ふたつの心⑤への応援コメント
エレーヌに追い出されたジュールとヤンは同棲生活を始めたけれど、社会の厳しさを味わい、境遇の違いも影響してすれ違いが大きくなっていきましたね。ヤンはお金を稼ぐ苦労を知らなかったし、父親に見つかってしまうことも想像できず、同棲生活も終わりを告げます。でも父親のベルナールに見つかる前にギヨーム先生からジュールに励ましがあったのはせめてもの救いだったと思いました。
作者からの返信
夢に見たはずのヤンとの生活も、現実の厳しさやジュールの内面の葛藤を募らせるばかりでした。すれ違いはどんなに愛し合う者同士でも避けられませんね。二人がぶつかるところを抜きには書けませんでした。
最後にギヨームに会えたことはジュールにとって大きなきっかけになったと思います。
新しい生活⑤への応援コメント
出会った経緯は堅実とはいえないですが、ギヨームは酷い傷を負ったジュールをルネの屋敷から救い出し、家族としての生活を与えてくれたのですから、心温かい人物だと思いました。ジュールも少しずつ新しい生活に慣れ、勉学に励み自分の道を切り開こうとしてますね。
一方、ジュールと無理矢理引き裂かれたヤンはジュールへの思いを抱えながら留学先のドイツで学業に勤しみ、ついにフランスに戻ってきたのですね。
作者からの返信
中澤さん、コメントありがとうございます。
どういう環境でもどんな人に出会えるかで人生が変わっていくものですね。ギヨームとの出会いはジュールにとって大きな転換になりました。ギヨームの人柄を評価して下さり嬉しいです。
ヤンもフランスに帰って来ました。二人がどういう方向へ行くか見守っていただけたら幸いです。
編集済
故郷⑤への応援コメント
繊細で素晴らしい物語を読ませてくださり本当にありがとうございました……🥲✨ 描く中では、柊さま自身もお辛い場面が多々あったのかなと何度か想像しましたが、公開してくださったおかげで、それぞれの人生を深く味わうことができました。簡潔な文章でありながら、考えさせられる深みが最初から最後まであり、色々なことを考えたり学びながら読ませていただきました。随所に波紋に似た感動を覚え、最後まで読むことができたことを本当に嬉しく思います。
一つの道に繋がったジュールとヤンが、これからもお互いを思いやりながら、温かい日常を過ごすことができますように……✨ 素晴らしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
円菜さん、
最後までお読みくださり、さらに熱のこもった素晴らしいレビューをいただき、改めて投稿してよかったという思いでいっぱいです。本当にありがとうございます。
書くのが辛い部分は多々ありましたが、文章にすることで思いが昇華される、という貴重な体験でもありました。この小説をきっかけに物語を書くことに出会えてよかったと思っています。
彼らの明るい未来が訪れることを作者も願っています。
細かいところまで親身に読んで下さったことが伝わるご感想とレビューに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(_ _)m
新しい生活⑤への応援コメント
ここまで読ませていただいて、自然な文章の流れや繊細な描写が、登場人物一人ひとりの内面を丁寧に表していて、物語に自分が溶け込んでいくのを読む度に実感しています。人間の欲深さや醜さ、そして仄暗い長い夜を歩き続ける中に見える微かな希望だったりと、一人ひとりの人生から色々なことを考えさせられます。苦しくも濃密な時間と、奥深い人間の心に触れられる作品を描いてくださりありがとうございます。読ませていただけることに感謝しています……✨
次回からの展開を想像するだけでも、色々考えてしまい心臓が逸りますが、物語を最後まで見届けたいと思います……!
作者からの返信
円菜さん、ここまで読み進めて下さり、ありがとうございます。主人公を取り巻く人々の内面もできるだけ掘り下げたいと思っていますので、そう言って頂いて安堵し、とても光栄です。きれいな部分よりも苦しさの方が多めですが、少しでも生身の人間の姿が書けていればなによりです。それぞれの心情を汲み取って読んで下さって、こちらこそ感謝しています。後半も波が続きますが、心強いお言葉、本当にありがとうございます!
編集済
罠④への応援コメント
お母さんは産褥死、山羊飼いとして勤勉に働きながら男手一つでジュールを育ててくれたお父さんはジュールが14歳の時に事故死し、思春期真っ盛りの年頃で天涯孤独になったジュール。
それだけでも辛い境遇なのに、その境遇に追い討ちをかけるように身を寄せた先で性的虐待を繰り返され、野蛮な男たちに襲われ、心の傷を深め、そこから逃げ出し行き倒れになったジュールをヤンは深い友愛で救ってくれました。でもジュールとヤンの関係に歪な嫉妬心を募らせていったフレデリックの告げ口により事態は深い闇の底に暗転していくのですね。
息子の将来を案じる親の気持ちとしては、ヤンとジュールの関係は若気の至りと解され、引き離されたのはやむを得なかったとしても、ジュールがヤクザの巣窟のようなところに売られ、さらなる苦しみを強いられるのはほんとうに可哀想で、やるせなく悲しい気持ちになりました。
その一方で、19世紀末のフランス文学に精通している柊さんならではの筆致に感服しながら読み進めています。
作者からの返信
中澤さん、
こちらにお越し下さりありがとうございます。なにぶん初めて書いた小説ですので拙いところが多いのではないかと心配していますが、たくさん読み進めてくださって大変うれしく思っています。
ジュールは強い主人公ではなく、その正反対なので、周りの環境や出会う人たちに翻弄されます。少しでも和らげるために時代をあえて19世紀にしましたが、願うことと違う方向へ流される苦しさを感じていただき、お優しいコメントに感謝しています。
フランス文学は無知な方で恥ずかしいですが、少しでもエッセンスを入れられたら幸いです。
すでに過分な星もいただき、恐縮です。どうぞご無理のない範囲でおつきあいくださいませ。m(__)m
故郷⑤への応援コメント
ジュールの森。
ずっとぐるぐると同じ場所を歩き続けなければいけない、魔物の棲む暗い森にいた彼が、ついに出口を見つけて一歩明るい場所に踏み出した瞬間、それまでのもつれ合っていた糸が次々と解きほぐされて、故郷という一つの答えにたどり着く――。
ああ、この物語はここを目指してきたのだと、最終話の始まりからずっと、来し方を振り返るような気持ちでした。
ジュールの与り知らぬところで苦悩し、自ら破滅を遂げたアラン。全てを知る礎としてジュールの帰還を待っていた神父様。
目の前に繰り広げられていたジュールの苦しみの奥に、さらに重厚な人間たちのドラマが幾層にも重なり合っていたのだと知って、この作品から醸し出される芳醇な香りがどこから来るのか、わかったように思います。
ジュールの未来、そしてヤンとの再会は、誰もが待ち望みながら、簡単には成し遂げられなかった奇跡です。ジュールが諦めずに生き続けたからこそ、彼らは今ここにいる。単純ではない感動が胸に満ちました。
大変ゆっくりペースでしたが、最後まで読ませていただき、本当にありがとうございました!
