序への応援コメント
柊圭介様
傑作と名高い『ジュールの森』……この禁断の森に、についにたどり着きました!
初BL……この緊張感! これから始まる新たな世界。自分はいったいどうなってしまうのか。ついて行けるのか。いろいろわくわくしております。
それにしても、美しい文章にうっとりします。
作者からの返信
ブロッコリー食べたいさん、
禁断の長編にも足を踏み入れてくださり(笑)ありがとうございます。いえ、自分は読者の方に恵まれているだけですので…。なにせ初めて書いた小説ですから、どうかどうか、ハードルを低めにお願いしますm(__)m
ジャンルはBLですが、筆者としては青春の話、というつもりです。どのようにお感じになるか、こちらこそ緊張しています。
長いですのでどうぞご無理のないよう、お付き合いください。
故郷⑤への応援コメント
柊圭介様
途中で止められなくなってしまいまして、結局最後まで読んでしまいました(#^.^#)
とても素晴らしくて。言葉にならない……
最後が、本当に等身大の二人になれて。向き合って、手を取り合って、一緒に歩いていこうと言えるようになったことが本当に嬉しいです。
そして、やはりそこへ向かう原動力は、いつも相手を愛して思いやる心なんだろうなと。
この作品を読むことができて本当に良かったです。
何回も読み返したくなる気持ち、わかります。
そして、どうしてこれが未だに本になっていないのかしらと思ってしまいます。
紙の本として手に取りたいです。
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
☆涼月☆さん、
終盤にかけて一気に読破してくださり、感激しました。本当に光栄なお言葉ばかりで、こちらこそお礼の言葉がありません。
等身大の二人というのがすごくしっくりと来ました。もう自分を偽ったりごまかしたりせず、家に縛られることもなく、手を取りあって歩いていって欲しいと作者も思います。
万人受けする話じゃないのは自分もよく分かっていますので(笑)こうして最後までお付き合いいただけるだけでも本当に幸せです。そればかりかたくさんの星とあたたかいコメントをくださり、とても励まされました。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございます!m(__)m
故郷③への応援コメント
柊圭介様
アランはまた大きな十字架を背負って生きていたのですね。
なんで、どうしてこんなことにと思わざる負えませんが、ジュールが去った後、ここでも色々なことが起こっていたのですね。
そして、お父さんはジュールと同じ文学青年だったのですね。
こんな風に繋がれて、きっと嬉しかったはず。
ジュールは愛されて生まれてきた。ヤンの言葉は真実でした。
ジュールはようやく、一つの居場所を見つけることができたのかなと思いました。
作者からの返信
アランはジュールの回想の中でしか登場しませんが、やっぱりどの人間にもその人の考えや生き方がありますよね。すこしでもこの幼馴染の苦しみを残しておきたかったです。どの世界でも、自分がいなくなってもそのあとに必ず話が続いているのではないかと思います。ジュールのようにそれを目の当たりにするのは厳しいですが。
この世にいない人のことも最後に触れておきたかったです。父母のことを知って、ヤンの言ったことが真実だと思えたら何よりですね。
同棲①への応援コメント
柊圭介様
ジュールがやっと素直にヤンに頼ることができたのかなと思いました。
好きな人、大切な人だからこそ、たくさんの罪を背負っている自分の罪を背負わせたくない。今まではそんな風に思っていたのかなと。でも、今回は一緒に背負って欲しいと。甘えることができたのかなと。なんとなく、赦して欲しいの言葉に感じてしまいました。ヤンによって浄化されるような、そんな気持ちでもあり。
すみません。上手く言葉にならないのですが……
作者からの返信
これだけのシーンでジュールの気持ちを深く読み取って下さり、とても嬉しいです。
「ヤンによって浄化されるような」確かにそういう感触ですよね。ジュールにとってはヤンのひと言こそが一番求めていたもので、自分を救ってくれるものだったと思います。
報復④への応援コメント
柊圭介様
ヤンの報復の仕方は間違っていないと思います。命の叫びには命を。でも、最後はちゃんと外しましたからね。フレデリックさんがここからどんな人生を送っていくのかわかりませんが……
ジュールはまた別れが訪れてしまいましたね。でも、合格通知だけは確かな形で手元に残ってくれるといいのですが。
エレーヌさんの気持ちはとても良くわかるので、責められません。むしろ、ここまでちゃんとジュール自身のことは理解していたし、耐えていたのですよね。
それぞれの人々の生き様が折り重なっていて、でも上手くいかなくて切ないです。
作者からの返信
☆涼月☆さん、コメントをありがとうございます。
ヤンのやり方は極端なものではありますが、命には命ををいうところと、わざと外したところを汲んで頂けて嬉しいです。
ジュールにはまた大きな別れになってしまいました。どんなに頑張ってもどこかで覆されるというか、取り繕ったまま生き続けることはできないのではないかと思います。エレーヌは簡単に意地悪な人という風に書きたくなかったので、彼女なりの愛情や複雑な心情が出ていれば幸いです。
みんなそれぞれの思いがあって、それがずれていくのは本当に切ないですね。
ヤンの話④への応援コメント
柊圭介様
誰かが悪いと言うことでは無いのに、苦しい結末しかなかったことに、愕然とするとともに、現実にもたくさん起こっていることだなと思いました。
本当に、『人生は思い通りにいかない』ですよね。
作者からの返信
もうここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございます!
