編集済
苦しいです…(ノД`) 柊さん、少し時間を置いてまた続きを拝読させて頂きますね。
前回のコメントに丁寧にお返事下さりありがとうございました。ジュールが人生を赦されたいと思うのはよく分かります。
でも…ヤンはジュールに対して対等な関係ではないと感じました。もし対等であれば、2人の罪に対し自分だけが軽い罰でジュールだけが酷い思いをした事をヤンの方こそジュールに赦されたいと思うのでは、と(勿論ヤンは悪くありませんが)。義兄に銃を突きつけた位ではジュールの傷は癒えないと思うからです。ジュール(の人生)を赦すなんておこがましくて言えないのでは、と。それで身分差と表現しました。この対等な関係ではないというのが2人にずっと付き纏っているように思います。
(前回のコメントは少ししたら削除させて下さいm(_ _)m 頂いたお返事はメールに残っております)。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。ヤンの側での思考をすごく深く想像して下さってとても嬉しいです。
ヤンの方こそジュールに赦されたいというのは自分の中では考えませんでした。ジュールの身に起こったことを自分も同じぐらいの痛みに感じる人として書きたかったです。衝動的に兄にしたことで溜飲を下げたわけでもないですし。。ゆるすというセリフも自分が口にすることでジュールが救われるなら、という相手を慮った言葉のつもりで書きました。掘り下げ切れてなかったらすみません。。
仰るとおり彼らは始めから対等ではないですね。二人の関係性も、環境の差も。ヤンにそのつもりがなくても上から目線に見えるかも知れません。ヤンの思いやりはジュールをかえって卑屈にさせます。誰が正しいとか言いきれないのが人間で、それがもどかしいですが。。
重たい展開にもかかわらずここまでお付き合い下さって本当に感謝です。どうかご無理のないよう、また気が向かれたときにでも見届けてやってくださいm(__)m
ジュールの中から身を守る為に造られた隠微なもう一人のジュールがスルリと出て来た。そんな感じがしました。きっとそれは彼の最終兵器なんじゃなかろうか。
ヤンとの生活を守るためならどんな刃にも自ら斬りつけられてやろうと言うジュールの気迫が凄かった。
エティエンヌはこの経験豊富なジュールには所詮敵わなかった。完全にジュールに呑まれてましたね。
でもそんな彼もまた何かに負けてここを出ていくんですよね。深いですね。
作者からの返信
最終兵器、そうですね。すごく自虐的な。レストランの店主に殴りかかった気概はもうないですね。プライドを手放してもヤンとの生活を守りたいという気迫、感じて頂けてよかった。エティエンヌの方が子どもでした。でもジュールはしっかり傷ついていますが……。
エティエンヌは初めてひとの痛みに触れたんですよね。きっとものすごく後悔したのではないかと。学業だけでなく心の面でもひとつ負けたのかなと思います。
ジュールには、世の中を渡る強さが備わりましたね。けれどそれは依然として、自分自身を傷つけながら切り開くという方法のままで……
美しく優しく、自分よりも弱いと見くびられ、性的な欲求の対象に見られる。そういう立場から逃れられず、ヤンといつまでも対等に愛し合えない。ともすると卑屈になってしまうジュールの哀しさを思うと、胸が痛みます。
作者からの返信
どんなに抗っても変わらないものにはもう開き直るしかないといいう自虐ですね。他人に落とされるより自分で自らを貶める方が余計悲しいと思います。そうすると卑屈しか残りませんからね。ヤンにも真っ直ぐに向かえなくなっていきますし。
丁寧なコメント本当にありがとうございます。
先ほど素敵な短編を読ませて頂きました。💛
大好きなヤンさんと同棲できて、ここから幸せに向かっていくと思いきや……。
この苦々しさがとてもリアルに感じられます。
悲惨な過去を持つジュールさんが心から幸せだと思える日が来るとしても、それはそう簡単なことではないのだなと。
エティエンヌさんは悪人とまでは言えませんが、もしジュールさんが彼の立場だったら、医者に向いてないとか判断せずに死ぬ気で勉強したでしょうに。
本人は気づいていませんが、いろんな意味で勝てませんよね……。
彼もこれから成長するのかもですが。
話数も残り少なくなってどうなるのかハラハラですが、楽しみに読ませて頂きます!
作者からの返信
五十鈴さん、コメントありがとうございます。
あれだけ望んでいたはずのヤンとの再会も生活も、なかなか一筋縄ではいかないですね。後ろ盾がいない自分の立場の弱さとか、一方で順風満帆に見えるヤンへの同性としての嫉妬とか、何より過去が清算できていない苦しさがジュールをじわじわと追いつめています。苦しいさなかにいる時とは別の、自分を振り返った時の虚しさとか卑屈さのようなものが書けていればと思います。
エティエンヌは、なんというか、悲しい敗北者ですね。自分より弱いものへ矛を向けがちな。この夜の後でほんの少しひとの気持ちというのに気づけていたらいいなと思います。
ずっと追ってくださって感謝です。あと二章になりましたが、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです!