ヤンの父親に対する感謝の気持ちは、本当にしみじみしたものなんだろうなと感じました。きっかけがなければ知らずにいたであろう世界。
そのきっかけが、自分が守ろうとしていた母の死だったのは悲しいことではあるけれど、今のヤンのいる環境は決して自分の力では手に入れることはできなかったでしょうから。巡り合わせではあるけれど、ある意味、ヤンの両親が与えてくれた環境なのかもしれないですね。
作者からの返信
ヤンは父親に愛されている自覚があるからここまで語れるのだと思います。さっきのイザベルに関しても、この父親がいるからこそ強気に出られるというか、自信があるんじゃないかと。死んだ母親にもきっと愛されたでしょうね。不遇な生まれではあるし、両親は一緒ではなかったけれど、それぞれからの愛情をしっかり受けて育った、というイメージを持って描いています。育つ環境は思考回路まで影響するものですよね。
編集済
落ち着いた小説を読みたくて、来ました。
あらすじとレビューを読み、悲しく不吉な予感にどきどきしながら読み進めています。
読んでいると「悲しみよ、こんにちは」の世界が想起されるのですが……。フランスという共通点だけではないような気も。文体でしょうか。
ジュールの絵のような美しさに、フレデリックと共に私もドキドキし、ヤンの優しさにホッとし、ジュールと一緒に緊張し……。感情移入し過ぎて、もし辛い場面がきたら、耐えられるのかと心配です。
作者からの返信
遊井さん、この作品にお越し下さりありがとうございます!
あらすじよりも頂いているレビューの方が的確に内容を表してあるかも知れませんね。文章の中にフランスの雰囲気を感じ取って頂けたなら光栄です。文体は自分でも分かりませんが、読む方の感性にお任せします ♪
感情移入して読んでもらえるのは書き手の幸福ですね。つらい展開もありますが、ご無理のないペースでお付き合い頂ければ幸いです ^^
編集済
ここまで拝読させていただき、フレデリックさんというキャラクターがとても気になります。涼しげな……冷たげな美青年を想像させていただいてます。そんなお人が、ジュールの美貌を覗き見て、釘付けとなってしまったようですね……いったいこの後、どういった形でこのお兄さんが絡んでくるのか……楽しみです。
毎晩、ゆったりとページを捲らせていただきますね。
作者からの返信
北極ポッケ様、
コメントを下さり、ありがとうございます。
フレデリック…涼し気というより冷たげな、という印象ですね。作者もそういうイメージでおります。
お読みいただきとても嬉しいです。ありがとうございます。
どうぞごゆっくり、お過ごしください。
編集済
柊圭介様、こんにちは😊
ヤンは自分の生い立ちを何の躊躇いもなく淡々と話していますが、きっとこんなに話せるようになるまでは時間がかかったのではないかと思います。
辛く惨めな思いも多々あったはず。
しかし、今のヤンを見ている限りでは、そんな事微塵も感じさせませんね。
イザベルの視線だってキツかったはずです。
しかし、それ以上にベルナールが温かく守ってくれたんでしょうね。
そして実のお母様から、深い愛情と教養を身に付けさせてもらっていたからでしょうね。
そんな中。ジュールという少年にはすぐに打ち解けて話せたことは、ヤンにとってもジュールとの出会いは心の拠り所になったのかもしれませんね。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヤンの過去に思いを馳せて頂き嬉しいです。
私生児であることもそうですし、引き取られてからの周囲の視線も厳しかったと思います。でもそれを跳ね返せるのが彼の強味ですね。筆者としても羨ましいところです。父や母に対して素直に感謝の気持ちを口に出せるのも、のびのびした素質を失わずにいられたからでしょうね。このあたりはジュールとは対照的です。
あまり簡単にする話ではないでしょうが、ジュールには何か心を許すものがあったのかも知れませんね。