19世紀に設定したのは、今よりも人生の選択肢が限られているからですが、現代でも隠れコンスタンのような人はいるでしょうね。もしかしたらそういう人は昔より生きにくいかも知れません。
嘘をついて自分と折り合いをつけてごまかしながら生きねばならなかったり。おそらく誰にでも当てはまるのでしょうが、人生はままならないものですね。
こんなに読んでくださって優しいコメントもくださり、感謝です。ありがとうございます。m(__)m
初恋④への応援コメント
柊圭介様
とても情熱的で美しいシーンでした。
ヤンにとってもジュールにとっても初恋だったのでしょうか。
互いに気持ちを開放する時は切なかったのですが、両想いとわかって良かったです。ジュールにとっては悲しい記憶を塗り替えてくれた幸せな瞬間でしたね。本当に良かったです。
作者からの返信
この章は書いている者が顔から火が出そうでしたが(笑)ここまでこらえさせた分、とことん幸せに書きたかったです。ヤンは兄に嫌味を言われてごまかしたり、ここでもジュールに告白されて出て行ったり、逃げの立場でした。書く側としても気持ちはなるべく隠すようにしてきましたが、最後にやっと認めることができました。
記憶を塗り替えるような幸せを感じていただけて何よりです。
アプリヴォワゼ①への応援コメント
柊圭介様
ジュールがようやく泣けましたね。泣けて良かったです。
それでも、不安や恐怖が拭い去れるわけではないけれど、少なくとも辛うじてこの世に繋がったような、そんな気がしました。
「嫌いにならないで欲しい」このセリフが強烈でした。
嫌われるような、汚れた存在になってしまったと、ジュール自身が一番悲しんでいて、それでも救われたいと必死に願って、震えながら手を伸ばしているような気がしました。それに答えるヤンが温かい。そして、ヤン自身も悲しい経験があるからこそわかる気持ちなのだろうなと思いました。
作者からの返信
☆涼月☆さん、
たくさん読み進めてくださり、ありがとうございます。そしてこのシーンにお言葉を頂き嬉しいです。
「嫌いにならないでほしい」というセリフを拾ってくださってありがとうございます。自分の話をすることで、せっかく出来始めた信頼関係が壊れる可能性もあったので、話したいという気持ちと同時に、話すのが非常に怖かったとも思います。震えながら手を伸ばすという表現がまさにそうだなと思いました。ヤンのあたたかさは予想もしていなかったんでしょうね。堰が切れたように涙が出るのはこういう時ではないでしょうか。
アプリヴォワゼ②への応援コメント
いち日いちエピソードと決めて、おおよそ三ヶ月。こんな風に物語を読んだのは初めてでした。毎日その時間があるのがすごく楽しみでした。
改めて、あの結末に至るまで色々あって長かったなと感じます。
どこにメッセージいれようかな?と思いましたが、微笑ましい光景と共に
「ド・レ・ミ・ファ・ソ。ソ・ファ・ミ・レ・ド。」
の音が心地良く心に残っているこのページにしました。
ジュールとヤン、本当にういういしいです。たどたどしい汚れのないピアノの音が二人の心そのもののような感じ。
ここはフレデリックの目を通しての描写ですが、自分の目で覗いているように思えます。
この先どうなるんだろう?っていうドキドキワクワク感が物語を読む醍醐味だと思うのですが、ストーリーを知っていても読みたくなるのは何でだろう?って考えてました。
内容をもっと深い所まで分かりたいとか、もう一度あの風景や言葉に浸りたいとか、書き方を参考にしたいとか。色々ありますが、またジュールとヤンに会いにいきたいっていう気持ちが一番大きいかなって思います。
そして読む毎に、初めて読んでいるように胸に刺さるのはどうしてなんでしょうね。
私が記憶喪失だからなのか、この物語が生きているものだからなのか、どちらかだと思います^ ^
作者からの返信
ふうこさん、とても嬉しいコメントをありがとうございます!このように味わって読んでくれる方がいて作品も作者も幸せです。
意外なところにコメントが!と思いましたが、なるほどと思いました。ういういしい二人。ちゃんと細かいシーンまで覚えていてくださってるんですね。このあたりは話もまだ序盤で、読者の方はこの先に待っていることはなかなか想像しづらいでしょうね。でも展開やラストまで知っていてもまた読みたくなる、二人にまた会いたいと思ってもらえるのは、それこそ彼らが生きているようで本当に嬉しいです。
こうして愛情を持って読んでくださるおかげで物語が生かされているのだとも思います。
僕は、これを書けて、生きててよかったと思いました。大袈裟ですけど(笑)本音です。作者ってみんなそうかも知れないけど、これは自分には特別です。だから大事に読んでくださったことが感謝してもしきれません。
改めて、お礼申し上げます。
ありがとうございます!
ジュールの話④への応援コメント
柊圭介様
読む手が止まらずにどんどん読み進めてしまいました。
とても簡潔で美しい文章に、フランスの美しい田園風景と人々の悲喜こもごもが描き出されていて、世界観にどっぷりと浸かりながら読んでおりました。
登場人物一人一人にある背景が丁寧に描かれていますね。あまりにも悲しい運命。でも、抜け出したくて足掻いて、一筋の光を見つけては裏切られ、それでもあきらめきれずに光を求めていく、そんな人間の姿が見えました。
加害者側にも気持ちの上がり下がりがあって。自分が受けた辛さのはけ口を弱い者に向けてくる愚かさ。そう思っても、私自身もきっとやってしまっているのではないかと、恐ろしくも感じます。
続きも心して読みたいと思います。
作者からの返信
☆涼月☆さん、こちらへお越しくださりありがとうございます!しかもここまで一気に読んで頂けるとは!光栄なお言葉に感激しています。
色んな登場人物が出てきますが、それぞれに人間を感じさせるようにしたいと思っています。物語の趣旨もすでに汲み取って下さっていて驚きました。丁寧に読んで頂きとても嬉しいです。
人は強さと弱さが紙一重のようなものですね。この後も色々ありますが、長いのでどうか無理のないペースでお付き合い頂けたら幸いです。本当にありがとうございます!m(__)m
明暗⑤への応援コメント
既に♡を付けてました。
ギヨーム先生の暗唱でジュールが涙する場面は、後からコメントを入れたと思うので、この物語の中のエピソードで最初に♡を入れたのはここだったのかな?(もしくは暗唱場面に♡だけ入れたか?)
