編集済
ふたつの心⑤への応援コメント
あああああーーーーーっ!!!
いやいつかはこんな日が来るんじゃないかと恐れていたことがついに現実になっちゃった!!!
でもでも救いなのは向かい合う事にしたと言うジュールの言葉。
そして手紙に書けなかった最後の言葉。
れがある限り何とかなると思いたい!!
続き読んでしまいたいけど大事に読みたいので次にします!
見ればもうそろそろ終わりが近いですね。ジュールの苦しみが終わるように願っています。でもそうなったら終わってしまうし、今度は私の苦悩が始まります!
作者からの返信
ああ、もうこんなところまで読み進めて下さったんですね!嬉しいです!
最後にギヨームとジュールを会わせることができて、話をさせることができてよかったです。恋人とはまた違う、先生の言葉で、何か思うところができたのでしょう。
ヤンのもとを去ってしまったのはつらいですが……。
毎回丁寧に読んで頂き、ありがとうございます。次回から最終章になります。どうか見届けてやってくださいませm(__)m
ふたつの心④への応援コメント
とうとうヤンにぶちまけてしまいましたねジュール。
でもあそこまで正論で責め立てられたらどうしようもなかったんだと思います。
悔しいけどヤンの言っている事は正しいんですよ。でも、ぶちまけた言葉が全てなんだと思います。そこに意地を張った部分も多少はあるかもしれませんが、これがジュールの現実なんですよね。
ギヨーム先生!彼は本当にいつも救世主です!二人の愛を救ってほしいです。
厚かましいお願いかもしれませんが…。
作者からの返信
ついにぶちまけましたね。最後にジュールが対峙するのはヤンと決めていました。優しいだけの存在じゃなくて、衝突する相手になってしまうのが悲しいですが。
建設的な考えができる人は、滞る人の内面にあるぐちゃぐちゃしたところ、なかなか分からないですよね。ヤンの言うことは正しいのですが、そこを突かれるのが一番痛いというか……。
困った時のギヨーム先生に登場していただきました!ヤンの知らないジュールを知ってますもんね。ヤンとギヨームを会わせたかった、という作者の願望も入っています(^^;)
サクリフィス⑤への応援コメント
ジュールの中から身を守る為に造られた隠微なもう一人のジュールがスルリと出て来た。そんな感じがしました。きっとそれは彼の最終兵器なんじゃなかろうか。
ヤンとの生活を守るためならどんな刃にも自ら斬りつけられてやろうと言うジュールの気迫が凄かった。
エティエンヌはこの経験豊富なジュールには所詮敵わなかった。完全にジュールに呑まれてましたね。
でもそんな彼もまた何かに負けてここを出ていくんですよね。深いですね。
作者からの返信
最終兵器、そうですね。すごく自虐的な。レストランの店主に殴りかかった気概はもうないですね。プライドを手放してもヤンとの生活を守りたいという気迫、感じて頂けてよかった。エティエンヌの方が子どもでした。でもジュールはしっかり傷ついていますが……。
エティエンヌは初めてひとの痛みに触れたんですよね。きっとものすごく後悔したのではないかと。学業だけでなく心の面でもひとつ負けたのかなと思います。
サクリフィス④への応援コメント
人を羨む気持ちは愛情とはまた別なところに存在する物ですよね。
ジュールはやはりお坊ちゃん育ちで真っ直ぐな本当に太陽のような人。
見上げれば眩しいに決まってる。卑屈になってしまうほどに。
もうもがく事もできない程にジュールの心は疲弊してしまっています。
みんなそんな深い影の匂いに惹かれるのでしょうか、またしてもこんな事態になるなんて!
作者からの返信
「ひとの欲しがるものをなんでも手に入れちゃう」ってところに表れてますね。以前にフレデリックのモノローグにもそういうの入れてましたが、ヤンは誰から見てもそういう風に映るのでしょう。太陽みたいで惹かれながらも、嫉妬心を掻き立てる人間でもありますね。その人に愛されているジュールも嫉妬の対象になったり。
エティエンヌのように敗北感を持った人間は、自分よりさらに弱そうな者の匂いを嗅ぎつけて、矛先を向けるのかも知れないと思います。
サクリフィス②への応援コメント
複雑な気持ちです。あの憎たらしいだけのフレデリック。
最初から彼は家と言うものにがんじがらめになっていた。
だからこそ、ここまでヤンを苛めてやりたかったんじゃ無いだろうかと思えました。
彼もまた宿命に翻弄される哀れな人間の一人だった。
人は善悪のみに生きるに有らず。そんな言葉が思い浮かびました。
そして怪我をした兎の宿命が、ジュールに重なる場面はとても切なかったです。
作者からの返信
mono黒さん、コメントありがとうございます。
このシーンでそこまで読み取って頂き嬉しい限りです!
単純な悪役って本当にいるのかなと思います。フレデリックにも人知れず悩めるところがあって、自分を犠牲にして生きなきゃいけない、その鬱屈したものが何かのかたちで表れるのではないかと。
分かりやすい罰が与えられるよりも、こういう人生を死ぬまで送り続ける方がきついのではないかと思いました。
ウサギの話はシビアですがこれが現実だろうと思います。どうしてもジュールに重なってしまいますね。
ジュールの話②への応援コメント
突然すぎる別れが現実味がないという感覚、わかる気がします。
それが子供のころで、唯一の肉親だと堪えますね。父親を失ったことがジュールに染み込んだ時に感じたであろう身体を駆け巡る何かが伝わってくる気がしました。
前向きに生きようとするジュールになんだか癒やされてしまいます。新しい部屋が本当に心安らぐ場所であってほしいですが……
作者からの返信
なんの覚悟もないときの急な別れって、現実味がないままに物事が過ぎてしまうように思います。父が埋葬されてもジュールにとっては夢の中みたいな感じだったでしょう。で、後からじわじわと感じるような。特に故人の持ち物はその人がいないということをリアルに感じさせるものではないかと思います。
がんばって乗り越えようとしていますね。縋るような気持ちでディディエの家に移ったはずですが……。
迷える者④への応援コメント
愛だけに没頭して生きられれば苦労はないけど、人間社会はそう言うワケには行きませんものね。ジュールの心がどんどんすり減っていきますね。この辛さは今までの辛さとは種類が違う。本当にキツいと思います。読んでてもキツいです。
こんな風に二人の間がいずれギクシャクしてしまうのではないかと猛烈に心配!
作者からの返信
そうですね、この辛さは今までの物理的に分かりやすい類のものとは違いますね。内面を書いていきたいと思ったのはこういう流れのことで、心がすり減っていくあたり、感じ取っていただけて嬉しいです。とはいえ読むのはキツいですよね…ごめんなさいm(__)m
ヤンとの関係もどう転がるのか…どうしよう、もう先を見透かされているような気になります(^^;)
迷える者③への応援コメント
最近、柊さまが憎らしく見えてきます。こんなにジュールをいじめる手を緩めないなんて!と、まあそれは冗談です、すみません💦
引き換えヤンはとても優秀なんですね。やっぱりここに来て二人の立場の差が歴然と分かりますね。ジュールも同じくらい優秀な筈なのに、こんなにもはっきり道が分かれてる。たまらない気持ちになります。
作者からの返信
ああ、すみません…いじめてますかね…。気持ちとしてはマゾっぽいというか、ジュールに代弁させているような部分が大きいんですよね…暗くてすみませんm(__)m
ヤンのような人間って本当に眩しいと思います。逆境も糧にするようなタイプですよね。要領もいいのだろうし。同じぐらいの素質があったとしても、立場の差でここにも差が出てしまう。あと性格が邪魔をすることも多いと思います。もどかしいですね。
迷える者①への応援コメント
自然の息吹が聞こえてくるような素晴らしい描写でした。
その中で静かに語り合う二人がとても美しい。
自分の出自は己では変えられない物です。どうやっても逃れられない定めを宿命と言うなら正しくこれがジュールの宿命。
でも、運命はいくらでも変えられる。その強さがジュールには備わっていると思いたい。
作者からの返信
森の息吹を感じて頂けて嬉しいです ^^
久しぶりの自然の中でジュールの心も少し解放されたでしょうか。
ジュールにとっての父の存在はものすごい容量を占めていたので、そこを覆されたことはしこりのように残っていたはずです。でも宿命として受け入れざるを得ないことですね。そして運命は変えられる…今のジュールにそこまでの強さがあればいいのですが…。
同棲③への応援コメント
愛と言うのは夢物語なんですよね。でも現実には日々の暮らしがあるし、夢を見続けるにはお金がいります。
ヤンと愛し会えたのは凄く嬉しいけど、そこにもやっぱり代償が付き纏うのかと思うと、現実社会が憎く思える。
いいじゃないこのまま二人幸せになればいいじゃ無いって思うけど、きっとこんな形では終わりそうもありませんね。
作者からの返信
もうすでに現実が目の前にありますからね。仰る通り、愛情云々の夢物語もただではないというか。これが現実ですよね…。
いかにヤンがそばにいても、ジュールが自分でなんとかしなければいけないことばかりで(それが代償ということでしょうが)。でも諦めたりすっぱり捨てるというのは難しいことですよね。ここではせめてヤンが一緒であることだけが救いです。
編集済
同棲①への応援コメント
許すも何も…。そう誰もが思ったとしても、ジュールは自分が許せないのでしょう。
傷まで見つかってしまって、もう彼は丸裸で立っているも同然ですね。
この先まだ何かあったらジュールは本当に死んでしまうかも知れないと心配になります。
一緒に暮らせるようになるのは喜ばしいけど何故か手放しで喜べない私がいます。
作者からの返信
mono黒さん、コメントありがとうございます。
結局向かう場所はここしかありませんでした。それならまずは何よりもこの言葉をヤンに言って欲しいと思います。傷もいずれ分かってしまうものですしね。自分のしてきたことを全部含めてなんと言われれば救われるかと思った時、この言葉しか思い浮かびませんでした。
そしてさすがお察しがいいですね。この章からジュールの内面の方に焦点を当てたいと思います。
報復④への応援コメント
深いですね。
ヒューマンドラマですね。
エレーヌの複雑な気持ちはとても人間らしく、優しい人間性が垣間見えます。
最初の出会いはどうあれ、全てが上手くいくと思うのは幻想でしかありませんでした。ギヨームとジュールの二人の世界ではなく、そこにはやっぱり家族がいるんですもの。正しく砂上の楼閣が呆気なく崩れてしまった。人の営みの不条理が胸を突き刺します。何度も読み返して涙が滲みした。
作者からの返信
エレーヌには悪者になって欲しくなかったし、彼女には彼女の人生があることも書いておきたかったので、お言葉をとても嬉しく思います!この人は本当に優しいですね。でもどうしても堪えきれなかった、辛かったと思います。
「二人の世界ではなく、そこにはやっぱり家族がいる」仰る通りですね。何かが上手く行くときってどこかで犠牲になっている人がいるんでしょうか。そして結局もろいものの上に造ったものは壊れるんでしょうかね。そう思うと色々はかないですね…。
報復②への応援コメント
追い詰め方がカッコいい❣️
フレデリックは死ぬほど怖かったことでしょうね。なんならちびってたかもしれないと思うと胸がすくおもいです!
