第39話 ソラと一緒に寝るという事はどうなのか
奴隷であるソラに膝枕をしてもらった後。
俺は、ソラの膝枕で少し寝てしまっていた。
「お、お兄様......そろそろ、起きてください」
「んん?......あ」
ソラに体を揺すぶられ目を覚まし、時計を見てみると30分ほどソラの膝で寝ていたらしい。
「ど、どうでしたか?」
俺はまだ頭が覚めていない状況で、膝枕の感想を言うことにした。
「ええと......すごい良かったよ。あのほら、膝柔らかかったし......だから、こうして眠れたんじゃないかな?」
「あ、えへへっ、そう言ってくれてありがとうございます。また、時間があればやりますので......その、言ってくださいねっ?」
ソラは、顔をほころばせながら言う。
「うん、こちらこそありがとう」
そして俺もソラにお礼を言った。
「......で、なぜここにいるの?」
今俺は、自分の部屋にいる。
「あー......一緒に寝たいからです......」
少しモジモジしながら言う、水色髪ロリのソラ。
「お兄ちゃんは、誰にもあげないのだー!」
そう言いながら俺に抱きついてくる、ピンク髪ロリの燐。
「............どうしたらいいんだ............」
小声でそう言う俺氏。
状況を説明すると、俺の部屋になぜか2人のロリ少女がいる。
以上。
......簡単に言うとそうなる。
「あ、あの......一緒に寝たいんですけど......タメですか?」
ねだるように言うソラ。
「う、うーん......俺は良いんだけど、3人ベッドに入れるのかこれ......?」
どうやら、ソラは俺と寝たいらしい。
「もちろん私も!」
燐は当然のごとく。
俺としては、別に誰と寝たっていいのだが......あ、それは人による。
そもそも、嫌いな人と寝たくないでしょ?
ええと......それで、一番心配なのがベッドに3人入るのかってこと。
2人は、別に余裕で入れた。
「一回寝てみますか?」
「そう、だな......」
結局は、一回寝てみないと分からないってことだ。
「うおっ......マジか」
ベッドに3人で寝てみると、なぜか全然余裕だった。
「どうして余裕なんだ......?」
もちろん、俺は疑問になる。
「あれじゃないの?私たちが小っちゃいから」
「あ、あー......」
たしかにそれは言えてると思う。
「......それじゃあ......電気消すよ」
「あ、はい......」
俺は、電気のリモコンで電気を消した。
「あ、あの......」
すると、右隣にいたソラが俺の耳元で何か言ってきた。
ちなみに、俺は燐とソラに挟まれるような形になっている。
「な、何?」
俺の耳にソラの息がかかるので、ちょっとくすぐったいのだが......。
「あ、えっと......わがままだと思うんですけど、その......できれば、お兄様と一緒に、これからも過ごしたいです......」
「......え?」
ソラの言っていることが俺にはあまり分からなかった。
「でも、ソラには家があるのに......どうして?」
「......一言でいえば、お兄様の事が気に入ったから、ですね」
ソラは、少し笑いながら言う。
「俺の事が気に入った?」
「はい、お兄様は、私にも、燐様にも優しいですし......燐様と、お兄様のやり取りと言うか、行動とかを見ていると、仲がすごい良いんだなって思いまして......そこに私も入りたいなって思ってたんです」
ソラはそこで一旦言葉を切ると、起き上がってこういった。
「まぁ、憧れを持ってしまったんです」
「......」
隣で燐の寝息を聞きながら俺は言った。
「なるほど。だから、俺と燐と一緒に生活がしたいと?」
「結論としては、そうですね」
「......分かった、明日また燐に言っておくから」
「ありがとうございます......優しいんですね、お兄様って」
「そ、そんなこと......ただ、俺に出来ることがあれば、出来る限りやるっていつも思ってるだけだから」
「......一つ聞いてもいいですか?」
「いいよ」
「お兄様は、怒ったこととかってあります?」
「無いけど......でも、どうして?」
「いや、その、聞きたかっただけです。そ、それでは、おやすみなさい......」
ソラは、そう言うと再び布団をかぶり寝てしまった。
俺は、ソラが聞いてきたことに少し考えてみた。
「......寝るか」
結局、考えても分からないままなので、俺はそのまま眠りに落ちていった。
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