初めて読んだ時は印を付けるのをずっと我慢していて、でもたぶん、ジュールがやっと救われて、嬉しくて堪らず押しちゃったんだと思います。
ヤンだけには話せた辛い過去と、誰にも話せずに自分の中に押し留めていたヤンの事からここでの苦しみ全てを語る事が出来て、ジュールはしっかりと先に進んでいけると思います。
「君は幸せにならなければいけない」ですね。
作者からの返信
自分も以前にどなたかの作品を読んでいるとき、応援のボタンを押すことができずに最後まで読んでしまったことがあります。恥ずかしかったからですが。
今までの章で暗い話が続くので、ともかくここまで読んでくださる方には本当に感謝です。ギヨームは自分のことを話した二番目の人ですね。この先生には全部を打ち明けてもいいと思います。その後のギヨームのセリフはこれしか出てきませんでした。
出会い③への応援コメント
次のエピソード「出会い④」の♡は既に押されてしまっていてもう押せない…(なので、こちらにコメント入れちゃいました)
やっぱり④は強く強く印象に残っているし、やっぱり込み上げてくる物があります。
本当のジュールが顔を出して、愛おしすぎます。「ギヨーム先生、どうかよろしくお願いします」と願わずにおれません。
スルーしてしまおうとしつつ、少し(ジツハ、カナリ)気になっていた事。
この前消したコメント、たぶん気づいちゃってましたよね? 書き方が何か変だった事と、書いた物を消してしまった事、ごめんなさいでした。
作者からの返信
再読でここまで読み進めて下さりありがとうございます。この章はなにげに思い入れがあるので、強く印象に残ると言って頂けて嬉しいです。④では読む方にアプリヴォワゼの章を思い出してもらえるかがカギでもあるんですが…
あと、コメントのことはどうか気にしないでください!この小説は確かに自分のために書いたので、色んな人物が言っていることは自分にベクトルが向いていると思います。でもほかの誰かのためにもなると言って頂けたら、ここに投稿してよかったと思います。ありがとうございます。
別離②への応援コメント
別離①のジュールが切な過ぎました。
ヤンの話を聞いて心を痛めながらも、覚悟を決めて勇気を振り絞りってヤンに会いに行き、必死にヤンの心に灯りをともそうとしたのに、受け入れてもらえなかった。
涙…
ここでヤンの方から出向いていってくれたので救われました。
昨日からのジュールの強い心が折れる事なく、ヤンに向けて心のままに放たれる言葉が胸を打ちます。
小道具と猟犬の描写が二人を一層際立たせますね。
ピアノとか本とか泉とか煤とか‥‥‥微笑ましくて美しい情景の中に心理を描いていける所が凄いな〜と♡
作者からの返信
ふうこさん、再読に加えてコメントも下さりありがとうございます。
①での事はジュールに追い打ちみたいな虚しさを与えますよねきっと。ヤンにはアプリヴォワゼの章でさりげなくランボーを無視させてみたりしましたが、こういう記憶をなぞるのは、聞かされる方より話す当人の方がダメージが大きかったりするんじゃないかと…。
この回はきれいな言葉にならないよう気持ちをストレートにぶつけたかったのですが、なかなか難しいものですね。胸を打つなんて嬉しいです。小道具や猟犬にも目を留めて下さって、ありがとうございます。
煤のところも書くか書かないか迷ったんですが、そう言って頂けるとほっとします。丁寧に読んでくださり感謝ですm(__)m
故郷④への応援コメント
「やばい」
やっぱり、やばいです。一つ前にあった応援コメントの言葉がとっても的確に思えます(^^)
そりゃあ、荷物落としてしまいますよね。
このヤンとジュールの再会の場面は最も大好きな場面です!
「荷物を落とさないでくれよ。道具が入ってるんだから」
本当に長い間、求め合い続けていたのに、ヤンが最初にジュールに投げ掛ける言葉、最高です!
それから、自分が幸せな子供だったってジュール自身が思えた事と、神父さんが「君は強いな」って言う言葉を掛けてくれた事がすっごく嬉しかったです。
最後のページに応援コメントをもう書き込めないのでこっちに書きますが、ラストシーンのシルエットがあまりにも美しいので、額に入れて心の中に飾っておきます。
またここを訪れたくなる事がこれから何回もあると思うので、この物語はず〜っと残しておいて下さいね!
作者からの返信
こちらにもコメントをありがとうございます。細部にわたって丁寧にご感想頂きとても嬉しいです!
この再会のシーン、ヤンが振り返るところをずっとイメージしていました。そうですね、何年も求めあっていた挙句のこのセリフは何でしょうか(笑)最後までヤンらしいですね。
この章は神父さんが鍵ですが、この人が誘導してくれたおかげでジュールも自分の生い立ちや今までのことを前向きに考えるきっかけになったと思います。「強い」という言葉に目を留めてくださって嬉しいです。ここまで生きてきたんだからせめて誰かに言わせてあげたかった!
ラストのシーン、そう言って頂けると光栄すぎて感動しました。自分のイメージが読んでくれる方にも伝わるのはすごく幸せですね。
この物語をこんなに大事に思ってくださり、感謝に尽きません。ずっとこちらに置かせていただきたいと思っています。本当にありがとうございます!
故郷①への応援コメント
急にまた読みたくなって最終話だけにやってきました。
「あー、これこれ」と思いながら、悲しいかな忘れてしまっているものですね。
あれから色々な作品を目にしてきましたが、やっぱり「ジュールの森」は特別です。
「辛かったね、ジュール」
神父さんの言葉に、以前読んだジュールの過去が蘇ります。
最終話、再びゆっくり味合わせて頂きます!
作者からの返信
ふうこさん、
またお越しくださってありがとうございます!ネットの小説で読み返していただけるなんてすごく幸せなことです。『ジュールの森は』自分にとっても特別なので、そう言って頂けて本当に嬉しいです。重たい話でしたが、この最終話に色々集約することができていればと思います。優しいお言葉、本当にありがとうございます!