でもこんなくらいじゃ足りませんよね!ぶっ殺してやりたいってヤンは本気で思っていたと思います。
でもどんなにビビらせたところでもう戻ってこないんですよ美しかった過去は。悲しいです。
作者からの返信
かなり分かりやすい報復の仕方ではありますが、カッコいいを頂き嬉しいです!目の前で猟銃に弾を入れられたらぞっとしますよね。ヤンの目も相当ヤバかったでしょうね。さすがのフレッドももしかしたらちびったかも知れません。
本当は撃ち抜きたいところだったと思います。わざと外したとはいえ、こうして脅したことさえ後味が悪いでしょう。こんなことをしても戻らないものは戻らないですよね…。
再会⑤への応援コメント
もぉ辛い!辛いしか無い!
でもジュールの偉いところは隠しきれない所です。
いつも自分の味方には正直に言える所です。こう言うところで隠したり
作り話に逃げたりしたら、その時は逃げられてもいずれ袋小路でもっと辛いことになってしまいます。ちゃんと言える子で本当に良かったけど…けどけど😭😭😭ウゥ〜
作者からの返信
こんな形の再会なんて望んでいなかったのに…皮肉です。
ジュールは小賢しいことのできないたちですね。咄嗟の作り話もできず、何もかも暴露してしまうのが不器用で。潔いと言えばそうなのですが、もろに傷を広げるタイプですよね…。正直に話すことって、本当に痛みが伴いますね、特にこんな場合は😭😭😭
再会④への応援コメント
まずギヨームの大人ぶりに感嘆!出来た人ですね。本当にいい出会いでした。
なかなか言えませんよね、元彼に会って来いなんて。ギヨームの想いはもはや恋心を超えた愛情に昇華したんですね。尊いです!
そしてヤン。どうかジュールを追い詰めないで欲しいと思います。
こちらも愛ゆえなのだと思いますし、あんな話の真意を知りたいと思うのも当然だと思うのですが…。あぁ〜、切なさが波状攻撃でやって来ます!
作者からの返信
ギヨーム先生の寛大さは大人の鑑ですね。元カレに会ってもいいなんてちょっと複雑ではないかなと思うけど、それが言えるんですよね。自分にも恋をする気持ちが分かるからでしょうか。
ヤンにしてみれば頭の中をひっくり返されたようなものでしょう。この人の性格ですから、こうしてストレートに訊いてしまうのは当然の流れですね。またもやヤンの性格が災いになりそうな…💦
再会②への応援コメント
漸く再開しましたね。もっと激情的な再開になるかと思いきや、静かでそれだけに深い物を秘めた素晴らしい再会の場面でした。
二人の間に流れている三年と言う月日の重みを感じました。
帽子が二人を引き合わせた訳ですが、運命的な物を感じますね!
例の変態男が非常に邪魔です!ジュールは当然動揺はしてるでしょうが、強くなったなと感じます。成長しているんですね。(しみじみ)
作者からの返信
mono黒さん、丁寧なご感想いつもありがとうございます。しかも沢山読み進めて下さって…感謝ですm(__)m
ふたりの再会はかなり静かですよね。抱き合ったりする方がドラマチックなんでしょうけど、ここは人目もありますし、思いが強すぎるときって意外と何もできないんじゃないかな、と思ったり…。それでこういう場面になりました。深いものと感じて頂けて何よりです。三年ってやっぱり長い。重たいですよね。
変態男(笑)面倒くさいのが現れました。忘れようとしているものを引っ掻き回す人間は本当に面倒ですよね。お言葉を借りるなら摘まんで捨てたいです。ジュールも動揺が隠し切れませんね。成長を感じてもらえたんですね、嬉しいです。
新しい生活⑤への応援コメント
それはジュールだよ!とヤンに言ってあげたかったです。
ヤンの三年はジュールの三年より停滞しているような気がします。
親は自分勝手な物ですね。昔も今も親子の関係って変わらない。
それなりに心配しているのでしょうが、それはエゴイスティックな愛情としか思えません。
でも複雑な気持ちです。
ヤンと結ばれて欲しいのに、ギヨームを思うとそれで良いのかなと
私の中に迷いが生じます。
作者からの返信
言ってあげたいですねえ。でもヤンはまさかそんなことは知る由もないですよね。
フランスにも帰らないドイツでの三年間は遠くに幽閉されたような感覚かもしれませんね。まあヤンのことですからしっかり勉強は積んできたと思いますが、止まっていた感は否めませんね。
親が思う子どもの幸せは本当に子どもが思うものとは違いますよね。このずれは普遍的なものかなと思います。昔は父に信頼を寄せていたヤンですが、そこにひびが入ってしまったことも残念です。
mono黒さんはギヨームの愛情をとても強く感じて下さってるんですね。そうですよね、このまま順調な生活を続けてほしい、という気持ちも起こりますよね…!
新しい生活④への応援コメント
2年半。長いようで短いようで。
でも、これ程凝縮した時間はない程に、中身の詰まった2年半でしたね。
きっと体格も声ももう少年と言うより青年に近いだろうし、
何だか感慨深いです。この二人の関係は、一言では言い表せない関係ですね。
そう、書き忘れてましたが、エドガーの死は酷く呆気なく、その分リアリティがありました。印象的な少年でした。
作者からの返信
この章でちょっとダイジェスト的に時間が経ちましたが、まさに長いような短いような、夢中で過ぎた2年半だったと思います。
前のコメントにあった「人間らしい」生活にも慣れて、少年から青年になりつつあります。それもこれもやはり先生のおかげだなと思うと、この二人の関係は本当に特別なものですね。
それからエドガーのこと思ってくださって嬉しいです。個人的にとても好きなキャラでした。彼には人生の無情の部分を引き受けてもらったような感じです…。
新しい生活②への応援コメント
エレーヌが分別のある人で良かった。
少なくとも理不尽な八つ当たりをするような人じゃないと言う印象です。
子供がいるのも良かった気がします。
ヤンは特別ですが、それ以外で今までの人生の中で、一番人間らしい扱いを受けているのではないでしょうか。こうやってどんどん磨かれていって欲しいです。
いつか本物の紳士になれるように。
作者からの返信
エレーヌには母性的で落ち着きのある女性像を求めました。当時の理想的な妻みたいな。あと小さい女の子がいると家の中が明るくなる気がします。男の子より女の子の方が華がありますよね。
ジュールが今までに経験したことのない温かい家庭を描いてみたいと思いました。精神的にも物理的にも本当に人間らしい扱いを受けていますね。頑張ってほしいです!