作者からの返信
鐘古さん、一気に最後までお付き合い下さりありがとうございました。
最初は毒吐きのようなつもりで書き続けていましたが、この最後は登場人物が途中から導いてくれたような気がします。だから書いている自分も救われました。ジュールの人生の裏側に他の人たちの人生も感じ取って下さって光栄です。
なにぶん初めて書いた小説なので稚拙だったかと思いますが、少なくとも自分にとっては墓に持って行きたいぐらい思い入れがある作品です。なのでそれをここで人の目に触れる場所に置けるのは幸せだと思っています。
優しいご感想に加え、過分な星も頂戴して、大変励みになりました。心よりお礼申し上げます!m(__)m
故郷⑤への応援コメント
戻りました。前回のコメントでは動揺を晒してお恥ずかしい限りです。
レビューは、既にたくさんの方々が内容に触れて素敵なレビューを書かれているので、あのようなものを書かせて頂きました💦
私、子供の頃から純文学ばかり読んでおりまして、大学も文学部で国内外の近代文学を学び…ついゼミでの議論のように、「応援コメント」を超えた内容についての言及を過去にしてしまいましたm(_ _)mごめんなさい。
ジュールが等身大の自分で幸せに生きられるようにずっと祈っていましたが、最高の結末を迎えられて幸せです。ヤンの言葉も素敵です♡
素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
作者からの返信
葵さん、最後までお読みくださり、誠にありがとうございます!そして心のこもったレビュー、感激しました。「手加減するのを忘れた」って、それだけ真剣に対峙して下さったということなので素人の作者にとっては光栄な言葉です。コメントも動揺を晒したというより、我がことのように向き合って下さったからこそで。ネットの小説は消費物のように読み流されやすいですよね。この小説も然りです。でも葵さんのような真摯な読者の方がおられるからこそ、支えられて置いていられるのだと思っています。
>物語を通して人間を識り、作者の哲学や魂に触れること
自分の書いたものをその仲間に入れて頂くのは身に余ることです。ありがたくそのお言葉を頂戴します。
誠実なお人柄の見えるコメントとレビューに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
編集済
サクリフィス⑤への応援コメント
苦しいです…(ノД`) 柊さん、少し時間を置いてまた続きを拝読させて頂きますね。
前回のコメントに丁寧にお返事下さりありがとうございました。ジュールが人生を赦されたいと思うのはよく分かります。
でも…ヤンはジュールに対して対等な関係ではないと感じました。もし対等であれば、2人の罪に対し自分だけが軽い罰でジュールだけが酷い思いをした事をヤンの方こそジュールに赦されたいと思うのでは、と(勿論ヤンは悪くありませんが)。義兄に銃を突きつけた位ではジュールの傷は癒えないと思うからです。ジュール(の人生)を赦すなんておこがましくて言えないのでは、と。それで身分差と表現しました。この対等な関係ではないというのが2人にずっと付き纏っているように思います。
(前回のコメントは少ししたら削除させて下さいm(_ _)m 頂いたお返事はメールに残っております)。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。ヤンの側での思考をすごく深く想像して下さってとても嬉しいです。
ヤンの方こそジュールに赦されたいというのは自分の中では考えませんでした。ジュールの身に起こったことを自分も同じぐらいの痛みに感じる人として書きたかったです。衝動的に兄にしたことで溜飲を下げたわけでもないですし。。ゆるすというセリフも自分が口にすることでジュールが救われるなら、という相手を慮った言葉のつもりで書きました。掘り下げ切れてなかったらすみません。。
仰るとおり彼らは始めから対等ではないですね。二人の関係性も、環境の差も。ヤンにそのつもりがなくても上から目線に見えるかも知れません。ヤンの思いやりはジュールをかえって卑屈にさせます。誰が正しいとか言いきれないのが人間で、それがもどかしいですが。。
重たい展開にもかかわらずここまでお付き合い下さって本当に感謝です。どうかご無理のないよう、また気が向かれたときにでも見届けてやってくださいm(__)m
報復④への応援コメント
もう何度めか分かりませんが、ここでも落涙しながら拝読しました。故郷での性的虐待でも男娼もジュールは心身に傷を負い、本人は汚れたという認識だと思いますが、あくまでも被害者なのですよね。自分の意思でした事でなければ、本当の汚れではないように思います。でもこの家での暮らしでエレーヌやマチルドと関係が深まるにつれ、ジュールの中に後ろめたさや罪の意識が常にあったのではないかと感じました。男娼自体は受動的だとしても、ここでの暮らしをありがたく受け入れたのはジュールですものね。愛されているのを知っていて利用するのは卑怯、こういう言葉の数々に柊さまの真摯に対象を見つめる魂が伺えて惹き込まれます。
※拙作の10話に頂いたコメントの返信ですが、私が他の話の内容と混同してしまい…修正いたしましたm(_ _)m 柊さまはたくさんのコメントに丁寧にお返事されていて尊敬です…!
作者からの返信
葵さん、ここまで読み進めてくださり、お優しいコメントに感激します。ありがとうございます。
被害者だと認識するのって結構辛いことで、汚れたという結果だけがずっと染みついてしまうものではないかと思います。それは男でも女でも、自分の内に溜めこみ自分を責める人がほとんどではないでしょうか。
一見順調な生活の中でジュールの後ろめたさや罪の意識まで感じ取って頂けたのはすごく嬉しいです。要は成功と背中合わせにずっと張りついているものですね。
自分の幸せは裏を返せば誰かの不幸だったり。エレーヌやこの家族が好きだからこそ余計に苦しい結末になってしまいました。エレーヌに言わせる言葉は悩んだので、そう言って頂けて報われる思いです。
こちらこそコメントに丁寧なお返事をありがとうございます。様付けは苦手なので「さん」ぐらいで、なんなら呼び捨てで(笑)どうかお気遣いなくm(__)m
罠③への応援コメント
児童虐待(性的含む)や人身売買について、こんな風に物語の中に取り込めていて、敬服いたします。
私もこの問題はライフワークの一つです。若い頃に発展途上国を周り、4年前にメキシコの児童施設に行く予定がコロナでキャンセルに(文化はヨーロッパが好きですが行った事ないので行ってみたい)。先進国でも誘拐・児童婚(アメリカ等)・人身売買の組織など問題になっていますよね。日本でも教育虐待をはじめ…。
苦しい描写が続きますが、流れるような筆致にすごい…と感じております。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。真摯なお言葉にこちらこそ感服します。
実際に活動をしておられるからこそ、こういう話を身近に感じられるのだと思います。あえて19世紀に設定したんですが、今でもどこかで続いている、それを無視することはできませんね。
自分の書くものは社会小説じゃなく個人の話の規模に留まるものばかりですが、共感して頂けたら何より嬉しいです。暗い展開の中、励みになるお言葉をありがとうございます。
アプリヴォワゼ⑤への応援コメント
文学作品ですね。胸がいっぱいになって少しずつしか読めません。作者様が真摯に紡いだ作品は美しいです。
心に傷を負った者はやはり傷を抱えている者に惹かれ、胸襟を開き、傷を埋め合おうとする事で欠けたものを満たそうとし、自分の存在意義を感じるのかもしれませんね。
共依存にもなりやすい関係ですが、ヤンの「傷は忘れようとしても蘇るからうまく付き合っていかなければならない」という厳しくも深い愛情のある言葉が、その懸念を払拭してくれそうですね。
随所に散りばめられた文学作品も素敵です。
「椿姫」はオペラの方もよく聴いたり観たりしたので、アリアが聴こえました。ドゥミ・モンドやクルチザンヌの世界が好きで、思春期に憧れていたんです(笑)。でもこれはフレデリックの高尚な皮肉ですね。
作者からの返信
葵さん、こちらも読んで下さって、嬉しいコメントをありがとうございます!序盤からとても深く読み込んで頂けるのは作者冥利に尽きます。
そうですね、日々の中でヤンが自分を受け容れてくれる、信頼に足る人だというのを感じて、ジュールも心を開くことができたようです。
確かに相手によっては共依存になる可能性、ありそうですね。そこまで考えられるとはすごい。でもヤンはそこに流れない芯のある人にしたかったです。厳しい言葉は下手したら関係がひびわれて終わりですが、むしろ信頼が深まるチャンスでもあると思います。
葵さんは文学作品にもお詳しいですね。小道具的に使った作品にも目を留めて下さり、意図を汲んでくださって嬉しいです。
心のこもったコメントをありがとうございます。
報復④への応援コメント
ああ……やはりこんな日が来てしまった。ギヨームの最初の計画からして、妻にこんなことが最後までバレないわけがないんじゃないか、少し軽率なんじゃないかと心配しておりました。
エレーヌは自分にできる最大限の譲歩をしてくれて、とても寛容な女性でしたね。男の人がずるいのはその通りで、自分たちだけが社会で苦労して秘密の楽しみがあってもいいではないか、という顏をしていますが、そうではないのです。そういうところもきっちり書いてくださるから柊さんの作品はリアルで面白いんんだなあと感じます。
ヤンとジュールの邂逅、そしてすれ違いには、とても胸が苦しくなりましたが、ヤンがフレデリックにきっちりかっちり報復してくれて、やった! と快哉を叫びました。
もう一人、ねちねちとジュールに執着してくる嫌な元客、こいつもどうぞどうぞとヤンの前に差し出したい気分です。
面白くて一度読み始めると止まらなくなってしまって……ひとまず今日のところはここで失礼します('◇')ゞ
作者からの返信
鐘古さん、3章も一気にお読みくださり、ありがとうございます!とても嬉しいお言葉に安堵しています。
最初からいつか破綻するのではという危なっかしさはありましたね。逆にここまでよくごまかしてきたものだと。
男のずるさとか小賢しさの裏で、見くびられていると分かっていながら騙されてあげる、なんて、相当懐の深い人でないとできないことですね。エレーヌにはこういう役目をしてもらいましたが、彼女の立場を考えると安易な憎まれ役にはならないと思いました。そこにリアルさを感じて頂けたなら本望です。
ヤンとはすんなり再会するというイメージが出来ず、やっぱり報復のところまで持ってゆきたかったです。書きながら自分も溜飲が下がった思いでした(笑)
お忙しい中、お時間を取って下さって、本当にありがとうございます。丁寧なコメントもいたみ入りますm(__)m
故郷⑤への応援コメント
こんにちは。
今、泣きながらこちらを入力しております。
全てがつながり、二人は共に。そして、この地は二人の故郷になるのですね。
ありがとうございます。
柊圭介さん(様、よりもという記述を拝見いたしましたのでこうさせて頂きましたがよろしかったでしょうか)のご著作は本当に、紙の文庫本で拝読したくなります。
『ジュールの森』を読ませて頂けましたことに、厚く御礼を申し上げます。
作者からの返信
豆ははこさん、
この長い話をあっという間に完読して下さり感激しています。
二人の故郷という表現があたたかく、書きたいことを汲み取って下さって嬉しいです。
拙い文章だったかも知れませんが、紙の本で読みたいというお言葉、とても励みになりました。
こちらこそ、お読み下さり心からお礼申し上げます。ありがとうございました!m(_ _)m
明暗⑤への応援コメント
ギヨーム先生、なんて大きな決断をしてくださったんでしょう!