故郷⑤への応援コメント
素晴らしいストーリーにずっとうなされながら最後まで拝読しました。文学的な文章から緻密なストーリー構成まで、是非プロ作家としてデビューしていただきたいです。
それにしても、最後の最後で二人が平和な生活を得られてよかった。
作者からの返信
ひろたけさん、
怒涛のように最後までおよみくださりありがとうございます!さぞお疲れになったのではと思いますが、それに加えて光栄なレビューまでいただき、感激しています。
これはカクヨムなどを知らない頃に自分のために書いた話でした。でも書き上げると誰かに読んでもらいたくなり、改稿してこちらに発表しました。非常に個人的な感情が詰まっていますので人様に読んでいただくのは怖い気持ちもありますが、こうしてあたたかいご感想をくださると、やはり出してよかったのだと思います。
お時間を取って読了いただき、心からお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
編集済
故郷⑤への応援コメント
最終話、素晴らしかったです! もちろんそれまでも良かったのですが、二人のこれまでの全てはこの日のためにあった、そんな気がします。祝福しか。。。
完結お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
作者からの返信
叶さん、
完結までおつきあい下さり、本当にお礼の言葉がありません。しかもこのようなあたたかい祝福をいただいて、この話を書いてよかったと心から思います。
本当は読んでいただく度に不安で不安で縮み上がっていました。この小説はもともと自分の思いを吐き出すために書いたので、人に読んでもらっていいのかと思うこともあり、まだ怖い部分が大きいです。なので最後までお読み下さり、こうしてお言葉を頂けるのはほんとに贅沢だと思っています。
そして素晴らしいレビュー、感激です。自分にはもったいないほどのレビューです。ここまで表現して頂けるとは、頭が上がりません。
長い物語にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます!m(__)m
ヤンの話④への応援コメント
何処か本作はヨーロッパの文学を思わせる部分があったんですが、はっきりしました。ストゥルムウントドランクですね。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』とかあの辺りの悩める青年たちの激情と破滅。まさにこの展開はこの疾風怒濤の作風だと思いました。
作者からの返信
その言葉を知らなかったので思わず調べました(笑)
ウェルテルは読んだことありますが、ドイツの作家に疎くてすみませんm(__)m なるほど、そういう運動だったんですね。
この章は難しかったです。長編の中の短編みたいにまとめなければいけなかったので、かなり濃縮した内容になりました。確かに疾風怒涛のような過去をヤンは経験してしまいましたね。
ヤンの話①への応援コメント
コンスタンとのファーストコンタクト。
確かに、初対面では気を遣って遠慮したりしがちなところ、芯を見せられるような辛辣な物言いは印象的だったことでしょう。
父親とも兄とも違う、少し年上の人。馴染みがあるようでいて、はじめての空気に、話してみたいと感じるのは必然だったのかな、と(^-^)
作者からの返信
蒼翠さん、再読にコメント、ありがとうございます。
初対面で自分を見透かされたらかなりショックですよね。しかも遠慮なく口に出して言われると、相当カチンときそうです(笑)でも逆に興味を持つのがヤンの勝気なところでしょうか。父とも兄とも違う年上の男に受ける刺激が新鮮だったのでしょうね。
ジュールの話④への応援コメント
柊圭介さんの作品は、暴力的な性描写とキャラクターの苦悩の表現が絶妙に上手いですね。実に生々しく、真に迫る表現です。また、悪役(?)に対する読者のヘイト感情をかなりシビアに煽ってきますね笑「こいつムカつく!」って必ずなりますもの汗
最近、あまり本作品を読みに来る時間ができていなかったのですが、また読み進めていこうと思います。
作者からの返信
主人公の苦しみを感じ取って下さりありがとうございます。
具体的な描写をせず、できるだけ淡々と語るようにしましたが、読み手の方にも心情が伝われば何よりです。
この章の悪役はただのクズですが、この先の人物たちにはもう少し人間味を持たせたいと思っています。お時間が許すかぎりまたおつきあいください。
森番①への応援コメント
ネーミングにレ・ミゼラブルを思い浮かべたのは私だけでしょうか笑
都市のブルジョワに差別される貧民階級といい、レミゼ感を感じました。
作者からの返信
こちらも目を通して下さりありがとうございます。
レ・ミゼラブルですか、それは考えてなかった(笑)登場人物の名前は直感で自分の持っているイメージに合うものをつけました。あと19世紀にある名前になるよう気をつけました(ヤンは半分ブルトンなので特別ですが)。
レ・ミゼラブルの時代からはもう少し後の設定ですが、身分の差だけは社会のベースにあるものですね。この辺りは序盤なので、物語の雰囲気だけでも掴んでもらえればいいかなと思っています。長いので、ご無理のない範囲でお付き合いいただけたら嬉しいです ^^
編集済
故郷⑤への応援コメント
今日は祝日で。朝から、この物語を読み上げようと心に誓っておりました。
九月下旬にしては強い日差しで、しかし空は晴れて風もよく。珈琲をポットに入れてサンドイッチを用意して、自転車で小一時間程の公園へと赴きました。小川が流れ、林と芝生が広がる公園で。芝生に寝っ転がって、物語を開きました。
実は、恋愛小説というジャンルに疎く、読んだ記憶もあんまり無くて。そんな中で出逢った傑作が『ジュールの森』。本当に、良かったです。
いまは、言葉にしきれないものが、渦巻いております。
・・本当に感動してしまったときには、ぽっかりと穴が開いて空虚ですらある、なんて言葉を聞いたことがありますが、今の私がまさにそれで。
唯唯、『この作品を書き上げて頂き、本当にありがとうございますっ!』という感謝の想いが募るばかりです!
・・私にとって、生涯忘れ得ぬ物語となるでしょう。
素晴らしい作品を。本当に本当に、ありがとうございました。
心の底から、御礼申し上げますっ!
作者からの返信
呪文堂さん、
まずはこの長い話に最後までお付き合いくださったこと、貴重な休日のお供に選んでいただけたこと、とても嬉しく光栄です。ありがとうございます!
設定や内容が万人受けするものでないのは自覚しているので、実は本当に読んで頂いていいのだろうかと不安だったのです。が、そういう表面的なことではなく、書こうとしている奥のさらに行間まで深く読み込んでいただけたこと、本当に大きな励みになりました。ジャンルなどを気にしすぎていたのは自分の方だなあと…。
加えて身に余るほどの素晴らしいレビューコメントまで頂戴して、感謝に堪えません。こんなお言葉をもらってもいいのかと震えました。
幸せすぎるときも言葉が出てこないものですね。今はこのひと言しかありません。
本当に、ありがとうございました!!