新しい生活①への応援コメント
外見を取り繕っても中身は粗野なまま。そんなアンバランスな所にも魅力を感じますが、私がギヨームなら、彼を育てるのはさぞや楽しい事だろうと思います。
なにせジュールは今は燻んだ原石でも磨けば素晴らしい宝石になるのは間違いないのですから。磨き甲斐がありそうです。
つくづくギヨームとの出会いに感謝です。
作者からの返信
いつも温かいコメントをありがとうございます。
いくら上等な服を着ても中身だけはごまかせないですね(笑)自分がギヨームだったら…おお、考えたことなかったです。でもこういう少年を自分の手で磨いていく楽しみはきっと大きいですよね。
大胆な計画を始めてしまった二人ですが、先の明るさを感じて頂けたら嬉しいです。
明暗⑤への応援コメント
やりました!ギヨーム!!
一抹の不安は否めないけど、取り敢えず今はここから出る事が先決です。
ギヨームと出会った事はジャンと出会った事の次に、いやもしかしたらそれ以上に幸運だったような気がします。
ただやっぱり妻帯して着る事が気にかかります。どいかこれ以上ジュールが苦しみませんように。
作者からの返信
ギヨーム、決断してくれましたね!この事件があったからこそと思えば皮肉ではありますが、それでもここから出られるという大きな転換になりました。
そうですね、ヤンは若いしまだ学生ですからね…。こういう場合だと、やっぱりギヨームのように大学教授で金もある大人でないと物理的に救えないですよね。この人と出会えたのは幸運だったと思います。先生の存在はヤンとは別の次元で大きなものになっていきます。
次回からはギヨームの家族も登場します!
明暗④への応援コメント
人間の価値はほんとうはそんなところには無いはずなのに、ここではそれが全てなんですよね。
でも良くも悪くもジュールは逞しくなっていましたね。これ以上堕ちようがないと言う諦めが見えて一層悲しい。
そんな中、ギヨームが何が行動を起こす予感。ジュールの救いになって欲しいです。
心からそう思います!
作者からの返信
この場所では外側が全てですよね。そしてルネ自身もそこはかなりビジネスライクであり、シビアです。
ジュールはここにいる間にどこか悟ったようなところもあるのでしょうね。良くも悪くも自分を商品として見ることを覚えてしまったというか。
ギヨーム先生に泣かれると辛くなってしまいますよね。先生、決断の時です!
明暗③への応援コメント
あーもう辛いっ!悲しい運命の波状攻撃でジュールはどうなっちゃうんだろう。
身体の痛みと心の痛み。華奢な少年が抱えられるような痛みじゃ無い気がします。
ギヨームとエドガーのように心からジュールの心配をしてくれる人が二人もいる事が心から良かった。でもそれだけなんですよね。根本的な救いが欲しい!
作者からの返信
作者としては心の中だけでなく表に見えるものとしての跡をジュールに残すつもりで、このような展開になりました。心の中は隠すことができますが、体についたものは形として残ってしまいますね。ジュールにはそれを背負わせたかったのです。ギヨームとエドガーがいてくれただけでもよかったですが、根本的な救いではないところがもどかしいですね。
明暗②への応援コメント
そう、彼は本当に最初から本が好きでしたよね。
そこに逃げ込んだようにも見えますが、純粋に本を読むことが好きだった。それを思い出したんですね。私も本の虫でしたから、手元が暗くても真夜中でも、疲れていようと没頭してしまう気持ちは良く分かります。
一週間に一度だけ生き返る花。思い出を持っていない人間の方が幸せ。涙が滲み出る前に心を乾かしてやるに限る。それらの言葉の数々が深く胸に響いて来ます。
スポンジのようなジュール。できれば彼には美しいものだけを吸い込んでほしいと願わずにはいられません。
エドガーも本に感化されているみたいですね。
本は良いです。どんな時もそこに救いがあります。
そして…何が起こったと言うの〜!!気になります!!
作者からの返信
章タイトルはなるだけ中身を象徴するようなものをつけたいと思っていますが、この章はまさに明と暗の両方をジュールは体験していくことになります……。
明暗①への応援コメント
そう、彼は本当に最初から本が好きでしたよね。
そこに逃げ込んだようにも見えますが、純粋に本を読むことが好きだった。それを思い出したんですね。私も本の虫でしたから、手元が暗くても真夜中でも、疲れていようと没頭してしまう気持ちは良く分かります。
一週間に一度だけ生き返る花。思い出を持っていない人間の方が幸せ。涙が滲み出る前に心を乾かしてやるに限る。それらの言葉の数々が深く胸に響いて来ます。
スポンジのようなジュール。できれば彼には美しいものだけを吸い込んでほしいと願わずにはいられません。
エドガーも本に感化されているみたいですね。
本は良いです。どんな時もそこに救いがあります。
作者からの返信
mono黒さん、コメントをたくさんありがとうございます!
簡単に言えば逃げ場所を得たようなものでもありますね。読んでいる間は色んなことを忘れられる、それだけが救いではないかと思います。同時に純粋な喜びもあって、これだけが本当に自分が生きていると感じられる時間なのでしょうね。
ちょっとした文にも目を留めてもらえてすごく嬉しいです。エドガーとの不器用な友情も滲ませてみたかったです。
出会い④への応援コメント
同じ詩も聞く境遇が違うとこんなにも受け取り方が違うものになってしまうのかと思いました。
漠然と聞いていたものが、今ははっきり意味を持って胸に迫って来るようで、ジュールの気持ちと同化して切なさで本当に涙が滲みました。
ヤンを忘れる事なんて出来るはずはないです。
ここでは本の話なんて出なかっただろう彼の、久しぶりにする楽しいおしゃべりから溢れる涙までの流れが、心から切なくて切なくて苦しいです。心が震えます。
作者からの返信
ヤンの部屋で聞いた詩をここでまた耳にするなんて、ジュールには想像もできなかったでしょうね。色んな事が蘇って、今まで封じ込めていたものが一気に溢れ出してしまいました。前は分からなかったものが今になって痛いほど分かる、というのが皮肉でもあります。ジュールの気持ちになって読んで頂けると作者としては書いた甲斐があります。
それから、もう沢山の星を頂戴してしまって嬉しい驚きです!ものすごく光栄で、励みになりました。重たいドラマが続いて恐縮ですが、この先の展開を見守って頂けたら幸せです。
本当にありがとうございます。m(__)m
出会い①への応援コメント
アブサンという酒がある事を、ランボーやベルレーヌを知る時に
覚えたお酒です。退廃的で美しい、身を滅ぼすような強い酒と言うイメージでした。
腐った花にならないで欲しいけれど、そうでもしなければ心はとうにもたなかったのかもしれませんね。エドガーが居てくれたのがせめてもの救いでした。
作者からの返信
mono黒さんはフランス詩にもお詳しいんですね。アブサンは当時の小説にもお決まりの小道具で出てくるので使いたかったです。味は好みが分かれるようですが……(^^;)
エドガーは斜に構えてますが、どこか真っすぐなところもあって、そういう本来の性格も垣間見えるように書きたいと思っています。根が腐ってはいけないと、本人がよく分かっているんですよね。
袋小路②への応援コメント
とうとうその時が来てしまいましたね。
幸か不幸か男を知っていたジュール。もしこれが初めての事なら
と思うと可哀想を通り越して恐ろしいです。
エドガーは敵なんだか味方なんだかまだ分かりませんが、
彼を味方にしないとここでの生活は辛くなるなと胸に暗雲が立ち込めます!
そして白い絹のシャツを着た美少年って絵になりますね☺️
作者からの返信
mono黒さん、いっぱい読み進めてくださり感激です。ありがとうございます!
この章が個人的に一番きついんですけど、フラッシュバックが起こって色んなものが巻き戻されて真っ白になる感じが出せていれば…と思います。
確かに何も知らなかったとすると恐ろしいですね。ディディエの時と同じかな。ヤンを知らなければある意味マシだったかも知れないと思いますね。
エドガーの存在はわりと重要です。彼視点を入れることでだいぶ書きやすかったです。
罠④への応援コメント
事の次第も知らずに意気揚々と帰ってきたヤンが痛々しいです。
しかもドイツに島流しなんて念の入った事ですね!
生きながら心が引き裂かれる痛みはどうやって耐えればいいと言うのでしょうね。
若くて力の無いものは結局はこうやって力のある者に屈服しなければならない運命なんでしょうか。
親を超えるような圧倒的な力が欲しいですね。権力でもお金でも良い。今のヤンにそう言う翼を上げたいです!
