。

えーと、メイについて少し紹介してもいいですかね......?

......あ、はい。

えーと......ミリエンの女神であるメイは、燐が言っていたようにほとんどの魔法が使えるといういわば最強の女神だった。

......ていうか、ミリエンが最強の地域で良かったんじゃ......?

(ちょっと作者の事情で......byゆん)

んで、メイの見た目はほぼ小学低学年ぐらいと同じで......って何で俺の周りには小さい子しかいないんですかね......?

(あの、作者の思いで......すいません......byゆん)

えーと......話が進まなくなるからササッと行くけど。

今言ったように、見た目はほぼ小学生と同じ。それに金髪と言う......二次元にでも出てきそうなキャラだった。

「まあ、お兄さん的にはこういう小さい子がいてもいいと思うんだけどなー」

「......俺の心まで読んでる?」

「もちろんっ」

笑顔で言ってくるメイに対して、俺は少し恐怖感が出てきた。

「んーでも、私も......ほら、例えばおっぱい大きくしたりできるんだよ?お兄さんがそれが好きっていうなら......」

どういう原理かは分からないが、なぜかメイの胸が少し大きくなっていた。

いわゆる......ロリ巨乳的な感じ......?

「あ......う、うぅぅ......わ、私だって頑張れば......うっ......」

隣にいる燐はそのメイの体を見てなのか、自分の胸を触っていた。

それと唸り声みたいなのを出していた。

「......まあ、燐も頑張ればこれぐらいにはなるよ。うんっ」

するとメイは元の大きさの胸に戻っていた。

「まあでもお兄さんは小さい方がいいみたいだねー」

メイは多分俺の心を読んでそう言った。

(作者としては大きい方も入れないとバランスが......byゆん)

バランスって何?

......まあいいや。

「はい、ついたよ」

そんな話をしていると、メイが立ち止まった。

「どうぞー」

メイはその扉を開けると俺達を入れてくれた。

「あ、メイ様......」

するとその部屋には数人ほどのメイドらしき人がいた。

「あのさー、前にも言ったでしょ?ぬいぐるみはちゃんと届けてねって。それと、廊下の電気つけてよ?」

「あ、は、はい.....き、気を付けます......」

ぬいぐるみか。

たしかに今のメイもぬいぐるみを片手に持っていた。

「あ、あのそこに居る方々は......?」

「ああ、この子はアークの女神でそのお兄さんの......」

「燐の兄......の、祐です」

「あ、はい。ご、ご無沙汰しております。燐様......」

するとその部屋にいたメイド全員がお辞儀をした。

「んー......その堅苦しいのって治せない?」

「そ、そういう訳にはいきませんから!」

「やっぱりねー......私堅苦しいの嫌いなんだよねー」

「メイドっていうからには、ここの家事とかやってる訳?」

「うん、基本的には家事全般をやってくれてるんだけど......たまに性処理とか......かな」

メイは恥ずかしそうにそう言うと、メイドたちに次の家事をしろと言わんばかりのしぐさをした。

すると数名部屋から出ると、その部屋には一人しか残らなかった。

「えっと......君は行かなくていいの?」

「は、はい!この後メイ様にちょっと......」

「そうそう、だからお兄さんは屋敷の外で待っててねー......燐はここにね」

「あ、うん......?」

俺はその部屋から出て、屋敷の外まで長い廊下を歩いて行った。


十分ほど長い廊下を歩くと最初に入ってきた入口が見えてきた。

俺はそこから屋敷の外に出ると、見覚えのある女の子がそこに立っていた。

「あ、お兄さん~」

その子はアークで働いている銀髪美少女イリアだった。

「きょ、今日はどうしたの?」

俺は動揺しながらもそう聞くと、イリアは困ったように話した。

「あのね~、お兄さんを見ていないと性欲が収まらなくて~」

「......そ、そっか......」

なんとか俺はそう返すと、イリアは俺の腕に抱き着いてきた。

しかもわずかのふくらみがあった。

「どうしてここに?」

「あ、えっと、私もミリエンに用があって~それでついでにミリエンの女神に会おうかなって思って~」

「あー......」

それで俺に出会った......ってことか。

「とりあえず......燐が出てくるまで待たなきゃいけないんだけど......」

「私は別にいいよ~」

その後は、俺はイリアと一緒に話をしながら燐が出てくるまで待った。


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