編集済
ふたつの心③への応援コメント
ジュールの言葉が、ぐっさりと胸に突き刺さりましたっ
ええっ!・・うーむっ・・
ヤンも正論を押し付けるつもりなんか無かったはずなんですよ。ただほら、目の前の問題はちゃちゃっと解決し、むしろ取り組むべき課題に主眼を置くべきで。
あいや、ちゃちゃっとというのはそうじゃない、感情的なものを下らないとか言っているわけでは決してなく。憐れむなんて、まさかそんな・・
ヤンは課題解決型なんですね。事象を切り分け要約しちゃう。でも、ややもすると切り捨ててしまう欠片のなかに、言語化すら難しい何かが含まれていたりして・・?
(私はしょっちゅう、似たようなことで怒られています・・( T∀T))
作者からの返信
このあたりのジュールはかなり自虐的に病んでしまっているので、建設的な方向へ考えを向けることができないですね。ヤンは悪いことでも物事を糧にできる人ですが、ジュールはその反対側にある人なので、ひたすら自分を否定して削られていくばかりなんだと思います。自分からどんどん穴を掘っていくような……憐れむなという言葉はその最たるもので。
ヤンからしてみれば歯がゆいだけですよね。でも、理論的に切り捨てられる部分にこそ人間臭さがあるんじゃないかと思います。言葉にならないものだけに余計もどかしい感情ですね…。
迷える者①への応援コメント
ひとは何故、生きるのか。常々頭を悩ます永遠のテーマですが、この物語はその問いに肉薄します。
ひとは何かを想い、行動する。
でも、行動による結果を、想いの果てに至る未来を、見届けることが生きることなのだろうか?
・・違う。
私は初めて、そう至りました。
想いの発露。想いが発するその瞬間を、感じ受け止め見詰めることこそ、生きることの意味だったのではないか?
全ては変わりゆき失われていく。
しかし、点滅しつつ発せられる想いは、その瞬間瞬間、まごうことなき真実だ。
この先を読むのが恐ろしくてなりませんが、しかし、ジュールとヤンとが互いに想ったその心は、そのとき、永劫なるものに真実達したのですから。
それを胸に。覚悟をもって最後まで読ませて頂きますっ!
作者からの返信
たくさん読んでくださって本当にありがとうございます。
「なぜ生きるのか」そのような高尚なテーマを書けているかどうかは甚だ怪しいのですが、そんな風に感じて頂けたら光栄すぎます。
結果や未来を見届けることではなく、想いが発するその瞬間が真実、という言葉に納得しました。ものごとが変わっていくのはどうしようもないですし、ある日突然世界が変わることもあるわけで。確かなことは何もないんだというとどうしても悲観的に思えますが、本当の気持ちがあった瞬間は永遠に真実なんですね。改めて教えられます。ありがとうございます!
編集済
同棲①への応援コメント
『ゆるし』とは、何だろう。うつうつと考えました。
ジュールは自らを翻弄するその運命を、自らを苛むその力を、自らゆるしたのであろうと。そして、まっさらとなった自分の心に宿る想いを正面から受け止め、その願いを開放した。
ゆるしを求めることは、ゆるすこと以上に難しい。しかし、ジュールはやってみせた。強靭です。自らの人生を自ら掴むために、一歩踏み出してみせた。
本当に、素晴らしいですっ!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ジュールには心の底にもっと色んな思いが渦巻いていたはずですが、口にするとこのひと言しか出てこなかった、というイメージでした。ゆるしを請うのはゆるすことより難しい。確かにそうですね。これもひとつ踏み出せたということになるのでしょうか。このシーンのジュールに強さを感じて下さるとは、呪文堂さんの感性に脱帽ですっ! ありがとうございますm(__)m
編集済
報復②への応援コメント
ああ、お見事っ!
前話を読んで勝手に悩み苦しみ困り果てていた私ですが、ヤンは揺らぐことない太陽でしたっ!
どす黒いような怒りすら、燃やし尽くして純化してみせ、その全てを自分のなかに留め置くことを選んだ。忌まわしい過去ですら受け入れた。フレデリックを殺そうと思えば殺せた。殺すことを恐れはしなかった。ただ、おそらくジュールのために、殺さなかった。その美しい魂を、汚すことだけを怖れた。
もう、感動でくらくらしてしまいました!
ところでギヨーム、エドガー、フェルナンのお三方。なんといいましょうか、ヤンとジュールに代わり、盛大なる感謝をお伝えたいですっ!あなた達のお陰ですっ!!
・・エドガー・・。
いや、まだ物語は途中ですね!安心しちゃいけませんね!
作者からの返信
光栄なお言葉、感謝感激です!m(__)m ヤンの内面をここまで読み取って頂けてもう嬉しい限りです。僕の代わりにすべて言ってくださったような……なんだか行間まで読んで頂いているような気がします。緊張しますね(^^;)
ギヨーム、エドガーとフェルナンの名前を挙げてくださって嬉しいです。この三人は僕自身とても気に入っております。フェルナンは出番が少ない分、ヤンの理解者として存在してもらえたらと。エドガーは色んなものを背負って行ってくれたように思っています。ちょっと残酷でしたが……。
このあともあたたかく見守って頂けたら幸いです。本当にありがとうございます!
編集済
明暗⑤への応援コメント
「これは、プロポーズだ。・・
なんて素敵なセリフでしょうっ!
このとき。この状況で。
家族になろう。なんという大きさっ
人は、人を救うことなど出来ないのかもしれない。・・しかし、受け止め抱き締めることはできる。
この物語に出逢えて本当によかった。本当に。
今日はここまでっ。この感動を反芻したいのですっ。
ああ、素晴らしいです!本当にありがとうございますっ!