作者からの返信
そうですよね、何も知らずに、ジュールの顔を見られると楽しみに帰って来たら...。
表向きは留学といいながら完全な島流しです。父としては中途半端にパリに置いておくわけにはいかなかったので、ヤンの方にもちょっときつい仕打ちを用意しました。
この時代にすることで親の権力や絶対的な価値観が書きやすかったです。でも現代でも抗えないものはずっと存在しますよね。ヤンは無力さを身にしみて感じたことでしょう。
罠③への応援コメント
こんな場所にいればこのエドガーのように年寄りくさく達観した感じになってしまうのかも知れませんね。きっと彼も山ほど諦めた。そんな風に見えました。
最近、小説の資料としてあの青髭のモデルと言われているジル・ド・レに関する
読み物を目にする機会があり、ルネと言う男がなんだかそのジル・ド・レと重なりとても恐ろしかったです。商売道具を殺しはしないでしょうが、少年達を精神的に殺したもの同然です。
作者からの返信
エドガーについてはどんな生い立ちかこのあと少しだけ触れますが、子どもの頃から苦労を重ねると大人になるのも早くなってしまいますよね。諦めたような、図太いような。
ジル・ド・レ!怖いですね!残虐性はないにしても、精神的には近いものがあるのでしょうか。
ここではルネ本人が手をつけるのではなく、趣味と金儲けを兼ねた商売をしている男としてイメージしてみました。
罠②への応援コメント
ほらね、やっぱりだ。フレデリックのやりそうな事だと思いました。
思いましたが腹が立って仕方ありません!
せっかく嫌な手跡が愛しいヤンの手跡で埋め尽くされたのに、また逆戻り。
それどころかそれ以上の恐ろしい事が待ち構えているなんて、ジュールにいったいどんな罪があると言うのでしょうか。私は一読者ですが、読んでる間はずっとジュールの味方になります!負けないでジュール!←すみません💦興奮し過ぎです😅
作者からの返信
そういう予感はされたと思いますが...。
裏で周到に用意しているところがフレデリックらしいですね。
ジュールにとっては突然の仕打ち、恐怖しかありませんよね。ジュールの味方!ありがたいです!どうか見守ってやってください!
罠①への応援コメント
突然見たこともないような喧騒の中に一人取り残されたジュールの不安はいかばかりだったことでしょうね!見知った人もいないしなんだか御者も屋敷から出てきた男も怪しさしかありません!五階建ての屋敷だって禍々しさ満載で、読み進めるたびにこれからの展開が怖くなります。
冒頭のパリの賑わいは映像が頭に浮かぶようでした。馬車の蹄の音も聞こえてくるようでした。
作者からの返信
mono黒さん、コメントありがとうございます。
田舎しか知らないジュールにとって、パリは外国みたいに映ったんじゃないかと思います。当時のパリの街、建物はそのままですが車とか人の衣装はまったく違いますよね。なんとか雰囲気を出したかったので、そう言っていただき嬉しいです。
別離④への応援コメント
すっごいショックです!悪い流れをひしひしと感じていましたが
こんな下劣な方法で引き離すとは。
フレデリックめ!摘んで捨てるどころではありませんでしたね!!
ギロチンで胴体ごと真っ二つにしてやる!!
小説に没頭していると本当に自分の事のように怒りが湧いてきます!
作者からの返信
章タイトルの通りです。一応ここまでがオルレアン編で次からパリに移るのですが、悪い流れはこれからで……ごめんなさいm(__)m
ギロチンはもう少し後までぜひ取っておいて、のちほど思う存分真っ二つにしていただきたいと思います。こんなにも作品の中に入って読んでいただけると感激です。どうかジュールを見守ってくださいますよう……!
別離①への応援コメント
たかが本一冊。されど本一冊。その本には深い意味がある。
ベッドに転がったその本を目にした時、コンスタンがヤンの傍に横たわるイメージを持ったジュールの気持ちを思うとなんともやるせ無い思いに駆られました。印象深いシーンでした。
自殺は残された側には計り知れない傷を作ってしまいます。死んだ者が負った傷と自分に付けられた傷と二つの傷を背負って生きていかねばなりません。
私の小説も似た境遇を描いているので、その事について深く考えさせられました。
作者からの返信
mono黒さん、いつも丁寧なコメントを下さりありがとうございます。
たかが一冊の本にものすごい存在感があるというイメージを持たせたくて、コンスタンが傍らにいるところを想像させました。本だけでなく、オブジェが持つ重たさってあると思います。
残された側は仰る通り両方の傷を背負うことになりますよね。でも生き続けなければならなくて。御作にも共通するものがあるのですね。ますます興味が深まりました!
ヤンの話④への応援コメント
そんな結末でしたか。
切なくて苦しくて言葉になりません!
コンスタンの苦しみはいかばかりだった事でしょうね。
私を選んでしまうほど、様々な狭間が彼を潰してしまった。
完全にヤンの気持ちと同化して読んでいました。
あの余裕しゃくしゃくの大人なヤンはこんな地獄を踏み越えて来た人だったんですね。そう思うと余計にヤンの事が好きになりました。
作者からの返信
苦しい回想になりました。色んなものにがんじがらめにされたコンスタンの心情を思うと、狡いという言葉では括れないですね。
ヤンも割り切れるほど大人ではなかった、というかまだ子供すぎました。
こういう話は現代ではだいぶ寛容になっていると思うので、彼らはこの時代ならではの犠牲者かもしれませんね。
人物に同化して読んで頂けると書き手としては本当に光栄です!
これで少しヤンの人物像に奥行きが出たらいいな、と思います。
ヤンの話③への応援コメント
太陽と番つがった海
なんて素敵な言葉でしょうね!こう言う言葉を目にすると心が震えます。
水平線に沈む夕日か登る朝日なのか、そんなイメージが浮かんできます。
それはまさに二つが番った瞬間に思えて来ます。
解釈が間違っていたらすみません。私の勝手な印象です。
私も柊さまの描写や文学性がとても好みです。美しいです。
作者からの返信
この詩も色んな訳がありますね。でも「番った」は最強です! 言葉の裏にランボーとヴェルレーヌの関係を感じさせますよね。太陽と海が一緒になる瞬間。僕も同じようなイメージでとらえています。海に触れるという意味では夕陽の方かな…とか。
コメントにすごく励まされます。有難い限りです…!
ヤンの話②への応援コメント
ランボーの詩は好きです。
一人はメガネを一人は詩集を手にしたままの口付けのシーンこそ、
詩的で美しい一場面でした。背景描写の細やかさが読む者に臨場感を与えてくれるので、いつもこの世界に没頭してしまいます。相手がジュールではありませんがこの二人のキスシーンはとても好きです!
一言で愛と言うのとは少し違う二人の関係が何だか切ない。
作者からの返信
この章はランボーですね。この詩は別の訳を用意していたんですが、中原中也のがストレートでいいなと思いました。
コメントがとっても嬉しいです。何かを手に持ったままのかっこ悪さに、気持ちが先走りする感じが出せればと思います。この章は最後までかなり直したので、お言葉で報われる思いです…!
ヤンの話①への応援コメント
良いことばかりを言う人間よりも、本質をズバリと言い当てるような
人物の方が、良くも悪くも印象に残るし信頼出来る気がします。
ヤンがコンスタンに人間的に惹かれるのもとても良く分かる。
そしてフレデリックに少しだけ哀れを感じます。同情では無く!
作者からの返信
コンスタンはこの章しか出てこないにも関わらずとても重要な人なので、どう印象づけるかけっこう悩みました。ただの皮肉屋ではなくて魅力を感じる人にしたかったので、難しかったです。
ヤンにとってはこういう人は初めてだったんでしょうね。こうズバリと見抜かれると、反発と同時にこの男に対する信頼も生まれるんじゃないかと思います。
フレデリックは不愉快に思われる方が多いですが、最終的には哀れだなと感じるでしょうね。ある意味かわいそうな人です。
秘めごと③への応援コメント
精神的にねじ曲がってるフレデリックは自分ではその事に気がつかない。と言うより気づけない人に感じます。プラトニックを声高に解きながら、正反対なドロドロした欲望が滲み出ていていかにも貴族っぽい印象を受けました。
ヤンが留守にあった出来事をジュールがちゃんと言えて良かったけれど言えなかった部分がネックになっていくような気がしてなりません…。
作者からの返信
矛盾してるんですよねフレデリックは。どこまで自分で分かっているのか。自分の中にある捻じれに気づいてないのか、それとも認めたくないのか。色々想像の膨らむ人だと思います。
あ、そうだ、分かりにくいかも知れませんが、ヤンの家庭はブルジョワ階級です。貴族はもう没落してて、代わりに商売で成功した資産階級が台頭している時代で。まあでもフレッドのようなボンボンの立場はメンタル的には貴族と似たようなものでしょうか。裏側のドロドロを隠して表を取り繕うのがうまいのでしょうね。
秘めごと①への応援コメント
読んでいるだけで幸せな気持ちになります。
もうヤンの手の跡がジュールの消せない穢れが見えないくらいに
埋め尽くされて、ようやく手に入れた安堵の思いが尊い!
だと言うのにジュールのねじ曲がった意地悪がいよいよ際立って来るようで
恐らくこの先、彼がぐいぐい二人を追い詰めていく気がしてなりません!