最初は客として現れたけれど、ここに至って本物の愛になりましたね。
ジュールの心身につけられた傷は癒せるものではないけれど、大きな愛で覆って、痛みを忘れさせてあげることはできるのかな……と感じます。
本当は、それをしてくれるのがヤンだったら何よりなんですが、今はここにいないから、ギヨーム先生が登場してくださってとっても嬉しいです(/_;)
ギヨーム先生の妻子は……大丈夫か……? と、ちょっと複雑な気持ちではありますが、ジュールの立場に立てば間違いなく僥倖です。
このまま明るい未来が開けますように……!
作者からの返信
鐘古さん、ここまでお読みくださりありがとうございます。
客として出会ったギヨームですが、色んな出来事を経てジュールにとって特別な存在になっていきました。
ヤンが救えないのはさみしいですが、まあこういうことは実際のところお金がある大人しかできませんよね。。
この小説の中でも先生は重要な人で、ヤンとはまた違う愛情をかけてくれる器の大きさが書けていればと思います。
次の章から環境が変わってジュールも成長していきます。
またお付き合い頂けると幸いですm(__)m
袋小路④への応援コメント
覚悟してきたんですが、ジュールがあまりに可哀想で、胸が痛いです(/_;)
フレデリックは地獄に落ちろ。
エドガー始め館にいる少年たちも、傷つきまくっている心を押し殺して、ここでの生活に慣れていくしかなかったのでしょうね。
慣れることのできないトマのような子は死を選ぶ……そこにジュールも加わらなくて、良かったと言っていいのかどうか。
生きながら殺されるような、死より辛い日々がいつまで続くのか……。
売春は最古の職業と言われるくらい、人類がいる限り未来永劫なくならない仕事だと思いますが、生きるために選ばざるを得ないのと、騙されて連れて来られるのは全然違いますよね。
フレデリックは地獄に落ちろ。
柊さんの抑えた描写が生々しくて、少年たちの翳の差す表情や食事時の目配せなんかが、目に浮かんできます。辛いけど先が読みたくなってしまいます。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
子どもを搾取する大人とか、それで甘い汁を吸う大人とか、今でも続いていますね。
エドガーは飄々としていますが、彼の中のなにかも死んでいると思います。それは他の男の子たちもそうかも知れません。
ジュールは逆によくここまでまっとうな神経を持てたと思います。でも、人を好きになってしまったら弱みができる。そこに付け込むフレデリック。呪詛のお言葉2回もありがとうございます。
彼はいったん退場します。その代わり違う人が登場します。
先が読みたくなるってすごく嬉しいです!どうか見守って頂けますよう。
初恋④への応援コメント
ヤンが感情の昂ぶりのまま次の関係に進んでしまうのではなく、一度はジュールを傷つけてしまうほど身を引きながら、それでもなお自らの意思でジュールを愛していると自覚して戻ってきた、という流れがとても好きです!
ジュールは悲しい思いをしたかもしれないけれど、ヤンのことをより深く信頼し、互いが互いを求めていると信じられるようになったと思います。
二人の結ばれるシーンの美しいことと言ったら。直接の描写は少ないのに、匂いや感触といった五感全てでお互いを慈しんでいることが伝わってきます。
幸福な時間を共有させていただきました。どうかこの時間が長く続きますよう……!
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
ヤンが自分の気持ちをかえりみる部分がここまでないので、一旦ひとりになって己れと向き合うところを入れておきたかったです。ごまかそうとしても認めざるを得ない、と腹を括るような。
流れに任せて......という展開にはしたくなかったので、そう言って頂けて嬉しいです。
ジュールにとっても、勢いの恋よりもっと信頼できるものを感じられたと思います。
ベッドシーンはとにかくジュールの幸福だけを思って描きました。読む方の感性にお任せする部分が多いですが、匂いや感触から二人の幸せを感じ取って下さり嬉しいです^^
初恋③への応援コメント
私はクラシック畑の人間なので小説を読む時に気分が盛り上がると頭の中に勝手に音楽が流れるのですが、ヤンとジュールが微妙な距離感から目を合わせるまでの間に流れていたのはドビュッシーのアラベスク第一番でした。
細い蔦が追いかけっこしながら絡み合って、美しい模様を描いていくイメージです。それがプツッと断ち切られて、最後に扉の閉まる音だけが静寂に響く……という具合に、私の中ではもはや映画化いたしました!
ヤンが早く素直になりますように……!
作者からの返信
ドビュッシーの曲名を知らなかったので調べてみました。そしたら聴いたことのあるメロディーで、あっ、これか!と名前と曲が一致しました!細い蔦が絡み合って模様を……とは言い得て妙ですね。この場面の二人は本当にそんな感じだと思います。
こんな形で断ち切ってしまいましたが、ヤンにはひと呼吸する時間が必要みたいですね。映画のように読んでもらえて作者冥利に尽きます……!m(__)m
初恋①への応援コメント
ジュールの恋に踏み込んだ瞬間の描写が、とても素敵で生々しくて、私までドキドキしてきました!
ジュールの視点で描かれるヤンの描写が、これまでよりも明らかに輝きを増して、美しく艶っぽくなっているなあと感じます。そうした繊細な変化を文章から匂わせるのが本当にお上手で、読んでいてどっぷり世界に浸れるのが嬉しいです(*´ω`)
作者からの返信
鐘古さん、読み進めてくださってありがとうございますm(__)m
今までと違う感情が入り込んでくると相手の見え方も変わりますね。
>これまでよりも明らかに輝きを増して、美しく艶っぽくなっているなあと感じます。
まさにヤンをそう書きたかったので、感じ取っていただけてよかった。世界に浸れるというのも本当に嬉しいお言葉です。ありがとうございます(*´ω`)
アプリヴォワゼ②への応援コメント
ジュールの大事な告白からここまで、一気に読みました。ヤンにそうやって自分のことを打ち明けて、泣くことまでできて、ひとまず良かったなとホッとします。
近代以前はどの地域でも、後ろ盾のない女子供に容赦ない時代で、少し環境に恵まれないだけでこういう虐待を受けている子はたくさんいたんじゃないかと思いますし、現代でもなくなっていませんよね。
そういう普遍性は捨て去るべきだと思いますが、人類は悪いところほどなかなか変えられず、悲しい限りです。
これを乗り越えてこの先、ジュールに明るい未来が待ち受けていることを祈ります。
ヤンと一緒にいる時のジュールは、年相応の子供らしさが出ているようで、読んでいるこちらまで嬉しいです^^
フレデリックがどうにか理性を保ってくれますように……。
作者からの返信
鐘古さん、ここまでのボリュームを一気に読んで下さってありがとうございます。
ジュールにとってはこの話をして嫌われるのではないかという不安があったと思います。でもこの人なら大丈夫かも知れない、というひとすじの信頼に賭けました。ヤンがこういう風に受け止めてくれたことでやっと大声で泣くことができて、よかったのだと思います。
信頼を築いていくって時間がかかるものですが、この章でも二人が(特にジュールが)相手に心を許す部分が書けていれば幸いです。
>ヤンと一緒にいる時のジュールは、年相応の子供らしさが出ているようで
ここ、とても嬉しいです!