作者からの返信
呪文堂さん、
こんなに味わって読んで頂けるとは作者冥利に尽きます!ギヨームにはどうしてもこれらのセリフを言わせたかったのです。
たしかに、誰かを本当に救うことなどできないのかも知れません。でもジュールにとっては大きな救いの手だったと思います。
もうこんなに読んでくださり、これ以上ない有り難いお言葉をいただき、こちらこそありがとうございます!感激です…!
出会い①への応援コメント
言葉にならない感情がぐるぐると渦巻いております。言葉にしてしまうと、何だかこぼれそうで。
生きるって、なんでしょう。
様々なことを知り、様々に感じねばならない。痛いほどに。
衝撃でした。本当に。
ありがとうございます。深く、刻まれました。
作者からの返信
このあたりの話は特に暗くて重たかったと思います。にもかかわらず筆者の書きたいところを汲み取ってくださり嬉しい限りです。
自分の望むものだけで人生が満たされたらどれだけ幸せかと思いますが、選べないことがいっぱいありますね。それでも知らなければいけないし感じなければいけない。この歳の少年には特に残酷ですね。
こちらこそ、丁寧に読んで頂き、本当にありがとうございます。
秘めごと③への応援コメント
精神至上主義ってよく考えると、発散されず抑圧された欲望の塊のようで、どこか末恐ろしさを感じますね。その欲望の体現であるデッサン。知らない間に見られているだけでなく、自分が描写されている事自体、気色の悪いことだと思いますが、そこに欲望が見え隠れ……隠しきれていないとなると、ヤンの居ない夜こそ不安になりそうです。
作者からの返信
そうそう、精神至上主義ってなんだか崇高すぎて本当かなあと思ってしまうのです。人間としての欲望を持っているなら猶更ですね。デッサンの中に矛盾を感じられればと思いました。フレデリック本人も分かっているはずですが…。
こういうことは直接的に手を触れられない代わりに何とも言えない不気味な怖さを感じますね。
別離③への応援コメント
フレデリックを描いてみせることで、人間の深層を抉るような物語となっているのですね。唸りました。
昇り進む太陽のようなヤン。その光を浴びてすくすくと伸びていくジュール。しかし、それだけでは世界は成立しない。暗く湿った闇。常に在りながらも、見棄てられ続ける闇。
もしもフレデリックが自らの闇に向き合い、その闇を受け止めることができたなら。闇の奥底に、太陽にも匹敵する純なる光を見出だせたかもしれない。たとえ草木がその存在を知らずとも、静かに見守る夜の太陰たり得たかもしれない。
不穏な先行きがちらついてしまい、もうどきどきしますが、哀しきフレデリックに言葉を手向けたく。
作者からの返信
ここまで読み進めてくださり、コメントまで頂き恐縮です。このような内容で大丈夫かなあと思っているので、ご感想とても嬉しいです。
愛情はひとつ間違えば憎悪に変わる危険性をはらんでいますね。フレデリックのような屈折したものを秘めている人間は特に。彼に呪文堂さんの仰るような器があれば、静かに見守る存在になり得たかもしれませんが...。
ご想像どおり不穏な展開になりますが、どうかご無理のない範囲でお付き合い頂けたら幸いです。ありがとうございます!
編集済
ジュールの話④への応援コメント
『性』というものを扱う際、決して疎かにしてはならない視点ですね。改めて、深く感じ入りました。
一方的な欲望の捌け口とすること、これは欲求レベルとしてはあり得ても妄想と何ら変わらない。決して『性』に於ける行為ではないし、あってはならない。
『性交』とは、『共に』交じり合うことを求める行為であり、愛という観念の根源的な営みだと思うのです。
ひとは清濁ともに有するもの、渦巻く妄想を宿しながらも、愛とはなにかを自省しながら生きねばならない。しかし、実際には欲望ばかりが吐き出されている。
概念としては理解していたつもりなのですが、ジュールの視点に立ち、犯されるという恐怖を初めて知りました。こんなに恐ろしく悲しく惨めにさせられるものかと。
知らないことばかりで恥ずかしいです。
柊さんの強さと優しさを、ひしひしと感じました。
作者からの返信
呪文堂さん、たくさん読み進めてくださりありがとうございます。
この章を真摯に受け止めてくださり感謝すると同時に、少しほっとしています。こういった内容は嫌悪感とか好奇心の方を煽りやすい、難しいものですよね。
ジュールの立場になってくださったのが何より嬉しいです。こういう経験の苦しみは女性も男性も違わないと思います。一方通行なものは強い側のエゴでしかありませんね。
この話を前時代に設定したのはヒエラルキーが分かりやすいのもあります。肉体的にもですが、精神的に負けることの屈辱が出ていれば幸いです。
暗い話にも関わらずお付き合い頂けることに心から感謝です。ありがとうございます!
山羊飼いの少年②への応援コメント
惹き込まれます。うーん、と唸ってしまいました。なるほど。私はたった今まで『男の魅力』というものに、全く無関心無頓着に生きてきたことを知りました。なるほど。
男とは『もてるもてない関係なく、ただ獲得するものだ』と思っていましたが、信念ばかりで紡ぐものではありませんね、物語は。なるほど。
『ジュールの森』。私の節穴を開眼させてくれる作品でありそうです!
出逢えた喜びに満ちておりますっ
作者からの返信
呪文堂さん、読み進めて下さりありがとうございます。スロー展開な序盤にもかかわらずお言葉を頂き嬉しいです。
ヤンには魅力的な男を投影したいと思っていますが、理想と人間味を併せて書くのがとても難しかったです。
思いましたが「勇者」には二枚目と三枚目の混ざった魅力がありますよね。会話や描写のなかに人間味が滲み出ていて、そこに魅力があると感じています。
この話はほとんど男の登場人物ばかりですが、色んなタイプの色んな思考の人間が書けたらと思っています。
編集済
序への応援コメント
『ジュールの森』。
傑作との噂を耳にしておりました。自分の作品を書き上げたら是非に!と思っていたのですが、二週目突入という泥沼を這っておりますため、光を求めお伺いしてしまいましたっ
柔らかな文体。繊細なる語感。センス。
こりゃ、拙作のヒロインには見せられませんっ!