この男摘んで捨てたい!
作者からの返信
mono黒さん、たくさん読んでくださって本当にありがとうございます!m(__)m
ジュールにとっては初めて感じる幸せですよね。手の跡ってとても個人的な感性で書いているので、読む側の方にどれぐらい伝わるか…と思うのですが、そこを感じ取って頂けるととても嬉しいです。
フレデリックですね、これからどんどん活躍(?)します。今のうちに摘まんで捨てられればよかったんですが…💦
出会い④への応援コメント
今朝、空高く同じ所にとどまって嬉しそうに囀るひばりの声を聞きながら、この章の場面を思い浮かべていました。
「最後のところが好き」
私も好きです。
柊さんの作品に出会う迄は、フランス文学や詩の事は全く知りませんでしたが、最初に拝見した時からなんだか素敵だなと思ってました。
『秋の日の
ヸオロンの‥‥‥』
初恋が芽生える頃にヤンからこの詩を聞いてもよく分からなくて、「暗いね」って肩をすくめていたジュール。
ギヨーム先生の声となって出てきた同じ詩を聴いて、ジュールが泣いてしまう場面。
私も「ジュールの森」を彷徨いながら、この詩が深い所まで染み入るようになりました。
「ジュールの森」にはいったいどれだけの想いが込められているのでしょう?
何気ない風景や、日常にある何でも無い物達が、人の心や想いと重なる事で、どうしようもなく悲しい物になったり美しい物になったりする。
もう暫く、この森の中を彷徨い続けたいと思っています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。ボードレールは何となく退廃なイメージなのですが、この飛翔という詩はまっすぐというか、純粋な憧れに満ちてますね。好きなものってその人の性格なり心情がとても出やすいと思うので、ちらっとジュールの根底の部分をのぞかせてみたかったです。
僕は決して詩に詳しくはないのですが生意気に小道具にしてしまいました。この詩が本当に身に沁みてしまう日が来るとは、ヤンの部屋にいたジュールには想像できなかったでしょうね。この詩の訳も色々ありますが、個人的にはやっぱりこれかなあと……。
同じものを見ても、その時の心のありようで全然違うものに感じられる、本当にその通りですね。
初恋④への応援コメント
ついに気持ちと身体が重なりましたね!
ロマンチックで素敵でした〜!
こう言うシーンを読む時っていくつになっても乙女になってしまいますね💦
二人とも幸せそうで温かい気持ちになりました。恋するジュールは皆が思うほど子供ではありませんね。充分に大人です!
恋愛においては身分や年齢なんて関係ない。皆んな対等なんだなと改めて思いました。
作者からの返信
「気持ちと身体が重なる」その通りですね。さっきは「心と唇」がギリギリのところで離されてしまいましたが、ヤンが潔く考え直してくれてよかったです。
初恋の成就はやっぱりかけがえないですよね。
筆者もストレートに書いている自覚がありますので、こういうシーンは乙女の心で読んで頂けるのが何よりです。有難き幸せです……!
この場面の二人には年齢も身分の違いも存在しませんね。
初恋①への応援コメント
良かったです。
ヤンとの時間がなくなってしまうような気がしていたので、屋敷に戻っても、こうして二人で戯れ合う時間がある事にほっとしたり。
ヤンは細マッチョなんですね。
ジュールと同じく、きっと私も見惚れてしまいますね!
ヤンの歌声もきっと素敵なんだろうな。
作者からの返信
mono黒さん、いつもコメントをありがとうございますm(__)m
屋敷には戻りましたが日常は変わらず、でも二人で過ごす時間が少しずつ濃くなっていくような気がします。
細マッチョ!今風に言うとそうですね。時代を意識してかなり言葉を制約しているので端的な言い方が新鮮に聞こえます(笑)大人の男の体って妙に色っぽくかっこよく見えたりするもので……声とかもそうですね……。
ふたつの心③への応援コメント
お互いの、相手への愛が本物だからこそ、対立してしまうこの場面。
ヤンの偽りのない言葉が、ジュールが自分の中で必死に抑え込めて抗っている物だから、余計にやるせない気持ちになってしまいます。
フェルナンが助けてあげた野生のウサギの余韻が絶妙過ぎて堪りません。
今はこの章に♡付ける事が出来るので、再び訪れてみました。
作者からの返信
おお、すでに完読してくださっているのに再度お越しいただけるとは。ありがとうございます!
最後にはこの二人を対立させるつもりでいましたが、書くのはやっぱり重たかったです。思っていればこそというのは愛情なんでしょうが、相手の領域に踏み込むのは繊細なことですから。触れられたくないことを揺さぶられるのはつらいですよね。
あのウサギがどうなったかを思うとヤンの気持ちもやるせないと思います。自分に何もできない苛立ちもあるでしょうね…。
アプリヴォワゼ⑤への応援コメント
今までが夢の中出来事過ぎました。
否応無く現実社会の一員に戻っていかねばなりません。
ジュールも寂しくて辛いかもしれませんが私も同じ気持ちで読みました。
しかしフレデリックの「椿姫」を薦めるちょっとした皮肉と言い
チクチクチクチクじわじわじわじわ!これから先の嫌な予感しかしませんね!
作者からの返信
丁寧なご感想、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
自分が勝手にいいように思い込んでいることも、現実のなかでは「所詮…」みたいなところありますね。この二人にもそれぞれの立場がありますし。
ヤンには兄のひと言がこたえたのでしょう。
「チクチクチクチクじわじわじわじわ!」笑
的確な描写おそれいります笑 仰る通りです。
『椿姫』嫌味ですよね。分かって頂けて嬉しいです。きっとmono黒さんは文学系も色々ご存じなんでしょうね。
ジュールの話④への応援コメント
嫌な予感はしていましたが、叔父さんだけで無く、こんな事になってしまって…。
可哀想以外言葉が見つかりません。
お父さんが生きていた頃から虎視眈々とこんな事を考えてジュールを見ていたかと思うと本当に身の毛がよだつし、奥さんやアランも気の毒でなりません。
こんな出来事をヤンに話すには勇気が入ったと思いますが、それにも増して彼を
信頼したんだろうなと、それだけが救いです。
作者からの返信
たくさん読み進めて下さり、ありがとうございます。
これは一生ものの傷になりますね。行為自体もですが、誰かに支配される恐怖は(この歳では特に)経験してはいけないことだと思います。ディディエに関しては裏切られた気持ちの傷も大きいですし。仰るようにディディエは父がいる頃からそういう目で見ていたのだろうと思います。おばさんやアランが優しいだけに余計つらいです。
誰かに話すにはまさに勇気とその人に対する信頼が必要ですね。
ヤンがそれに適った人だとジュールには思えたのでしょう。話せただけでもよかったです。
森番③への応援コメント
二人はとても自然ですね。自然に心が寄り添っているように見えます。
人の心が打ち解けていくさまを刻々と読者側が見つめている。
そんな感覚でした。
ヤン様は優しくて人間が良く出来てます。でもここまで来るのには色々と
辛い思いをして来たからなのかなと勝手に想像してます。
心と心が触れ合うってこう言う事なんだとまたしても溜息が溢れます。
作者からの返信
この章は次の章に繋げるため、二人の(特にジュールの)心が打ち解けることが必要でした。序盤はそれで少しスロースタートかも知れません。距離感が縮まるのを感じ取って頂けて何よりです。
ヤンはジュールとは違う身分とはいえ、生い立ちに苦労があるのでジュールのような子にも優しくできるのかも知れませんね。
丁寧に読んでくださり、とても嬉しいです。
森番①への応援コメント
そこかしこからヨーロッパ映画の香りがいたします。
ジュールの美少年ぶりが想像を掻き立てられ、何だかため息が溢れます。
こう言う子が、あの裾の長い白い寝巻きを着ているんだわ!と思うと妙にトキメキめいたり…(おバカですみません💦)
彼についてはまだ何も分かっていませんが、この先の展開が気になります。
この家族一人一人に事情やストーリーがありそうな…。ちなみにヤン様素敵です!
早速惚れてしまいました!彼もただのブルジョアのボンボンという訳でも無さそうですね。
作者からの返信
mono黒さま、
コメントをくださりありがとうございます!
