「序盤は傷ついて殻を閉じていた雛が孵っていくような感覚」……まさに、そうですね🐣🐣 雛鳥は孵って、いちばん先に見たものを親と認識するのですって。医者の卵の年齢のヤンには適さない表現かもしれないけれど、子と父親と云う構図に見えなくもなかったです。守られている安心感のもと、ジュールの純真無垢が煌めいています✨✨ 真実の父も強く温かく安心感をもたらす人でしたね。
スープのくだりも、エジプトのミイラファッションも、ジュールの語り口も、やはり子鹿っぽく、不思議に雛鳥っぽく、素敵です。
作者からの返信
再度のコメント、本当にありがとうございます。雛という言葉、ちょっとひいなさんの作風にかけてみました。キーワードってイメージがあって。
この章で語られることを経験したあとのジュールは、不信という殻の中で死にかけていたと思います。つついてくれたのがヤンだったということですかね。
子鹿のよう、というのはそう言えば後ほど出てくるセリフでもありますね…ジュールの語り口にもその雰囲気が出ているでしょうか。
お忙しいのではないかと思いますが、こうしてふらっとおいで下さると、なんだか嬉しいですね。
食べるものと、眠る場所と、ほんの少しの人の温もり。
それだけあれば、ジュールのように素朴な心を養うのに充分かもしれませんね。
でも、どれか一つが欠けるだけで、大きく人生が変わってしまうものでもありそうです。
作者からの返信
蒼翠さん、こちらにもコメントありがとうございます!
考えれば生きるために最低限のものですよね。だからどれか一つ欠けるだけでも人生が左右されてしまうのでしょう。素朴な心という言葉がジュールの性格をピタリと表しているようです。このまま大人になれたらそれはそれで幸せだったのかも知れませんが……。