いち日いちエピソードと決めて、おおよそ三ヶ月。こんな風に物語を読んだのは初めてでした。毎日その時間があるのがすごく楽しみでした。
改めて、あの結末に至るまで色々あって長かったなと感じます。
どこにメッセージいれようかな?と思いましたが、微笑ましい光景と共に
「ド・レ・ミ・ファ・ソ。ソ・ファ・ミ・レ・ド。」
の音が心地良く心に残っているこのページにしました。
ジュールとヤン、本当にういういしいです。たどたどしい汚れのないピアノの音が二人の心そのもののような感じ。
ここはフレデリックの目を通しての描写ですが、自分の目で覗いているように思えます。
この先どうなるんだろう?っていうドキドキワクワク感が物語を読む醍醐味だと思うのですが、ストーリーを知っていても読みたくなるのは何でだろう?って考えてました。
内容をもっと深い所まで分かりたいとか、もう一度あの風景や言葉に浸りたいとか、書き方を参考にしたいとか。色々ありますが、またジュールとヤンに会いにいきたいっていう気持ちが一番大きいかなって思います。
そして読む毎に、初めて読んでいるように胸に刺さるのはどうしてなんでしょうね。
私が記憶喪失だからなのか、この物語が生きているものだからなのか、どちらかだと思います^ ^
作者からの返信
ふうこさん、とても嬉しいコメントをありがとうございます!このように味わって読んでくれる方がいて作品も作者も幸せです。
意外なところにコメントが!と思いましたが、なるほどと思いました。ういういしい二人。ちゃんと細かいシーンまで覚えていてくださってるんですね。このあたりは話もまだ序盤で、読者の方はこの先に待っていることはなかなか想像しづらいでしょうね。でも展開やラストまで知っていてもまた読みたくなる、二人にまた会いたいと思ってもらえるのは、それこそ彼らが生きているようで本当に嬉しいです。
こうして愛情を持って読んでくださるおかげで物語が生かされているのだとも思います。
僕は、これを書けて、生きててよかったと思いました。大袈裟ですけど(笑)本音です。作者ってみんなそうかも知れないけど、これは自分には特別です。だから大事に読んでくださったことが感謝してもしきれません。
改めて、お礼申し上げます。
ありがとうございます!
ピアノ・レッスンの場面、やっぱり好きです。文章が、映像と台詞と音を伴ってくるようで。ヤンが弾くショパンを聴いてみたい。フレデリックが嫉妬するほどの音です。さぞかし艶やかな音なのでしょう。
ヴェルレーヌの詩が効果的に挿入されますね。「こゝかしこ」の「ゝ」……なんとなく縦組みにしか通用しないと思っていたのですが、横組みでも、この文字は、いい効果を出しています! 御作は縦組み推奨かもしれませんが、横組みでも綺麗に伝わってきます。
作者からの返信
宵澤様、
コメントありがとうございます。
小説自体をまず縦書きで書いたので、横書きになることに抵抗があったのは確かです。でもそう仰ってもらえると安心しました。
ヤンが弾くショパン、どんな感じなんでしょうね。でもまず宵澤さんのショパンを一度聴いてみたいです。
ジュールの大事な告白からここまで、一気に読みました。ヤンにそうやって自分のことを打ち明けて、泣くことまでできて、ひとまず良かったなとホッとします。
近代以前はどの地域でも、後ろ盾のない女子供に容赦ない時代で、少し環境に恵まれないだけでこういう虐待を受けている子はたくさんいたんじゃないかと思いますし、現代でもなくなっていませんよね。
そういう普遍性は捨て去るべきだと思いますが、人類は悪いところほどなかなか変えられず、悲しい限りです。
これを乗り越えてこの先、ジュールに明るい未来が待ち受けていることを祈ります。
ヤンと一緒にいる時のジュールは、年相応の子供らしさが出ているようで、読んでいるこちらまで嬉しいです^^
フレデリックがどうにか理性を保ってくれますように……。
作者からの返信
鐘古さん、ここまでのボリュームを一気に読んで下さってありがとうございます。
ジュールにとってはこの話をして嫌われるのではないかという不安があったと思います。でもこの人なら大丈夫かも知れない、というひとすじの信頼に賭けました。ヤンがこういう風に受け止めてくれたことでやっと大声で泣くことができて、よかったのだと思います。
信頼を築いていくって時間がかかるものですが、この章でも二人が(特にジュールが)相手に心を許す部分が書けていれば幸いです。
>ヤンと一緒にいる時のジュールは、年相応の子供らしさが出ているようで
ここ、とても嬉しいです!
フレデリックがどんな感情を持っている人かはだんだん見えてくるかと……