ヨーロッパの雰囲気を感じ取って頂けてよかったです。前時代なものはなかなかイメージしづらいですよね。人物や背景など、文章から色々想像して頂くことができれば幸いです。
ヤンを気に入ってもらえましたか! 自分にとっての理想像みたいなものを描いてしまったのですが、なるべく人間らしさが出ていればいいなと思っています。
故郷⑤への応援コメント
改稿完結、お疲れ様でした。
このタイミングでこの素敵な小説に出会えた事に感謝しています。
単なる小説という感じではなく、作品に注ぎ込まれた作者さんの愛情、苦しみ、優しさなどが読む者に感動を与えるのだと思います。
こういったテーマの小説は初めて読んだ気がしますが、どっぷりハマりました。
どうして? どうして? そこまで落とし入れるの? って終盤は作者さんが憎らしくなっていったほどです(・・;)
最悪の結末も考えてしまって、もしそうなっていたら、作者さんの首を絞めに行ったかもしれません(ウソです)。
何もかも信じる事が出来なくなったジュールがたったひとつだけ信じる事が出来た物。それが本物であったからこそ、迎えられた物語の結末には「ありがとう」の気持ちで満たされました。
「犬とオオカミの間」で柊さんの作品に出会ったので、「ジュールの森」は、そんな言葉に出来ない美しい色に染められた作品として、ずっと私の心に残ると思います。
作品レビューを書くのは難しいですが、今の私なりに書かせて頂きたいと思っています。
作者からの返信
風の子ふうこさま、
この長い作品に最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!読んで頂けることが改稿の励みになっておりました。
物語だけでなく、その中に注ぎ込んだものまで感じ取って頂けたのがとても嬉しいです。
話の展開は確かに暗いというか、重たいですね。ジュールが成長するにしたがって何に苦しむのかも変わってきますし。読者の方には終盤までもどかしい思いをさせてしまうかも知れません。でも結末はかならずここへ持ってくると決めていました。
それから心のこもった素晴らしいレビューを頂戴して感激です。レビューにもありましたが、「ひとつだけ信じているもの」があったからこそここまで生きて来られたのだろうと改めて思いました。エッセンスを汲み取って頂けるのは作者の幸せですね。
あたたかく見守って下さり、心からお礼申し上げます。ありがとうございました!
秘めごと③への応援コメント
故郷(最終話)とあったので、のぞいてみました。最後まで改稿し終わったのですね!お疲れさまでした\(๑╹◡╹๑)ノお肩をトントン♬
行間や……など変わりましたよね。でも印象的な言葉はそのままで、そうそう!これこれ!と懐かしく思いながら読ませてもらいました。
ヤンの「さっきの……続きをさせてくれないか」に何度読んでもキャー♡(> ਊ <)♡♡♡♡♡×10000000です(多すぎ笑)
だが私は知っている。これからとんでもない事件が待っていることを。とりあえずフレデリックをバキュンしておこう。
邪魔するな!バキュン!(✧Д✧)→→→→→¤
それにしても私のコメント、熱すぎて気持ち悪いですね。柊さん、よく返信できましたね。あの頃の私、脳が沸騰していたんじゃないかしら?
作者からの返信
遊井さん覗いてくださってありがとうございます。改稿終わりました! なんか、すでに読んで頂いてるのにこうやって様子を見に来てもらえるのって本当に幸せですね。
……は前三つだったのは洋書の影響でした(苦汗)知らなかったのです。日本語なので日本語のフォーマットに直そうかと。行間は他の方の作品を色々読んで自分なりに勉強しました。これが正しいというのはないけれども、自分が呼吸したいところを空けるという方法がしっくりくる気がしました。この作品は最初縦書きで書いたので、横にするとニュアンスが変わりますね。それも加味するべきだなと思いました。
熱い(暑いw)コメントすごく嬉しいんですよ。話の中に入ってもらえているのが伝わります。とても励まされます。感謝感謝です!
森番③への応援コメント
ジュールはずっと話そうかどうしようか、迷っていたのかもしれませんね。そのキッカケを作ったのは間違いなくヤンの心意気。台詞や心理描写が凄く自然で、心が解けていく様が視えるようです。
こういう時って、遠くの景色に目をやると、ふっと心が軽くなったりするんですよね。私は海のない土地で生まれ育ちましたが、暫く海が近い土地で過ごした時期があって、何となくモヤモヤした気分の時は、漠然とした水平線を見に行ってました。
あ、そういえば、こうして森で動物を打った後、ジビエとして食べたりはしないものなんでしょうか。人によるのかな。
作者からの返信
自分が秘めていることを打ち明けるときは相手との距離感がすごく重要だと思います。ジュールはヤンなら話せるかも知れないときっかけをうかがっていたのかも知れませんね。ヤンが星空に連れ出してくれたのはまさに背中を押したようなものですね。
前にどこかで夜は人を正直にすると読んだことがあって、その状況を使いたいと思っていました。余計なものが目に入らない暗さも手伝うのかも知れませんが。果てしない星空は、水平線にも通じるものがありますね。
ジビエ料理、やると思います。調べたところによるとあれは撃ちどころが悪いとダメみたいですね。ベルナールは趣味先行というか、あまり上手でないイメージです(失礼笑)
森番②への応援コメント
ヤンの父親に対する感謝の気持ちは、本当にしみじみしたものなんだろうなと感じました。きっかけがなければ知らずにいたであろう世界。
そのきっかけが、自分が守ろうとしていた母の死だったのは悲しいことではあるけれど、今のヤンのいる環境は決して自分の力では手に入れることはできなかったでしょうから。巡り合わせではあるけれど、ある意味、ヤンの両親が与えてくれた環境なのかもしれないですね。
作者からの返信
ヤンは父親に愛されている自覚があるからここまで語れるのだと思います。さっきのイザベルに関しても、この父親がいるからこそ強気に出られるというか、自信があるんじゃないかと。死んだ母親にもきっと愛されたでしょうね。不遇な生まれではあるし、両親は一緒ではなかったけれど、それぞれからの愛情をしっかり受けて育った、というイメージを持って描いています。育つ環境は思考回路まで影響するものですよね。
再会②への応援コメント
すっかり「ジュールの森」に引き摺り込まれ、愛読させて頂いています。
改稿中という事ですが、公開が絶妙で、いつも楽しみにしています。
ジュールとヤンが再会出来そうな雰囲気が漂ってきてからのシーンにドキドキさせられなごら、奇跡のような再会に彼らと一緒に胸が高鳴りました。
私達が生まれる前の過去の物語。
まだまだ波乱がありそうで、彼らの人生に関わる事は出来ませんが、彼らのこれからを見守っています。
作者からの返信
コメントをありがとうございます。なんと嬉しいお言葉でしょうか! 一度完結した作品の改稿は人目につかないので地味な作業なのですが、そう言ってくださるととても励みになります!
ここでようやく再会できましたね。でも仰るとおりまだまだ波乱があります……。
19世紀のフランスの雰囲気が出せていれば幸いです。このあとも集中して改稿していきたいと思いますので、どうか温かい目で見守ってくださいませ。
本当にありがとうございます。
それから、遅ればせになりましたが、沢山の星の評価も頂戴してとても光栄です。重ねてありがとうございます。
森番③への応援コメント
モーパッサン先生を読んだりエッセイを読んだりジュールの森に来たり……。気まぐれそわかシェフの日替わりパスタですみません(なんのこっちゃ笑)
改めて読むと、会話が生きていますよね。それぞれの人物の性格が言葉遣いから感じられて、躍動感っていうのかな。ヤンのヤンチャで生き生きとした様子とか、ヤンが坊ちゃんだと分かってジュールが恥ずかしくなったところとか、フレデリックの妙な戸惑いとか、臨場感あふれるぐらい身近に感じられる。小説を読んでいるのに、目の前で舞台を見ている感じです。
セリフや心理描写や風景描写や説明などのバランス加減がとても良いし、言葉を組み立てて流れを作り出すのもお上手ですよね。こういうのってセンスだと思うんです。柊さんは、言葉を文章にして作品にまとめあげる才能があるのでしょうね。
褒め過ぎですか?
丁寧語で真面目な感想を書くなんてゆいさんらしくない?
じゃあ、銃を持ってフレデリックにバキューンしたほうが良かったかしら?笑
お命頂戴する!バキューン(✧Д✧))┛⇁⇁⇁⇁⇁◑
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます。
どの作品でもお越しいただけると嬉しいですよ。特にこの作品のように再読なんてしてもらえると感謝のしようがありません。
今回はストレートなコメントをありがとうございます。ほめすぎですねえ。でもすごくほっとしています。改稿してますけど、最初の方の章は難しくて。どうしても「初めて書きました感」が残ってるかなあと思ってしまいます。だからそういう風に感じて頂けると本気で励まされます。
ここまでで登場人物や全体の雰囲気などの土台を固めた印象があれば幸いです。
小説ってなんか彫刻みたいですね。
あ、フレデリックはまだバキューンされるところじゃないです(笑)
山羊飼いの少年②への応援コメント
ジュールがヤンに「ありがとう」と二度繰り返し言うシーン、あらためて良いですね。
ヤンがニヤリとだけして、何も言わずに出ていくのも、温かさを感じます。
あ、そういえば、フォローしている作品は、作者さんが一旦非公開にして再公開すると、こちらのマイページの未読リストにあがってくるのかもしれません。
(他の方の作品でも何度かあったような……)
作者からの返信
細かいところまで注意してくださりありがとうございます。
最初の章は頭のイメージを文字化するのにいっぱいで…。雰囲気を文字にするのは難しいですね。
マイページというものを見たことがなかったので気づきませんでした。
確かにフォローしている作品の未読話数が表示されますね。
やっぱり把握しきれていないみたいです(^^ ;)
編集済
山羊飼いの少年①への応援コメント
ヤンの服装や髪が乱れた感じ、カッコいいわ(///∇///)
ヤンの男性的な魅力いいですね!