『あんな風に、描いてください』
『むっ・・・ムリ』
『だったら!柊センセのとこ行きます』
『まっ、待ってっ!!』
万分の一でも。会得させて頂きたくっ
襟を正して堪能させて頂きますっ!
作者からの返信
呪文堂様
どうしましょう!まさかお越しいただけるとは…!コメント頂戴してびっくりしたのなんのって。嬉しさと同時にうろたえております。どうしよう、呪文堂さんにお見せしてもいいんだろうか。一気に緊張してしまいました…!
ジャンルとしてはBLに入っておりますが、まだそういうジャンルを知らない頃に書いたもので。自分としては青春物語のつもりでいます。
皆さまには寛大すぎる評価を頂いているのです。素人の処女作です。どうかどうか、格別にあたたかーい目で見ていただけますよう!m(__)m
光栄です。ありがとうございます!
アプリヴォワゼ⑤への応援コメント
目に見えないけれど、はっきりと引かれた境界線。
ずっとそこにあったものでも、急激にくっきりしてしまうことで、余計に目を背けたくなるかもしれません。
対してヤンはみるみる成長してゆくジュールが微笑ましくて仕方ないと、自分の寝床でもいい夢を視ているかもしれませんね。次々に本を読破してしまうことは勿論、ジュールが綴る文字が目に見えて変化していくさまは、頬が緩みそうです。
作者からの返信
二人の時間にフォーカスしていますけど、社会の一員としてはまったく別のところにいるわけで。なんだか自分の感じていた喜びが勘違いだったように寂しく感じますよね。
家庭教師(?)としてはジュールはやりがいのある生徒でしょうね。一番目に見えるのは字が上手くなることかなと思って。成長する人を見守るのって自分のことのように楽しいのではないでしょうか ^^
アプリヴォワゼ④への応援コメント
どこまでも素直で純朴なジュールに、どこかうっとりしてしまいます。
喜怒哀楽の感情の起伏は、しっかりと、今ここに生きていることの証のようです。
経験からくる拭えない恐怖。たとえ自分が図太いつもりでも、そう簡単には平気でいられないことってありますよね。
作者からの返信
警戒心から少しずつ(ヤンに対しては)心を解くような章にしたかったので、ここでジュールの性質を感じてもらえてよかったです。
ついこないだまでそこにあった経験はまだ生々しいまま残っていると思います。自分に対する嫌悪感なんて人には言えないものですし。ましてや一緒に泣いてくれるなど想像しなかったでしょう。ヤンの正直さが功を奏しました。
アプリヴォワゼ③への応援コメント
ピアノや本を通して少し解りあえた気がして、でも心の深い部分はまだ知る由もなくて。何が、どんな心持ちが救いになるかなんて、当人にしか分からないものでしょうけれど、ヤンの想いもジュールの想いも、わかる視点に居るからこそ、もどかしいものです。
作者からの返信
蒼翠さん、こちらにもコメントをありがとうございます。
まだ距離感が中途半端なんですよね。近づいたつもりでもまだ踏み入れてはいけない場所があるという。
健常な心を持った人ならヤンの言うことをもっともだと思うでしょうけど。仰るように当人にしか分からない心情と当人だけの生きるペースがありますよね。ジュールのからすれば不意打ちを食らってしまったような感じでしょう。
またお越しいただいて嬉しいです。ただでさえ寄ってくる人が少ない作品なのにそれを再読して頂ける有難み……! 感謝です。m(__)m
アプリヴォワゼ①への応援コメント
あらためてアプリヴォワゼという言葉が沁みますね。
ずっと心に押し留めていた辛い過去。できれば人に知られたくなかっただろう傷跡。
『遠ざけられる可能性』と『受け入れてもらえる可能性』
話すことを躊躇っているときほど、前者の可能性を大きく、そして恐ろしく感じてしまいそうです。
ダムに溜まった水も時に放水する必要がありますよね。無限に押し留めることなんてできないですから。ジュールの中のヤンの存在が、より一層大きくなったのを感じます。
作者からの返信
蒼翠さん、
ジュールの心に寄り添うような優しいコメント、ありがとうございます。
心が近づくことをあえて飼いならすという言葉で言ってみたかったです。
隠したままにしてもいいようなことを共有するって、恐ろしさの方が勝ちますよね。でも溜めた気持ちはいつか決壊するもので。ヤンのおかげでつかえが取れて、やっと声を出して泣けました。
この夜でヤンの存在がひと回り大きくなったのは間違いないですね。
ジュールの話③への応援コメント
信頼していた大人から受ける暴力は、肉体的にも精神的にも『苦痛』なんて一言では片付けられないものを与えるのだと思います。特に、身寄りのない子供にとっては、ただ生きるという事自体がこんな風に、とてつもなく危うい綱渡りのようになってしまうんですね……。
その時感じた香りや色や味は、辛い記憶と共に織り込まれてフラッシュバックしそうです。まさにジュールみたいに。逃げ道を塞がれる怖さ、誤解されるもどかしさも相まって、心を握られたような心地です。
作者からの返信
蒼翠さん、コメントありがとうございます。
そうですね、全幅の信頼を寄せていた相手だからこそ、手のひらを返されたような、裏切られた感覚が余計に傷つけますね。ひとの表と裏をこんな風に知ってしまうのは、この歳では特にむごいことで。自分が守られていたことを痛烈に自覚するのはこんな時じゃないでしょうか。
スープとかおじさんの目とか、刻みつけられてしまったものは簡単には拭えないと思います。ディディエそのものの存在もこの後のジュールに影響してきますし。ジュールの痛みに共感してくださりありがとうございます。
故郷⑤への応援コメント
読み進めていくと止まれなくなり、あっという間に最終話まで運ばれていました。
最終章を読みながら、今まで張り詰めていたものが緩やかに消えていくのを感じました。ここまで生きてきたジュールは、本当に強いです。そんなジュールの幼少期を支えたアランも。ジュールのことを本当に大切に思ってくれていたんだなぁと思うと、涙腺が緩みました……ヤンとまた巡り会えたことも、すごく嬉しかったです。
学問への未練から目を逸らさなかったことにも、強さを感じました。過去と、自分と、ひたむきに向き合い続けた、胸を打つ物語をありがとうございました!
