柊圭介様
ジュールの愛の告白が胸を打ちます。
しかし、ジュールの真っ直ぐな恋心に対して、ヤンの躊躇い…。両想いのはずなのに。
やはり身分の違いなど当時の階級社会がふたりの恋を妨げ、ヤンでさえも逃れられないしがらみがあるのでしょうか? 悲恋に終わるとは思いたくありません。
作者からの返信
ブロッコリー食べたいさん、コメントありがとうございます。ジュールは意を決した(というより勢いで言ってしまった)のですが、ヤンの方が……。フレデリックの言葉を思い出してしまったのがいけなかったですね。仰ることも含め、気持ちより頭で考えることの方が勝ってしまったのかもしれません。
私はクラシック畑の人間なので小説を読む時に気分が盛り上がると頭の中に勝手に音楽が流れるのですが、ヤンとジュールが微妙な距離感から目を合わせるまでの間に流れていたのはドビュッシーのアラベスク第一番でした。
細い蔦が追いかけっこしながら絡み合って、美しい模様を描いていくイメージです。それがプツッと断ち切られて、最後に扉の閉まる音だけが静寂に響く……という具合に、私の中ではもはや映画化いたしました!
ヤンが早く素直になりますように……!
作者からの返信
ドビュッシーの曲名を知らなかったので調べてみました。そしたら聴いたことのあるメロディーで、あっ、これか!と名前と曲が一致しました!細い蔦が絡み合って模様を……とは言い得て妙ですね。この場面の二人は本当にそんな感じだと思います。
こんな形で断ち切ってしまいましたが、ヤンにはひと呼吸する時間が必要みたいですね。映画のように読んでもらえて作者冥利に尽きます……!m(__)m