フレデリックがどんな感情を持っている人かはだんだん見えてくるかと……
編集済
初恋①への応援コメント
童謡のようなメロデーのこの歌、知っていました。
Nana Mouskourikのフランスの古い歌を集めたCDがあり、その中の一曲。彼女はギリシャ人ですが、フランス語で歌っています。一度聴いたら、覚えてしまうメロデーですよね。
「ずっとあなたを愛していた。決して忘れない」、
亡くなった人への歌ですよね。
ここでは「ずっとあなたを愛している」と現在形で歌っているのは、ヤンが自分の気持ちを歌ったのでしょうか。
ジュールはどきどきしてしまって、「(この歌は)知らない。・・・さあ、帰ろう」と言います。帰りたくはないのに。ヤンも「そうだね」と気持ちを振り切って、勢いよく起き上がります。
名場面でした。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
この歌をご存じなんですね!フランスでは童謡としてのイメージが強くて、子どもの時からみんな知っていると思います。
拙い訳ですが、詩が現在形なのでそのまま訳しました。昔からずっと今も愛している、これからも愛している、という感じでしょうか。日本語だと過去形になるのですね。
ヤンとしては無意識に口ずさんだのかも知れませんが、こういう歌を歌われるとドキリとしてしまいますね。微妙な機微まで感じて下さり嬉しいです。
アプリヴォワゼ④への応援コメント
「森から心地よい風が吹き、すっきりと軽くなったジュールの首筋を通り過ぎていった。ジュールは短くなった髪に手を当て、照れくさそうにありがとうと微笑んだ」
この最後の二行が特に、すばらしいと思いました。
髪を切ってもらってすっきりするとともに、心が「アプリヴォワゼ」していますよね。ジュールの照れくさそうな微笑、それを見て笑っているヤンの表情が浮かんできます。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
こういう小さなシーンまで拾って下さって嬉しいです。この章でジュールとヤンが「アプリヴォワゼ」していく様子が書けていれば何よりです。
もしかしたら照れくさそうな微笑の中に少しずつ別の気持ちが芽生えかけているかもしれませんね。
編集済
ジュールの話④への応援コメント
ジュールのように魔の美(というのかな)をもって生まれたきた蜜のような少年には、それだけで、蜂が寄ってきますよね。それを振り切って生きていくには、ヤンのような人が必要。これが小説のラストならほっとするところですが、物語はまだ始まったばかり。ヤンは学校に帰るのですから、ジュールのこの先にどんな大嵐が待っているのでしょうか、不安でなりません。いっきにさいごまで読みたいところですが、私の場合はそうすると、筋だけ追ってしまいそうです。文章にはとても美しい個所がいつくも部分がありますので、それを楽しみつつ、少しずつ読ませていただきます。
柊圭介さま、頑張って書かれましたね。(上から目線のつもりではありません)
私も似たような場面を書こうとしたことがはありましたが、全くうまく書けなかったので。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
なんだかもう色々と先を見通されているようでドキリとしました。そうですね、ジュールにはヤンのような人が必要ですね。
まだ二人の距離的には少し縮まった程度ですから、この後もっと近づいていくところがちゃんと書けていればと思います。
ストーリーを追って一気読みしてもらえるのも嬉しいですが、細かい部分まで見ていただけるのは書き手にとってはとても幸せです。
長いですのでどうぞ九月さんのご負担のないペースでお付き合いください。
励みになるお言葉、ありがとうございます。
編集済
アプリヴォワゼ①への応援コメント
タイトルに「アプリヴォワゼ」が見えたので、途中からここまで飛んできてしまいました。「アプリヴォワゼ」って、星の王子様のきつねの登場する場面で何度も出てきますよね。日本語訳では「手なづける」、英語では「 tame」ですが、いまひとつ意味がわからないので、どういうことなのかしらずうっと思ってきましたので。
「心が通じる」という意味なのかしらと思っていますが、ここではどんなふうに使われているのでしょうか。
では、もとのところに行って続きを読み、またあとで戻ってきます。
作者からの返信
九月さん、コメントをありがとうございます。
この言葉をご存じだったんですね!そうです、星の王子様のきつねのシーンの言葉です。フランス語だと、野生の動物を飼いならすとか手なずける、という意味ですが、もう一つ打ち解けるとか心を許すとか、そういう意味にも使います。この章のタイトルは後者のニュアンスで使っています。「心が通じる」というのに似た感じですね。
読み進めて頂きとても嬉しいです。ありがとうございます。
山羊飼いの少年④への応援コメント
ついに「ジュールの森」に私も迷い込みました。
星都ハナスさんやブロッコリー食べたいなさん、烏丸千弦さんのところで、紹介文やコメント欄にて取り上げられているのをたびたび目にしていて、いつか必ず読まなくては!と感じていたのです。
タイトルがとても高尚で耽美な雰囲気があり、勝手に気後れしていたのですが、読み始めてみたらスーッとその世界に連れて行かれました。
丁寧な描写のお陰で、頭で考えるより前に映像が目に浮かび、とっても読みやすいです。
登場人物も、ヤンは周囲から愛される人物であることがよくわかりますし、それと対照的に思えるフレデリック、美と素直さを兼ね備えたジュールの魅力など、一生懸命覚えようとしなくても、勝手に印象に残ってくれます。
物語に没入する喜びが感じられて、嬉しいです。
先の展開も楽しみにしています^^
作者からの返信
鐘古さん、
こちらにお越し下さってとても嬉しいです。ありがとうございます!
紹介して下さった方々には本当に感謝しています。タイトルの印象を聞かせて頂けるのも貴重です。
外国が舞台で登場人物もカタカナの名前だと取っつきづらいというのを、カクヨムに登録してようやく気付きました(^^;) なのでこういうお言葉を頂けてほっとしています。序盤からそう言っていただけて本当に光栄です。
長い物語ですのでどうぞご無理のない範囲でおつきあいください。ありがとうございます!
故郷⑤への応援コメント
今宵の空の星をすべて捧げても足りません。✨
優れた魂魄のふたりの青年が熱く脳裡を占めています。
2023年の年初に、すばらしい作品に出会えました。
作家・柊圭介さんに心からの喝采をお贈りいたします。
作者からの返信
上月さん、
こちらへお越しいただけるとは嬉しい驚き!しかも一気に最後まで読破して下さるなんて感激です!
この話を書いたのがきっかけでカクヨムに登録しました。こうしてじっくりと読んで頂ける機会を得て、身に余るお言葉を頂いて、投稿してよかったと改めて思います。
二人の年月と、紆余曲折を経てたどり着いた結末を見届けてくださり、心よりお礼申し上げます。
上月さんにも素晴らしい2023年が待っていますよう、お祈り申し上げます。
ありがとうございました!
山羊飼いの少年③への応援コメント
精緻で美しい文章に魅せられながら、ヤンとジュール少年の出会いにこれから二人はどうなっていくのだろうと気になっております。
フレデリックさんが興味本位で見に行った少年を凝視するところでは、思わず自分の心臓もどきどきしました。すこし背徳的な、でも美しいものを見てしまう気持ちはとてもよくわかります。
作者からの返信
朝倉さん、本作にお越しくださりありがとうございます!
文章をそう言っていただけてとても嬉しいですm(__)m
出会ったばかりの二人がこれからどんな関係を築いていくか、あたたかく見守っていただけたら幸いです。
フレデリックの鼓動、確かにどこか背徳的であり美しいものに魅せられる感覚ですね。どきどきが伝わってよかったです!
故郷⑤への応援コメント
もう言葉が見つかりません。
ヤン、ジュールの事ずっと探しててくれたんですね。
>「おれに分かってたのは二つ。君がきっと田舎に帰ったのだろうということ、そして、君はきっと勉強を捨て切れないだろうということ」
やっぱりヤンはジュールの事、ちゃんとわかってる、ヤンじゃないと気づけない!
「一緒に生きていこう」最高の言葉です。
柊圭介様、改めまして心からお礼申し上げます。
心に残る素晴らしい物語でした。
ここ数日、『ジュールの森』を読みに来るのがただただ、楽しみでした。
登場人物の一人一人がそれぞれ人間味に溢れ、人間の根底の悪の部分や善の部分、あるいは明の部分、暗の部分が交差することでヤンとジュールががんじがらめになりながらも成長でき、未来を見つめることができたように思います。
そして、心の奥底にはジュールはヤンを想う気持ち、ヤンはジュールを思う気持ちがしっかり根付いて一度もブレなかったことが最後の再会を果たしてくれたのでしょう。
そして、この複雑な心模様を見事に描きあげられた柊様に、拍手を送りたい気分です。
本当に読み応えのある、胸を打つ素晴らしい物語でした。
レビュー、うまく書けそうにないのでごめんなさい。
お星様だけ付けさせてください。
ありがとうございます✨✨
作者からの返信
この美のこさん、
この長く重たい話に最後までお付き合いくださり、ありがとうございます!お気持ちのこもった沢山のコメントにどれだけ励まされたか分かりません。こんなに丁寧に読んで頂けるのは、書いた者にとって何よりの幸せです。
ヤンはずっとジュールを探し、ジュールはずっと想い続けていた、仰るとおり、奥底で根付いてブレない気持ちは強いですね。最後に明るい光を感じて頂けたら嬉しいです。
また、登場人物それぞれの人生、善悪や明暗の部分も汲み取ってくださり、ありがとうございます。どうかレビューとかはお気遣いなく。ここまで真摯に丁寧なご感想を頂けるだけで上等なレビューをもらったような心地です。本当に嬉しいです。たくさんの星を頂戴し、大きな励みになりました。
改めて心より感謝申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
故郷④への応援コメント
神父さんとの出会いはジュールにとって大きな存在でしたね。
自分のルーツの謎も解け、自分のこれまでの苦悩の全ても打ち明けることができて、ずっと抱えていた大きな荷物が下ろせたのではないでしょうか。
更に教師になる道も導いてくれて目標も出来ましたね。
ジュール、やっと未来が見えてきて私も嬉しいです\(^o^)/
そして4年後、まさかのヤンとの再会。
このヤンの登場の仕方が又、にくいです。
「やあ」なんて何事もなかったようなヤンの言葉。
ヤバすぎです。
ジュールの慌てぶりが可愛いです。
このシーン、最高です!
作者からの返信
最終話でおいしいところを持っていく神父ですよね。何を知っているか、ジュールに何を語ることができるか、という部分で、この村の神父に登場してもらうのが一番ふさわしいと思いました。故郷へ戻って来てもそれだけではどうしようもないジュールに、最後に道を示してくれたのもすごく大きいことですね。
ヤンの登場、喜んで頂けてよかった!さらっと声をかけるところが彼らしいですよね。この再会のシーンは自分でも気に入っているので、最高だと言ってくださって最高に嬉しいです!