キャーキャー言いたくなっちゃう♡
ヤン、ワイルドー!いいわっ!素敵よっ(*≧∇≦)ノ笑
アドレナリン大放出しています。これから私、お仕事なのに(涙)
落ち着くためにここで終わっておきます。
作者からの返信
ヤンは男性的ですね。自分の理想を詰め込んだような男なのですが、それだけに優等生のようになりがちで、どうすれば人間らしくなるのか分からない時がありました。人間じゃないモデルを見つけてからずいぶんと書きやすくなりましたが。
すでにアドレナリン放出なんて嬉しいです!
お仕事頑張ってくださいね ^^
…あ、もう終わったころかな。
序への応援コメント
手直ししていらっしゃるのかしら?
序章の部分ですでに心臓バクバク、血圧が15ぐらいはねあがりましたよー。この先を思うと、胸が痛いです(>o<")
そういえば最初の頃はコメントしていなかったですね。いったいどこでネジが吹っ飛んで、テンションの高いコメントをしだしたのかしら?恥ずかしいから、確認しないですけれど。
二人の出会いは、まさに運命的ですね。まだお互いに認識していないから始まっていないのでしょうが、私の心臓は本当にドキドキしてしまって、一人勝手にうろたえています(^^;笑。
柊さんがこの作品を大切にしているのが伝わってきます。だから読む人もファンになるし、何度読み返しても色褪せない価値と新たな発見をもたらしてくれるのでしょうね。
作者からの返信
遊井さん、さりげない連載中を見つけてくださってありがとうございます。ほんの小さな手直しだけです。中身は変わりません。
この部分だけでそんなに跳ね上がって頂けるなんて…有難い…。
一度読んでくださっていると色々ご存じだから、ねえ。この後の色々もご存じだから…。まだここでは始まってもいませんが、知っているとドキドキされるものかしら。そのあたり、書いた方はどうしても客観的になり切れないですね。
この小説を公開したくてこのサイトに登録したようなものなので、やはり思い入れは一番強いです。万人に通じる感覚の話だとは思いませんが、こうして感じ取ってくださる方がいるだけでも本当に幸せです。
序への応援コメント
こんにちは。
未読リストに上がってきたので、改稿されてるのかな〜とお邪魔しました♪
この機会にもう一度。
よくよく考えると、ここで子鹿を見つけたデュックは本当にお手柄でしたね。
作者からの返信
蒼翠さん、こんにちは。
おおっ、見つかりましたか。改稿というか、形を直しているんですよ。自分の感覚で表記しているのは他人が読むと読みにくかったりするらしいので。文章ももしかしたらちょっと手を入れるかも知れませんが大きく変えることはしないつもりです。なのでお知らせもせずこっそりやってたんですが、バレましたね(笑)未読リストって知らなかったです。
もう一度なんて有難すぎるんですけど(泣)お時間が許す限りで大丈夫ですよ ^^ 声をかけて下さりありがとうございます。
確かに、この日に森へ入ってデュックが見つけてくれたのは偶然か必然か……ですね。
故郷③への応援コメント
「僕は、幸せになれないんだ。そうできているんです」……諦めたように云ったジュールが得る眩しいぐらいの生の煌めき。自ら「幸福になる権利」を手離していたジュールが、それを獲得しようとする心。何度、拝読しても、この展開、この結末は、「素晴らしい」の一語に尽きます。
透明トロフィーの輝きが見えました。私にとって『ジュールの森』は、「カクヨムを始めてから私の内面に最も蓄積したで賞」に輝いております✨✨
私も、柊さんの文章、殊に『ジュールの森』には、解放された「エネルギー」を感じました。小説という媒体に閉じ籠められたのではなくて、小説という媒体をもって解放された想いの物語であったと再認識するのです。
評論家ゆいさまの御言葉に、共に盛大な感謝の透明トロフィーを……ありがとうございます。
なんと! この長編を一ヶ月で!? そして推敲に一年!! 天賦の才を感じます。才能の塊。私など脳の許容量の少ない凡人ですから、延々と推敲して終わらないどころか、推敲し過ぎて混乱して、結局初稿が一番良かったんじゃない? という具合に時間と自分を浪費します。ファースト・インプレッションって大切ですね。正直、大人に成ってから出逢う「芸術」は、十代で出逢った「芸術」に比較して吸収することが難しく、また蓄積し難いと思うのですが、柊さんの「芸術」は私の内面に吸収され、蓄積され、味わいを醸造する「文學」の一級品でした。私の少女性を目覚めさせ、揺り動かしてくださった名著として、ずっと忘れることはないでしょう。本当に出逢えて良かった。そう思います。読ませていただき、ありがとうございました❤
作者からの返信
ひいなさん、みたびのご訪問、そして毎回熱のこもったコメントを頂いて、ずっと幸せに浸っておりました。読み返してさらにその中で気づきを伝えてもらえることは、作者の最高の喜びです。もう身に余るほどご褒美を頂いた気分です。
「小説という媒体に閉じ籠められたのではなくて、小説という媒体をもって解放された想いの物語」レビューにもありましたこのお言葉が本当に嬉しいです。解放、まさに書いた頃の気持ちを表して下さってます。ひいなさんの内面に蓄積された、なんて、ものすごく光栄です。
そうですね、確かに大人になってから触れるものは、十代の頃より蓄積されづらいかも知れません。変に自分の心を守ることを覚えちゃうんですね。でもはじいてしまうのは勿体ないと思います。ひいなさんの作品は、心に殻があるとすればそこをじわじわと浸透してくるような感覚があります。そして中心まで到達するという。これも蓄積されていくのと同じかな。
「文學」とか「芸術」という言葉は僕の書くものにはおこがましいのです。でも書くことを見つけたのはよかったと思っています。そしてそれを読んで響いてくれる人がいるということ、これはプラスアルファの贅沢だと思います。
ひいなさんのオートマティックライティングはそれこそ天賦の才です。一気に彫り上げていく彫刻みたいな。僕は腕を取ったり足を変えたり色々やりました(笑)
自分の書いたものからいっぱい感じ取り、認めてくれる人がいるって、本当に幸せですね。このコメントを頂いて、しみじみそう思っています。本当にお会いできてよかったです。
何度お礼を言っても言い切れないです。
ひいなさん、ありがとうございます!
故郷⑤への応援コメント
感動的な結末、泣きました。
特にこの『故郷』での展開の速さというか、飛ぶように過ぎ去った時間は、二人がそれぞれ自分の足元を見つめて前に向かって歩き、きちんと自分のための『充実した生き方』を見つけたからこそかなと感じました。
誰しも変化の中で生きています。変わらずにいることも難しかったりします。
でもジュールとヤンは、あの頃からずっと『変わらない部分』を共有し続けてきたんだなと。あのパリでの辛く重いすれ違いがあったからこそ、余計に感動しました。
ジュールがパリを去った時、二人はこれっきりなのかなと、実は最後を読むのが怖かったです。でも、蓋を開けてみてよかった。
読み終わるのが勿体なくて、本当はもっと一話ずつじっくりじっくり読みたいというせめぎあいとの闘いでした。是非、再読したいと思います。
ほんとに素敵な作品でした。
有難うございました!
作者からの返信
蒼翠さん、まずはこの長編を最後までお読みくださったこと、心からお礼申し上げます! 細部まで丁寧に読み込まれたコメントも、頂くたびにとても嬉しかったです。
この章での展開の速さを肯定的に受け止めていただけてよかった。空白のあとの二人の姿にその間の成長が表れていればと思います。特にジュールは充実した生き方を見つけることができましたね。
二人の根底にある感情を『変わらない部分』としてしっかり理解してくださったことも嬉しいです。すれ違いを経ても芯は変わらない、考えたらすごい結びつきですね(作者が言う)。
ここまで大事に読んで頂けるのは本当に書いてよかったと思います。こちらこそ感謝しきれません。
ありがとうございました…!
編集済
故郷③への応援コメント
アランのこと、とても衝撃的でした。
そしてジュールにとっても心苦しくも、現実はなんて呆気ないんだろうと思わずにはいられなかったでしょう。
ここで神父様から、ジュールは望まれ、生まれるべくして生まれてきたのだと聞かされて、ようやくジュールは『自分という存在』の光明を得たのかなと思えました。
神父様はやっぱり『救済』を見出してくれる存在なのかな、と。
作者からの返信
蒼翠さん、コメントありがとうございます。
アランのことは最初からこう設定していて、ここで神父に語らせることにしました。神父はこの章での説明役のような感じですね。両親のことも、いろいろなわだかまりを解いていくようなものにしたかったです。ジュールは本当の意味で自分の存在を肯定できたと思います。神父に救済を感じ取っていただき嬉しいです。
ふたつの心③への応援コメント
「正論過ぎて息が詰まる」って、もう本当にすれ違いの基本みたい。
でも擦り合わせるのが、とても難しい。
ヤンの気持ちもジュールの気持ちも、それぞれの立場だからこそのもので、どちらもよく分かるから本人達も本当に辛いですよね。
フェルナンのウサギの話はやっぱりジュールに結びつきましたか。
作者からの返信
この一言をどうしても言わせたかったです。すれ違いの基本ですね、たしかに。人はどうしても自分のフィルターからものを言ってしまいますもんね。この章は二人が対峙するところを書きたかったのですが、二人に喧嘩させるのはつらかったです。
ウサギにジュールを重ねていました。細かく読んでいただき嬉しい限りです。
迷える者①への応援コメント
ジュールの最後の砦が『ヤンへの気持ち』だという台詞に改めてハッとしました。
そういえば、もう随分前のように思えてしまいますが、まだヤンの家に居た頃「君が結婚することになっても、僕は……」という内容のことを言っていましたね。
ヤンの存在を自分のものにということではなく、『想う気持ち』というあたりが、ほんとに揺るがない尊さだと思いました。
作者からの返信
蒼翠さん、読み進めてくださりありがとうございます。
この部分を分かって頂けるのがすごく嬉しいです。別離の章で言っていたことも覚えていて下さって感激します。
まさに相手を想う気持ちの方ですね。この気持ちがあれば自分は生きていけるという「揺るがない尊さ」。素敵な言葉、ありがとうございます。
同棲⑤への応援コメント
ああ、やっぱり……この店でもいつかそんなふうになるんじゃないかという気がしていました。でも、未遂で終わって良かった。
ジュールが初めて勇気を出してのかなと思えました。
ヤンと過ごすことで、自分の人生をちゃんと歩んで欲しいと願うばかりです。
作者からの返信
この店での話はジュールが切れることを想定して書きました。
自分が変わったつもりでも、何も知らない周りからは結局同じように見られるのかなと。あと、終わらせたはずのことがまた蘇ったり。そういうのを経験すると、たとえそのことには対抗できたとしても、心が引っ張られてしまう気がします。
このあとはジュールの内省的な話になっていきます。
沢山読み進めて下さり感激です。ありがとうございます。
編集済
報復④への応援コメント
フレデリックに対する報復は一番効果のある形で行われたのかなと思いました。
でも、ジュールに対しても……
エレーヌの話の進め方は何というか、女の人だなって感じました。ヒステリックにならずにジュールの先のことも考えてくれたのは愛情深さを感じました。
でも、だからこそ、その時間が辛すぎて、余計に耐えられないところまできてしまったんでしょうね。
作者からの返信
蒼翠さん、コメントありがとうございます。
フレデリックには堪えたでしょうか。ヤンらしいやり方だったのではと思います。
エレーヌを一人の女性として、悪者のようには書きたくなかったので、話を進めるのに悩みました。女の人だなって感じていただけてよかったです。夫とジュールとの間で色んな感情をずっと抱えたままでいるのは苦しかったと思います…。これも仕方のない結末でしたね。
サクリフィス③への応援コメント
柊さん、あたたかい労いの御言葉をありがとうございました!
いよいよ、これが長編の最終コメント返信だと思うと心して大切に綴りたくて、取り急ぎ、こちらに失礼します。「回帰と旅立ちを繰り返すごとに、強く結ばれる」というフレーズを至高の祝福と捉えてくださったこと、とても嬉しいです❤
ちなみに「十二月は駄目だ。一番嫌いな季節だ」とジュールがため息をつくフレーズ、初読のころは、すっと通り過ぎたところでしたが、再読すると立ち止まってしまいます。読書の蓄積とは、こういうことなのだと思いました。
作者からの返信
ひいなさん、コメントありがとうございます。
さっきレビューを残しました。気になることろがあれば仰ってください。
十二月は駄目だ。このフレーズに注目してもらえてよかったです。染みついたものは消せませんね。読書の蓄積をここへ結び付けて下さり、ありがたいです。
新しい生活②への応援コメント
ジュールの新生活は食卓がネックでしたか。
エドガーの最期があっけなさすぎて辛かったです。でも、そう言ったことと隣り合わせの世界なんですよね。
少し前のエピソードで、彼が俺たちの仕事は死と隣り合わせだと言っていたのを思い出して、心の中でエドガー!と叫んでしまいました。
作者からの返信
エドガーを思って下さりうれしいです。
ジュールが新しい人生に踏み込んだ分、彼に色んなものを引き受けてもらうようなかたちになりました。命って意外とこんな風にあっけないのかも知れません。それだけに生きることが重たいですね。
食卓での様子ってそれまで生きてきた環境が表れるところかなと思いました。早く慣れて欲しいですね。
編集済
故郷⑤への応援コメント
最終話ホント良い。最高。私の心臓まで波打っています。ジュールの頬からこぼれ落ちたひとすじの涙……。ここが私の最絶頂感動スポットです!すべての過去がこぼれ落ちて洗われ、新しい気持ちで未来へと歩みだす彼を象徴しているように感じます。
さて!今日は授与式です。このたび柊圭介さん作『ジュールの森』が遊井そわ香2021年1月期。「最高に素晴らしかった、感動したよ賞」に選ばれました。おめでとうございます!記念のトロフィーと賞状です。どうぞ(*つ´・∀・)つ___♣□
部屋が散らからないよう、目に見えない仕様になっていますので、お好きなところに飾ってください。
柊さん、そしてひいな嬢。お二人はお手軽なエンターテイメント作品ではないですね。お二人の作品は、ままならない現実や深層心理と向き合わせてくれる「文學作品」です。楽な読み物を好んでいる人がある日、物事と向き合いたくなる。そのときお二人の作品が、きっと心に寄り添ってくれるだろうと思います。なので消さないでくださいね。カクヨムの良心であり、心に光を灯してくれる作品なのですから。
そして二人とも、何度も推敲を重ねたのだろうと思います。選び抜かれた言葉の力を感じます。無駄な重複箇所がないですし、行間からほとばしるエネルギーを感じます。私は柊さんの綴った文字にぐわんぐわん古傷をえぐられましたけれど、それぐらい強烈でした。私はエネルギーに敏感なので反応しやすいんですけれども。この作品を書いたときの柊さんのエネルギーが強烈だったのでしょうか。
そんなこんなで、二人とも自分の心のままに創作していただければ嬉しいです!
柊さんとひいな嬢の作品とお人柄が大好きです♡
それではこの辺で+(人・∀・*)+。♪
作者からの返信
遊井さん、
最終話をそのように捉えていただけてよかったです…。すごくほっとしました。
記念のトロフィーと賞状は素晴らしいレビューとともにしまっておきます。ありがとうございます!
それから、毎回渾身のコメントをくださり、ありがとうございました。とてもとても励みになりました。この作品は読む方を選ぶと作者も自覚しているので、ここまで入り込んで読んで下さったことが心から嬉しいです。やはり表に出した甲斐があったと思わせてくれます。エネルギーに敏感な方には特に重たかったですよね。コメントからこちらも色々と受け取ることがありました。お時間を割いてこうやって丁寧なご感想を書いてくださったことにも感謝です。
ちょっとだけばらすと、初稿を一ヵ月で書いて、一年かけて直しました。直し始めるととキリがないタイプなんですね ^^; ひいなさんはどうなんでしょう。ちょっと天才的なところがある方ですのでどれぐらい直されるのか…訊いてみたいですね。
遊井さんの御作は今フォローしている作品がひと段落したところでがっつり読ませて頂くつもりでいますよ。楽しみにしています。
お礼を言い切れないのですが、改めてもう一度盛大な感謝を申し上げます。
ありがとうございました!!
故郷③への応援コメント
戦争はどの時代も人の心に深い影を落とす。そこには勝ったも負けたもありません。
傷つき人生を狂わされた人々が残るだけです。
お父さんも、そんな犠牲者の一人だったんですよね。
君は幸せな子どもだ。奇しくもヤンに言われた言葉がここでグッと心に浮かび上がってきます。
こんなジュールの人生にもちゃんと光はあった。両親の愛を精一杯受けて彼は生まれてきたんですから。
ああやっぱり聞かれるんですね、今までの事を…😥
作者からの返信
一番初めに書き始めた時は父の存在がここまで大きくなるとは考えていなかったんですけど、普仏戦争と絡めることでジュールの両親にもドラマができたと思います。
戦争は父の人生も狂わせてしまいました。でもおかげで最愛の女性に出会えたわけで。しかし敵国の男と知っても愛せるって考えればすごいことですよね。自分で書きながら見たことのないジュールの母がとても強い人に思えてきました(笑)
こんな二人のあいだに生まれたのだから、ジュールはやっぱり幸せな子どもですよね。