こんな場所にいればこのエドガーのように年寄りくさく達観した感じになってしまうのかも知れませんね。きっと彼も山ほど諦めた。そんな風に見えました。
最近、小説の資料としてあの青髭のモデルと言われているジル・ド・レに関する
読み物を目にする機会があり、ルネと言う男がなんだかそのジル・ド・レと重なりとても恐ろしかったです。商売道具を殺しはしないでしょうが、少年達を精神的に殺したもの同然です。
作者からの返信
エドガーについてはどんな生い立ちかこのあと少しだけ触れますが、子どもの頃から苦労を重ねると大人になるのも早くなってしまいますよね。諦めたような、図太いような。
ジル・ド・レ!怖いですね!残虐性はないにしても、精神的には近いものがあるのでしょうか。
ここではルネ本人が手をつけるのではなく、趣味と金儲けを兼ねた商売をしている男としてイメージしてみました。
児童虐待(性的含む)や人身売買について、こんな風に物語の中に取り込めていて、敬服いたします。
私もこの問題はライフワークの一つです。若い頃に発展途上国を周り、4年前にメキシコの児童施設に行く予定がコロナでキャンセルに(文化はヨーロッパが好きですが行った事ないので行ってみたい)。先進国でも誘拐・児童婚(アメリカ等)・人身売買の組織など問題になっていますよね。日本でも教育虐待をはじめ…。
苦しい描写が続きますが、流れるような筆致にすごい…と感じております。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。真摯なお言葉にこちらこそ感服します。
実際に活動をしておられるからこそ、こういう話を身近に感じられるのだと思います。あえて19世紀に設定したんですが、今でもどこかで続いている、それを無視することはできませんね。
自分の書くものは社会小説じゃなく個人の話の規模に留まるものばかりですが、共感して頂けたら何より嬉しいです。暗い展開の中、励みになるお言葉をありがとうございます。