故郷②への応援コメント
柊圭介様、こんにちは😊
ジュールは故郷へ帰ってきたんですね。
原点に戻りそこからやり直すつもりだったのでしょうか。
しかし、驚きました。
ジュールが突然消えてしまったあとも別の悲劇が続いていたなんて……。
アラン、いつもジュールと仲良くしてくれて、勉強まで教えてくれていたアラン。
アランも苦しんでいたんですね。
ディディエの犯した罪は家族にも影響を及ばせ破滅に向かわせていたなんて。
やるせないです。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。ついに最終章へお越しくださり、ありがとうございます。
逃げた場所へ戻るというのは勇気が要ることだと思いますが、今のジュールにはそれしか思いつきませんでした。
アランは「ジュールの話」の章で出てきただけでしたが、その後のことは頭の中にあって、やっとここで神父の口から語らせることができました。
妻にしろ息子にしろ、事実が分かった時の家族の苦しみって壮絶なものではないかと思うのです。アランの気持ちも思ってくださってありがとうございます。
編集済
故郷⑤への応援コメント
こんにちは。
ノロノロスピードで申し訳ありません💦、拝読しました🙇♀️
今、心内はジュールの得られた大きな愛で満たされています。苦難ばかりの人生でしたが、それでも神は見捨てなかった。辛いことばかりだけれど、それでもヤンに出会えて大切に愛された。それが彼の得たものじゃないかなと思います。
皆さまが仰るように本になったら多くの方が手に取るんじゃないかなとわたしも思いました😊
たくさんのことを伝えてくれる作品だと思います。
読ませて頂きありがとうございます!
作者からの返信
奥森さん、こんにちは。コメントをありがとうございます!
読んで頂けるのがとても嬉しいのと同時に、どう感じられるかという不安も大きくて、なので応援をして下さる度に本当にありがたく思っていました。
この話は他人様に読ませることを趣旨として書いたものではなく、自分の中に溜まっていた感情を小説という形で文章に出すことを目的にしていました。きっと書き手でもある読み手の方には拙い部分もあったろうと思います。ですが、こうして最後まで読み切って下さり、たくさんのことを伝えていると言っていただけて本当に光栄です! ここへ投稿した甲斐がありました。
そしてあたたかいレビューにも感謝申し上げます! 失うことも多い人生ですが、その先に得るものはきっとあると信じたいですね。
優しく心のこもったお言葉の数々に感激しました。心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました!m(__)m
編集済
ふたつの心⑤への応援コメント
ギョーム先生、どこまでもカッコいいですね。
ギョーム先生が店に現れただけで感動しました。
最後のお節介を許しておくれって、なんて粋なんでしょう。
しかし、ギョーム先生に最後を託したヤンの気持ちもジュールを愛するが故の事ですね。
それに関して何も言わないヤンもカッコいいです。
ジュールのバカ野郎!(すみません、感情むき出しでした😅)
こんなにジュールを思っていてくれる人だっているじゃないの。
なんて思っていたら、突然の訪問者にびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
更に置手紙を残して消えてしまったジュールにびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
信じています。
ジュールはきっと正面から向かい合うと!
あぁ~、続きが気になる、気になる!
でも明日の楽しみにとっておきます。
もう、ジュールに会えるのが毎日の楽しみになっていました。
会えない日は、淋しいくらいです。
うふふ、私もどうやらジュールに恋したみたいです( ´艸`)
もう、おばさんですけどね。アハハ!
作者からの返信
ジュールを叱って下さるとは😅
気持ちが追い詰められてしまっているときって、人の話、特にヤンのような正論はもう聞けないですよね。
ヤンが先生に会いに行く気持ちはなんとも複雑なものがあったでしょうね。自分とは比べられないもう一つの大きな存在。ちょっと悔しいですよね。
ギヨームの最後の登場でしたが、やっぱり恩師として、仮の父としての役目を果たしてくれたと思います。先生のことをこんなにも褒めてくださってすごく嬉しいです。
ついに佳境まで読んで頂いて、毎日の楽しみなんて言っていただけて感激です!
最終章、どうか見守ってやってくださいませm(__)m
サクリフィス②への応援コメント
ここにきてフレデリックにも逃れられない背負わされた宿命のようなものを感じ、フレデリックの複雑な胸中に思いが及びました。
憎らしいとずっと思っていたフレデリックだったけど、何か哀れなものを感じてしまいました。
>「それに、こいつは野生のウサギです。飼いならすことはできません。結局森に帰すほかないんですよ。残酷ですがね、そうするしかないんです」
フェルナンの言葉が心に刺さります。
傷ついたうさぎを見てジュールを思い出したヤン。
うさぎとジュールを重ね合わせているのでしょうか。
作者からの返信
サクリフィス(犠牲)という題はフレデリックのことも含んでいます。彼も逃れられないものばかりで本当はがんじがらめなんですよね。自分にも周りにも嘘をついたまま人生を終えていく者の哀れさを読み取って下さってとても嬉しいです。
フェルナンとの場面は野うさぎをジュールのメタファーとして使いました。うさぎの運命とジュールを重ね合わせ、ヤンはふと心配になったようです。
サクリフィス①への応援コメント
柊圭介様、こんにちは😊
ジュールが心を閉ざしているのが気がかりです。
こうしてヤンとの間の幸せな歯車は嚙み合わなくなっていくのでしょうか。
ジュールの幸せそうな笑顔が恋しいです。
フレデリックは予定通り結婚したのですね。
クロチルドの妊娠で兄夫婦は順調にいっているように思いましたが、
「──あれは僕の子ではない」
ヤンの耳元で囁いたフレデリックの言葉に唖然としました。
作者からの返信
この美のこさん、コメントありがとうございます。
ジュールは内向的な性格に加えて、自分の中に積もっていくものをまったく消化できていないので、どんどん閉じていきます。
ヤンも気づいてはいるけれど、恋人と言えど他人がどこまで分かり得るかは難しいところですよね。
フレデリックの最後の出番です。
表向きはおめでたいですが、実は……
迷える者①への応援コメント
森の中、木漏れ日の射す森の中。
こんな自然の中では、誰もが心洗われ素直な気持ちになれますね。
ジュールが、どんなに辛い目にあってきても、ヤンを想う気持ちだけは消えずにいたことは嬉しいです。
それをヤンにちゃんと言葉で伝えたシーンは尊いです。
>思えば、それが二人の暮らしの中で、一番幸せな瞬間だった。
しかし、この最後の一行に、絶句です。
作者からの返信
パリの郊外の森は本当に開放的で、心まで素直に正直にさせるものがあります。この場面は重たい物語の中でちょっとだけオアシスですね。
ジュールは自分の気持ちをセリフで吐露することがほとんどなく、愛しているという言葉も使ったことがないのですが、ここではじめて色んなことを口に出せました。
しかし最後の一行、不穏ですね。
この先はジュールの内面に起こる葛藤を描きたいと思っています。
同棲①への応援コメント
巡り巡ってヤンの元へやっとジュールは戻ってきましたね。
離れている年月にもジュールはこれでもかこれでもかというほど過酷な人生を歩んでいましたが、心から求めていた人の所に戻ってこれた……。
お互いを想いあう二人には、ここしかないと、運命が導いてくれたようで嬉しいです。
本当の意味で心が通い合った感動の再会シーンに、涙が溢れます。
作者からの返信
一度は逃げ出したものの、全部失くしてしまったジュールが戻れる場所はヤンのもとしかなかった。これも運命ということですね。自分の中では本当の再会はこのシーンだと思っています。
ジュールの心理、辛い人生を強いられてはきたけれど、ヤンの前では自分の過失のように感じてしまう、ヤンの言葉でやっと重荷が薄れる、というのが出ていたら幸いです。
報復④への応援コメント
何となくいつかこんな日が来るような気がしていました。
が、あまりにも突然すぎて……。
しかし、エレーヌはなんて思慮深い人なんでしょう。
ジュールが合格するまでの何ヶ月かは胸に秘めていたなんて……。
きっと辛い苦しい日々だったはずです。
夫の知らない顔やジュールの驚くべき過去。
ジュールにとってはまたもや訪れた過酷な現実ですが、エレーヌの気持ちも分かります。
あぁ~、辛い!
行く当てのないジュール、これからどうなるのでしょう。
つづきが気になり目が離せません。
作者からの返信
こういう時の女性の立場は一番つらいのではないでしょうか。一家の妻として母として、ずっと裏切られていたような、ドロドロとした葛藤に苛まれていたと思います。にもかかわらず優しいお母さんの役を演じるのはどれだけ苦しかったでしょうね。
足もとから崩されたジュールもですが、ここではエレーヌの気持ちをちゃんと書きたかったので、そこを汲んで頂けて嬉しいです。
続きが気になるとはなんとも光栄な!ありがとうございます!
報復②への応援コメント
ヤンがフレデリックへ向けた銃口には驚きましたが、ジュールを思うヤンの言葉は胸に迫りました。
そうです。こんな行動をさせているのは他でもないフレデリック、あなたです。
ヤンが外してくれたから良かったものの、本当は撃ち殺したいほどだったはず。
衝撃的なシーンですが、ヤンの行動には拍手を送りたい気持ちです。
さりげなく存在したフェルナンの態度にもグッときます。
作者からの返信
驚かせてしまってごめんなさいm(__)m 落とし前をつけるといいますか、このシーンはどうしても入れたかったです。ギリギリのところで殺さない、でも伝えるべきことは伝えるという。仰るとおり本当は撃ち抜きたかったと思います。
フェルナンはあまり出番はありませんが、ヤンにとっては大きな理解者です。ここでも黙って見守ってくれました。地味ながら存在感を感じて頂ければ嬉しいです。
再会③への応援コメント
ジュールとヤン、ついに再会しましたね。
ヤンは相変わらずの明るさですが、ジュールにはヤンに知られたくない屈辱の過去がある……。
そこが気になります。
ギョーム先生、どこまでも寛大な方。
「会っておいで」
「恋をしている者を止めるわけにはいかんよ。私にもよく分かる」って、普通言えないですよね。
ジュールの心に沿う優しい言葉に感動します。
しかし、問題は別の所に!
あの男の事を、ジュールがギョーム先生に相談できていれば……なんて思います。
そして、あの男からジュールの事を聞かされたヤンはどう思うのか?
ますます混乱します。
作者からの返信
ようやく再会を果たしました。あくまでも平静を装いながらお互いの心の中は鼓動が最高潮だったのではないかと……でもジュールには隠していることが多すぎて、どうしても引っかかってしまいますよね。
ギヨームはここでも寛大です。自分がジュールを想う気持ちを考えれば、彼の恋心を認めてやらないわけにはいかないですよね。本当はちょっと苦いかも知れませんが……
モブのくせに余計なことしかしない男がヤンに吹き込んだのは。
ご想像の通りかと思います。
新しい生活⑤への応援コメント
ジュール、新しい生活にすっかり馴染んできましたね。
がむしゃらな努力の成果も現れ始めて目標をもって充実した毎日が送れているようで私も嬉しいです。
そこへフランスに帰ってきたヤンの登場。
ヤンも逆に父を利用して必死で頑張っているようで安心しました。
たまたま見かけたジュールに似た青年。
ヤンも決して忘れてはいなかったのですね。
いつか再会して欲しい。
しかし、再会が幸運をもたらすのか否か。
色々心が巡ります。
作者からの返信
がむしゃらって言葉がまさにぴったりの年月でしたね。恵まれた環境ではっきりとした目標ができることは、安心感と前向きな活力を与えてくれると思います。ギヨームの家でジュールが得たものは本当に大きいですね。
そしてヤンが戻って来ました。彼の方もこの3年間でマイナスをプラスに変えて成長したことと思います。それでもジュールに対する気持ちが消えたわけじゃないんですよね。
偶然にすれ違うことで彼らが意外と近くにいることを匂わせたかったです。
編集済
新しい生活①への応援コメント
柊圭介様、おはようございます😊
エドガーの死に絶句です。
ジュールにとってここで唯一、心の支えとなってくれたエドガーの生涯を思うと心が痛みます。
ジュールを見送る時、どんな気持ちだったのでしょう。
「偉くなったら俺を庭師に雇え」といつもの悪戯っぽい笑顔が心に沁みます。
ジュールとエドガー、ここでも明暗に分かれましたね。
ジュール、身なりを整えれば立派にブルジョワの子息のようでも、まだまだ身につかなければいけないことがいっぱいありそうですね。
新しい生活に、早く馴染めるといいけれど。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
エドガーに触れて下さって嬉しいです。自分自身でも殊更彼のことは気に入っています。どこか達観したように飄々としている彼にも内面でたくさんの思いがあったはず。それを見せないのが本当に強いですね。この物語で一番強い人間だと思います。「庭師に雇え」というセリフは叶えられない正直な望みだったかも知れません。
ジュールは決して育ちがいいわけではないというのをここで見せたかったです。今の時点ではまだブルジョワの仮装ですね(笑)ここからが頑張りどころです。
明暗⑤への応援コメント
ギヨーム先生の太っ腹、心意気にまたもや涙が溢れました。
柊様に私は何度泣かされたことでしょう。
いや失礼、柊様の作品に何度泣かされたことでしょう。
捨てる神があれば拾う神あり。
「これはプロポーズだ…………君の将来を、私に任せて欲しい」と言って、ジュールの過去を全て吞み込んだギヨーム先生。
カッコいいです。
嬉しいです(#^^#)
作者からの返信
とても丁寧に読んで下さって、気持ちのこもったお言葉を下さって本当に感謝します。ギヨーム先生はもうジュールにとってはなくてはならない人になりましたね。
捨てる神あれば拾う神あり。まさに神様のようです。
引用して下さったセリフは自分でも好きな部分です。こういう風に全てを引き受けてくれる人、頼もしいですよね。
ギヨームの一番かっこいいところなのでそう言って頂けて嬉しいです(#^^#)
出会い④への応援コメント
柊圭介様、おはようございます😊
ここにきて、ギヨームの口から、ヴェルレーヌの詩が飛び出すなんて……。
『秋の日の ヸオロンの ためいきの…………。』
この出だしで、鳥肌が出ました。
これって、かつてヤンがジュールに朗読した詩。
私まであの時のヤンとの幸福な日々が蘇ってきて涙が溢れました。
ジュールの心の奥底に押し込めていた感情が一気に噴き出しましたね。
初めて聞いた時は「暗いね」って言ってたジュール。
「その詩の意味……やっと分かったよ……」と思う今のジュール。
あぁ~、ギヨームとの出会いでジュールは本来の姿を取り戻すことができるのでしょうか?
一筋の明かりが見えた気がします。
作者からの返信
この美のこさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
この詩のことを覚えていてくださって嬉しいです!
胸の奥に押しやって蓋をしてしまったのを不意に開けられたような感覚、気持ちが流れ出てしまいますね。ジュールにはどうしても堪えることができませんでした。
暗いね、と無邪気な感想を言っていた頃はまだ幸せだったのかも知れません。今の状況で詩の意味が分かるって皮肉なことですね。
ギヨームとの出会いはまさにひとすじの光と言えます。
袋小路④への応援コメント
ジュール、何もかもに絶望していつかこんな日が来るような気がしていました。
しかし、その突破口がフレデリックとは。
あまりにも卑劣なやり方!
もう目の前に現れないで欲しい!
どこまでジュールを苦しめたら気が済むのでしょう。
フレデリックだって虚しさが残るだけではないのかと……。
エドガーがいてくれて良かった!
同室の彼がいい人で良かった!
ジュール、死ななくて良かった!
作者からの返信
今のジュールにはまさに「袋小路」という言葉しかありませんね。フレデリックの卑劣さと、歪んだ人間性の一番極端な部分がこのシーンに出ていればと思います。
「虚しさが残るだけではないのか」というのも鋭いご指摘です。僕もそう思います。ただ極端な思考に走っている者はそこが見えなくなっていることもあるのではないかと……
エドガーがいてくれて本当によかったです。
このあたりの章ではエドガーの存在に書く方も助けられました。
たくさん読み進めてくださって、気持ちの伝わる丁寧なコメントに感謝です…!
罠④への応援コメント
うわぁぁぁぁっと叫びたくなりました。
そして涙が止まりません。
ヤンにまでも、こんなひどい仕打ちを。
ヤンが、ジュールが何をしたというのでしょう。
誰かに迷惑をかけたでしょうか?
ヤンに戦ってほしいです。
ドイツでしっかり勉強してお医者様になって地位を得てジュールを救いに行ってほしいです。
ヤン!負けないで強くなって!
ジュール!負けないで生きていて!
作者からの返信
>ヤンが、ジュールが何をしたというのでしょう。
誰かに迷惑をかけたでしょうか?
本当にそのとおりです。が、「間違っているもの」に対して容赦ないのが世の中ですよね。ベルナールは社会常識を振り回す人そのもの。一見良い人ですが、自分の基準から外れる者は息子でも許しません。
ヤンやジュールへのあたたかく優しい励ましの言葉、心のこもったコメント、本当にありがとうございます!
別離④への応援コメント
何ということでしょう……。
言葉を失います。
ヤンとの別れは一時の事ではなかったのですね。
フレデリックがベルナールに告げ口をして別の奉公先を提案したんですね。
ジュール、何も抵抗できないジュールの心境を思うと切ないです。
このことを知った時のヤンの気持ちも心配です。
あぁ~、嘘であってほしい……。
ここから更に過酷な運命が待っているのでしょうね……。
作者からの返信
想像された通り、フレデリックがベルナールに全部吹き込んでしまいました。
こうやって先に先にと回って他人の人生を変えてしまう、変なところで頭の回転がいい人は怖いですね。
ジュールは自分のせいにしてヤンを少しでも庇おうとはしましたが、ほかにどうしようもありませんでした……
別離③への応援コメント
柊圭介様、こんにちは😊
ヤンのストレートな言動で、フレデリックの秘めた心が明るみに出て思わぬ方向に行ってしまいそうですね。
善も悪も表裏一体、人間、誰もが奥底に持っている本来の姿なのでしょうが、その悪の部分が表に出た時のフレデリックの行動が気になります。
手に入らないのなら――。 破壊するまでだ。
ヤンがいない間が心配です。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。コメントをありがとうございます!