作者からの返信
一初さん、最後までおつきあい下さり、ありがとうございます!
このボリュームにもかかわらずこんなにも集中して読んでくださって、本当に光栄です。
確かに今まで張りつめていた感じがありますね。読者の方にも緊張を強いていたかも知れません。最終話は今までの色んな事を前向きにとらえて報われるものにしたかったです。回想でしか登場しない人物のことにも思いを巡らせていただけると、このくだりも書いてよかったと思います。
最後のところで芯が残っていると色んなことに向き合える強さも残っているような。そういう風でありたいと筆者自身も思います。
ラストまで見届けて下さり、あたたかいコメントと評価も頂戴して、嬉しさいっぱいです!
心からお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
報復②への応援コメント
フェルナン……!もしかして、この状況を察して見守っているのかなと思いながら読み進めて、ラストで最高の余韻を味わいました。格好いいですね。ヤンの行動にも、とてもスカッとしました。
初恋の章では雰囲気の甘さにこちらまで幸せな気分になり、罠の章ではどうか早くこの地獄を抜け出してほしい、と祈るような気持ちで読んでいく中で、差し出された手に美しい希望を感じたりしていました。
ヤンとジュール、波乱の人生を歩む二人の物語がどこへ向かっていくのか。折り返しを過ぎて残り話数が少なくなってきたことに寂しさを感じながら、引き続き追いかけていきます。
作者からの返信
一初さん、
こんなに沢山読んでくださってありがとうございます!読んでもらえる喜びとともにこんな暗い話で大丈夫かなと不安もあったのですが、コメントを頂いてとても嬉しいです!
フェルナンはあんまり登場はしませんが、大事なところを押さえてくれる役割にしたかったです。ヤンの理解者という立場でしょうか。
これまでの展開も色々ありましたね。寂しさを感じてもらえるなんて光栄です。二人に共感してずっと追ってきてくださりありがとうございますm(__)m
編集済
故郷⑤への応援コメント
漸くおぼっちゃんだったヤンがジュールに本当の意味で追いついたんだと思います。
ここまで長い時間がかかってしまいましたが、ヤンもジュールの苦労を知ったからこそ本当の意味で分かり合える伴侶になり得たんだと思います。二人には必要な時間だったんだと素直に思えました。
そして離れていた間もヤンはずっとジュールを諦めていなかった。やっぱりイイい男ですよヤンは!
愛の執念の勝利ですよ。何処にいても二人はずっと引き合っていたんですよね。
お互い成長した一人の人間として力強く立っている。その上で一緒に生きる決意をしたと言うのは本当に尊い愛だと思いました。
これからは二人で揺るぎない幸せを築いていって欲しいと心から願わずにいられません。全ての物事にちゃんと決着がついた事に流石柊さまだと思いました。
素晴らしい作品でした。細やかな心の襞も丁寧に書かれてあり、重厚ながら読後感の爽やかさが最高でした。柊さまの筆の冴えが際立っていました。ずっと心に残る作品に巡り会えて幸せでした。有り難うございましたm(__)m
作者からの返信
mono黒さん、ついに最後までお読みくださり、感激です!
ジュールが成長すると同時に、ヤンもお坊ちゃんから脱却してひとりの男として独立しましたね。「ジュールに追いついた」なるほどそういう見方をしていただけるのは嬉しいです。一人で立つ力を持ってこそ相手に対しても伴侶として寄り添えるのかも知れません。
物語にちゃんと決着を見て頂けてほっとしました。お言葉がとても嬉しいです。
改めて、ここまで本当に熱心に追いかけて下さり、本当にありがとうございました。毎回とても心のこもった丁寧なコメントをいただき、そこから細部までしっかり汲み取ってくださっているのがよく伝わりました。作者としては自分の書いたものにこうして本気で向かい合ってくれる読者様に出会えるのは最高の幸せです。大きな励みになりました。
こちらこそ、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました!m(__)m
故郷④への応援コメント
そう、貴方は生き延びた。人生で恐らく一番辛い時間を乗り越えた。
でもそこにはヤンがいて先生がいて神父さんがいた。そして愛されて生まれてきた。
不幸な人生だったけど、決してそれは無駄では無い人生でしたよね。
綺麗事だけで済まさなかった柊様の執念と信念を感じました。それだけに心に深く残る作品だと思います。
そして教師への道が開けた事が何より素晴らしい!宿命を断ち切って己の手で光を掴もうとしています。
そこに現れたのは…!ヤンらしい明るさで、ごく普通にジュールの前に彼は居た。
もうもう嬉しくて涙出ました。
作者からの返信
この神父の「生き延びた」というセリフをどうしても言わせたかったので取り上げて下さって嬉しいです。ジュールの人生は過酷としか言いようがないですが、それだけに無駄にはさせたくないと思いました。それに仰る通り、ちゃんと愛してくれる人たちもいましたね。そういう出会いが何よりの糧なのだと思います。
ようやく最後のチャンスを自分の意志で手にしました。ここまで長かった……(笑)
そしてヤンの登場はもうこれしかイメージがなかったです。ごく普通に現れる、そうそう、それが彼らしいですよね。
山羊飼いの少年④への応援コメント
柊圭介様
心臓のドキドキが異なる種類のドキドキ…否、ゾワゾワ…に変わりつつあります。美しいジュールが…そのうちに〇的に搾取されるのではないかと。そういう展開が来ませんように(祈)
作者からの返信
コメントを頂いて、すごくまっさらな気持ちで読んでくださっているのが伝わりました。感性が繊細というか。するどいですね。
決して明るい展開ではありませんので、ゾワゾワが現実になってこれは嫌だとお感じになったら、どうかご無理なさらないでくださいね。そこはどうぞお気遣いなくお願いしますm(__)m