ヤンは良くも悪くもストレートな性格ですね。この部分は先の方にも出てくるんですが。
フレデリックには人間の心の底にあるドロドロしたもの、二面性といったものを体現させています。捻じれた思考の先に「破壊するまで」という結論が出る、極端に見えますが、そういう人は決して少なくないと思うのです。
別離②への応援コメント
ジュールの一つ一つの言葉が、心に沁みます。
心の叫びが、涙を誘います。
こんなに熱い思いがジュールの中に宿っていたなんて。
ジュールって素直ですね。
本にも嫉妬したなんて、思わず口走ったけど、そんなジュールが可愛いです。
ヤンにも届かないはずはありません。
感動しました。
作者からの返信
このシーンはとても難しく、どんな言葉で語りかければいいのかとても悩んだので、お言葉をいただいてすごく報われました。
不器用で上手く言うことができないけど、まっすぐ誠実な気持ちだけはヤンにも伝わったと思います。
こんな風に思える相手に出会えたというのも、貴重なことですよね。
沢山のあたたかいコメント、本当にありがとうございます!
初恋④への応援コメント
ヤンが、勇気を出してジュールのもとに来てくれて、そして本当の気持ちを打ち明けてくれて嬉しいです。
ヤンの言葉に涙が溢れました。
男同士の愛も、男女の愛も、人を愛するという気持ちは一緒ですね。
お互いの気持ちを確かめ合えて良かったです。
その純粋な心は尊いです。
しかし、これからがきっと二人の試練の始まりですね。
作者からの返信
すぐに受け入れず、いったん自分で自分に問いかけるという部分をヤンに持たせたいと思いました。それで出た結論ですから、気持ちはしっかりしてますよね。ヤンのセリフを深く感じ取って下さりありがとうございます。
相手を大事に思う心は異性や同性を問わず、人間に共通するものですよね。お互いの気持ちが通じる瞬間なのでたっぷりと幸せに浸らせたかったです。
でも、はい、仰るとおり、ここからが試練の始まりです……
初恋①への応援コメント
柊圭介様、こんにちは😊
ヤンの屈託のない言葉や動きが自然に、かつ鮮やかに描かれていて、ジュールがドギマギする気持ちが伝わります。
包み込むような優しい音色と共にしなやかな長い指が鍵盤の上を滑る様子を想像すれば私までうっとりします( ´艸`)
泉での様子も、キラキラとした水しぶきが眩しく感じるような素敵なシーンです。
おまけにヤンが上半身裸で寝そべって、口づさむ歌を聞けば、ジュールが心穏やかではなくなるのは頷けます。
多分、ジュール自身も気づいていない淡い恋心の始まりの予感がします。
作者からの返信
この美のこさん、コメントありがとうございます。たくさん読み進めてくださって感激しています!
ヤンを今までと違う感情で意識し始めるところが伝わって嬉しいです。ちょっとした細かい部分でドキリとしてしまうのが思春期の心ですよね。
泉のシーンはギリシア彫刻っぽい雰囲気(上手く言えませんが笑)が出ていればと思います。書いていて楽しいシーンだったのでお言葉嬉しいです!
編集済
森番②への応援コメント
柊圭介様、こんにちは😊
ヤンは自分の生い立ちを何の躊躇いもなく淡々と話していますが、きっとこんなに話せるようになるまでは時間がかかったのではないかと思います。
辛く惨めな思いも多々あったはず。
しかし、今のヤンを見ている限りでは、そんな事微塵も感じさせませんね。
イザベルの視線だってキツかったはずです。
しかし、それ以上にベルナールが温かく守ってくれたんでしょうね。
そして実のお母様から、深い愛情と教養を身に付けさせてもらっていたからでしょうね。
そんな中。ジュールという少年にはすぐに打ち解けて話せたことは、ヤンにとってもジュールとの出会いは心の拠り所になったのかもしれませんね。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヤンの過去に思いを馳せて頂き嬉しいです。
私生児であることもそうですし、引き取られてからの周囲の視線も厳しかったと思います。でもそれを跳ね返せるのが彼の強味ですね。筆者としても羨ましいところです。父や母に対して素直に感謝の気持ちを口に出せるのも、のびのびした素質を失わずにいられたからでしょうね。このあたりはジュールとは対照的です。
あまり簡単にする話ではないでしょうが、ジュールには何か心を許すものがあったのかも知れませんね。
序への応援コメント
柊圭介様、初めまして!こんにちは😊
この美のこと申します。
『ジュールの森』
この素晴らしい作品の事は、星都ハナス様から、もうずいぶん前に紹介していただいておりました。
そして最近になってブロッコリー食べました様の作品からもご紹介して頂きました。
来るのが遅いとお思いでしょうが、今、読みたい衝動が高まってやってきました。
私はじっくり時間をかけて読むほうなので、ゆっくりではありますが読ませていただきます。
「序」 を読ませて頂いただけですが、今後の展開にワクワクしています。
楽しみです(^^♪
作者からの返信
この美のこさん、はじめまして。本作にお越しいただきありがとうございます!
ハナスさんにもブロッコリーさんにも感謝ですね。紹介していただけるだけでも光栄ですが、こうして興味を持って読んで下さるとは本当に嬉しい限りです。
速いよりもじっくり読んで頂ける方が筆者としても幸せです。どうぞご無理のないペースでお付き合いください。
丁寧なコメント、お礼申し上げます!
故郷⑤への応援コメント
素晴らしい物語でした。
人間がしっかりと描かれた名作だと思います。苦難続きの人生ではありましたが、しっかりと成長していく様は本当に感動的です。
こんな作品を書けるのは本当に凄いことです。
ラストがまた素晴らしかった!
作者からの返信
関川さん、
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。昔の外国が舞台ですし、まったく万人受けする話でないのに最終話まで読んで頂けただけで光栄です。初めて書いた小説なので見苦しい点もあったと思います。色んな事がありますけど、人が成長するところを少しでも感じて頂けたら幸いです。あたたかい星も頂戴して大変恐縮です。コメントもたくさんいただき、ありがとうございました。人様に読んで頂くのがいつも不安なので励みになりました。心よりお礼申し上げますm(__)m
袋小路④への応援コメント
ジュールの魂の叫び。胸が潰れるようです。
地獄のような日々から抜け出し、やっと幸せになれたのに……。
フレデリックは何を思って笑っていたのでしょう。プラトニックを語っていた彼の本性。人間のおぞましさ、醜さを見せつけられるようです。
けれど、愛をくれたヤンや他人のために必死になるエドガーのような人間もまた、います。
この世界は混沌と絶望に満ちているけれど、それでも光が射す……。
と、思いたいです。ジュール……(´;ω;`)
作者からの返信
プラナリアさん、
この章の最後がここまでの一番苦しいところだと思っているので、読んで頂くのにすこし気が引けるのが本音です。にもかかわらずこのような真摯なコメントをくださり、ありがとうございます。
フレデリックの本性が表れる場面、まさに彼の笑っているところにおぞましさ、醜さを込めたかったです。
でも袋小路の中にもエドガーのような人間が必ずいるのでは、と思います。
今のジュールには絶望しかありませんが、生きていれば、自分を思ってくれる誰かに出会えることもあるはず……ですよね。
故郷⑤への応援コメント
柊圭介様
Fin ……今日はこの余韻にしばらく浸ります。
まるでフランス文学を一つ読み終えた後のような満足感に包まれています。
毎回、覚悟を決めて『ジュールの森』を開いておりました。
未踏(同性愛・少年愛)の森に足を踏み入れ、ジュールと共に、彷徨い、嘆き、哀しみ、泡沫の幸せに歓び、しかし、どうせこの幸せは長続きしない、また酷い目に遭わされる、待っているのは更なる搾取、この堂々巡りから抜け出せない……物語(森)に入る度に泣いていました。悔しさと哀しさで。次の章ではどんな過酷なことが待ち受けているのだろうとビクビクしながら読んでおりました。勿論、この物語がハッピーエンドであることは信じておりましたが。
最後の「故郷」の章に入るのが実はとても怖かったです。いい思い出のない故郷で、またジュールがつらい思いをするのではないか、と。でも、そうではなかった! オセロのように鮮やかに盤面が逆転していく様を見るようでした。
柊圭介様が『ジュールの森』を完結させたのは、2020年7月9日。今からちょうど二年前。二年もの間、自分が
『ジュールの森』を知らずに生きてきたことが少し悔やまれます。
「ずっと……」
「……ずっと」
ふたりにそれ以上の言葉はいりません。
ジュールとヤン、永遠に幸せであれ!
本当に素晴らしい本当に素敵な小説に出逢えたことに、そして、
『ジュールの森』を執筆して下さった
柊圭介様に深甚たる感謝の意を捧げます。
ありがとうございました。
作者からの返信
ブロッコリーさん、最後までおつきあい下さり、感謝に堪えません。本当にありがとうございます。
重たい展開が続く話で、重たい気分でページを開いておられたのではないかと思います。読者に配慮しない小説で申し訳ありません。もうお話ししたかもしれませんが、最初は人に見せるつもりはありませんでした。でも出来上がると誰かに読んで欲しくなるもので、時間をかけて直したものをここへ投稿しました。まだ直すべきところはあるかもしれませんが、あまり手を入れず、このままにしておこうと思います。
あと、僕は再登録なので、この小説も再掲載です。最初に出したのは2019年で、黒須さんやハナスさんはじめ、その頃に読んで下さった方が再読してレビューまでくださっています。このことは感謝してもしきれません。そしてブロッコリーさんのように初めて読んでくださった方にもたくさん支えて頂いてます。本当にありがたく幸せなことです。
それから、最終話を「オセロのように鮮やかに盤面が逆転していく様」と形容して下さったのはとても嬉しいです。ここへ向かいたいと思っていたところを読む側の方にも感じて頂けて、よかったとほっとしました。
改めて、この長い話を見届けてくださったことに感謝します。丁寧なコメントと過分な評価もいただき、大きな励みになりました。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
ふたつの心⑤への応援コメント
柊圭介様
もう、ほら……涙が止まらぬであります。いろいろな意味で。
次回から最終話の章に入ります。幸せなエンディングに早くたどり着きたいような、読み終えてしまうのが勿体なくて、残り話数が少なくなって寂しいような……。複雑な心境です。
ジュール……人生で最も美しく多感な時期に、何故このようなつらい思いばかりさせられるのでしょうか。
ここまで来ると、数々の登場人物たちが走馬灯のように浮かんで来ます。
就中、エドガー……ジュールを助けてくれた子。好きでした。生きていて欲しかった。彼の最期は……
柊圭介様の中にモーパッサン味を感じました。
作者からの返信
ブロッコリーさん、もうここまで読んで下さってありがとうございます。こんなに気持ちを込めて読んで頂いて感激です。
いちばん大事なはずの人と相対してしまうところまでいきたかったです。このあとジュールがどこへ行きつくのか、どうぞ見届けてくださいませ。
思えばたくさんの登場人物がいましたね。エドガーは自分でも好きなキャラクターでした。シビアな最期でしたが……
これを書いた頃はモーパッサンは時代考証の参考程度に読んでいたのですが、いつの間にかはまりました。きっともともと自然主義っぽいのが好きなのかも知れません。
報復③への応援コメント
柊圭介様
またジュールがつらい目に遭いそうで…悲しいです。
庇護者(今回はギョーム先生)が留守の間に、必ずと言っていいほどジュールは排斥されます。せっかくバカロレアの二次試験に合格したというのに。
エレーヌは最初から微かにジュールに対して嫉妬に似た気持ちを抱いていた思うので、きっと……。( ;∀;)ウウッ
作者からの返信
ああ、もう展開を読まれているようで……
庇護者がいないときに、というのは指摘されて初めてそうだなと思いました。最初は父で、それからヤンにギヨーム。ここまで分析されるとは頭が下がります。
エレーヌとのやり取りがどんなものになるか、どうか見守ってくださいませm(__)m
報復②への応援コメント
柊圭介様
その後、ご体調はいかがでしょうか?
フランスの猛暑が和らいでいると良いのですが。
星都ハナス氏の仰るとおり、寒暖差アレルギーの影響もあるのではないかと思います。どうか、現在は健やかでありますように。
ヤンがフレデリックに銃口を向けた時「やれ! 絶対に外すな!」と願いました。自分がヤンなら躊躇なく撃っていました。たとえ人殺しとなろうとも後悔はしないと。それほどフレデリックへの私の怒りは怒髪天を…貫いておりました。致命傷を負わせられないまでも身体の何処かを撃ち「今後ジュールに汚いマネしやがったら、次はおまえの腐った脳漿を地面にぶちまけてやる! よく憶えとけ。俺は何処までもおまえを追いかけて、必ず殺る!」と言わせて下さいっ<(_ _)> この不穏なコメントは削除していただいてもかまいません💦 私の人間性もどうぞ疑って下さい。ジュールがつらい目に遭うたびに、いつも泣いているので少しくらい…スカッとしたい! ずっと、この元凶(フレデリック! おまえのことだ‼!)が許せません。
ヤンもフェルナンは本当は神を捨てていないかもしれない。しかし、私はとっくに捨てた…と言いたいです。
作者からの返信
ブロッコリー食べましたさん、
はい、だいぶ良くなりました。猛暑はすっかりどこかへ行って今は涼しいです。暑さよりも気温差が油断できませんね。お気遣い恐縮です。
本編ももうここまで読み進めてくださりありがとうございます!「殺してしまえ」というお気持ちはものすごく分かります。本当にそうしたいところですよね。ただ殺してしまうとフレデリックの罪まで一緒に消えてしまうような気がして、生かしておきたかったです。これは作者として。ヤンとしても本当は撃ち殺したかったでしょうが、でも外すことで自分の中に呑み込んだのでしょう。死んでしまえば終わりですが、闇を心にしまったまま生き永らえるのもいやあな人生かなと思います。このあとフレデリックはもう一度登場しますが、そこで書けていれば幸いです。
PS 「オルラ」もちょっと後味が悪かったですよね。喜劇だとよかったんですが。なんだかすみません(-_-;)
秘めごと③への応援コメント
柊圭介様
フレデリックに闇を感じます。このままでは引き下がらないような不安を抱きます。
美少年ジュールを覗き&盗撮…盗写生をしておきながら、彼が「潔癖」なはずはありません。
ヤンはジュールと物理的にも離れてはいけない気がいたします。ヤンがいない隙に、ジュールの身に何かが起きてからでは遅いと思います。
どうかヤン、ジュールを一人にしないで! 強くそう願います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。このあたりからフレデリックの捻じれがどんどん露呈してくるかと思います。
理想と妄想と現実とが彼の場合はかなり複雑に入り混じっているのかも知れませんね。折り合いをつけるのが難しいというか。
やっぱり物理的に一緒に居るのが一番に思えますが……どうでしょうか……?
初恋④への応援コメント
柊圭介様
ただひたすら幸せです。
柊圭介様、ありがとうございます。神様、ありがとうございます。
今は…せめて今だけは流させて下さい、歓びの涙を。
ずっと、この幸せが続くことを願います。
しかし、表題を見るにつけ、不穏な思いが……。
お話は、ここからさらに続くのですよね。どうか、運命が彼らに優しくありますように。
作者からの返信
ああ、そこまで一緒に歓びに浸っていただけたら嬉しいです!幸せだとしかいいようがないですね。この場面は幸福一色にしたかったです。
気持ちが通じたところでようやくスタート地点というところでしょうか。この先も長いですが、よかったらどうか見守ってやってください。m(__)m
初恋①への応援コメント
柊圭介様
なんて綺麗な情景なのでしょうか! 柊圭介様の描写力の為せる業と申しましょうか、ヤンとジュールの美しさといったら、さながらギリシャ神話の美神たちの戯れのようであります。もういっそ、ここだけ切り取って永遠に時を止めてしまいたいような。(それにしても素敵なヤン。何気にアンドレを重ねてしまいます(≧∇≦)♡)
喩えるなら、ヤンとジュールはアポロンとヒュアキントスでしょうか。ずっとこのままでいて欲しい気もいたします。ジュールの心臓の痛みは、きっと…。
しかし、ギリシャ神話ではこのふたりに西風の神ゼピュロスが嫉妬するんですよね。そして、良からぬことを…。
願わくば、ジュールの初恋が成就しますように!
作者からの返信
ブロッコリー食べたいさん、コメントありがとうございます。
泉のシーンに過分なお褒めの言葉をいただきとても嬉しいです!ここはヤンの若々しい魅力が書けていればと思います。
そしてこのギリシア神話に喩えられるとは、やっぱり鋭いですね。医学部の学生で楽器が出来る人(ついでに羊飼いの守護神)の設定はそのためです。西風の神が誰かはお分かりになると思います。この裏設定は序盤を進めるのにとても役に立ちました。
ジュールの恋を見守っていただけたら嬉しいです!
故郷⑤への応援コメント
ジュールが故郷を出た後、無邪気で優しかった幼馴染のアランが父親殺しとなった顛末については心が痛みましたが、神父さんの助言もあって、ジュールが新たな人生を歩み始めることができましたね。ヤンも父親から勘当され、苦学しながら自立の道を歩み、二人が再会できたのはほんとうに感動的でした。
どんなに辛い境遇でも道を切り開いていく努力の大切さや人と人との心の絆について考えさせてくれる物語をありがとうございます!
作者からの返信
中澤さん、
最後までお読みくださり、改めてたくさんのコメントも添えてくださり、ありがとうございます。
ジュールの中では時間が止まったままの故郷でも、色んな出来事や思いがありました。神父の手引きで新しい人生へ踏み出せたのは幸運ですね。
ヤンも独立した大人になってジュールの前に現れました。この先はどんな困難も二人で乗り越えてくれると思っています。
道を切り開くことや人との絆を感じ取ってくださり、作者冥利につきます。長くて重たい話にもかかわらず、最後まで温かく見届けてくださり、感謝でいっぱいです。心よりお礼申し上げます!