応援コメント

「サクリフィス⑤」への応援コメント

  • 大好きなヤンさんと同棲できて、ここから幸せに向かっていくと思いきや……。
    この苦々しさがとてもリアルに感じられます。
    悲惨な過去を持つジュールさんが心から幸せだと思える日が来るとしても、それはそう簡単なことではないのだなと。

    エティエンヌさんは悪人とまでは言えませんが、もしジュールさんが彼の立場だったら、医者に向いてないとか判断せずに死ぬ気で勉強したでしょうに。
    本人は気づいていませんが、いろんな意味で勝てませんよね……。
    彼もこれから成長するのかもですが。

    話数も残り少なくなってどうなるのかハラハラですが、楽しみに読ませて頂きます!

    作者からの返信

    五十鈴さん、コメントありがとうございます。
    あれだけ望んでいたはずのヤンとの再会も生活も、なかなか一筋縄ではいかないですね。後ろ盾がいない自分の立場の弱さとか、一方で順風満帆に見えるヤンへの同性としての嫉妬とか、何より過去が清算できていない苦しさがジュールをじわじわと追いつめています。苦しいさなかにいる時とは別の、自分を振り返った時の虚しさとか卑屈さのようなものが書けていればと思います。
    エティエンヌは、なんというか、悲しい敗北者ですね。自分より弱いものへ矛を向けがちな。この夜の後でほんの少しひとの気持ちというのに気づけていたらいいなと思います。
    ずっと追ってくださって感謝です。あと二章になりましたが、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです!


  • 編集済

    苦しいです…(ノД`) 柊さん、少し時間を置いてまた続きを拝読させて頂きますね。
    前回のコメントに丁寧にお返事下さりありがとうございました。ジュールが人生を赦されたいと思うのはよく分かります。
    でも…ヤンはジュールに対して対等な関係ではないと感じました。もし対等であれば、2人の罪に対し自分だけが軽い罰でジュールだけが酷い思いをした事をヤンの方こそジュールに赦されたいと思うのでは、と(勿論ヤンは悪くありませんが)。義兄に銃を突きつけた位ではジュールの傷は癒えないと思うからです。ジュール(の人生)を赦すなんておこがましくて言えないのでは、と。それで身分差と表現しました。この対等な関係ではないというのが2人にずっと付き纏っているように思います。
    (前回のコメントは少ししたら削除させて下さいm(_ _)m 頂いたお返事はメールに残っております)。

    作者からの返信

    葵さん、コメントありがとうございます。ヤンの側での思考をすごく深く想像して下さってとても嬉しいです。
    ヤンの方こそジュールに赦されたいというのは自分の中では考えませんでした。ジュールの身に起こったことを自分も同じぐらいの痛みに感じる人として書きたかったです。衝動的に兄にしたことで溜飲を下げたわけでもないですし。。ゆるすというセリフも自分が口にすることでジュールが救われるなら、という相手を慮った言葉のつもりで書きました。掘り下げ切れてなかったらすみません。。
    仰るとおり彼らは始めから対等ではないですね。二人の関係性も、環境の差も。ヤンにそのつもりがなくても上から目線に見えるかも知れません。ヤンの思いやりはジュールをかえって卑屈にさせます。誰が正しいとか言いきれないのが人間で、それがもどかしいですが。。
    重たい展開にもかかわらずここまでお付き合い下さって本当に感謝です。どうかご無理のないよう、また気が向かれたときにでも見届けてやってくださいm(__)m

  • ジュールは自分を傷つけてまでもヤンとの生活、ヤンを守りたかったのですね。
    押し殺した低い嗚咽、魂のちぎれるようなむせび泣き。
    切なすぎて苦しくなります。

    作者からの返信

    エティエンヌのように、自分の悔しさの腹いせにさらに弱い立場の人間を侮辱して溜飲を下げたくなる心理はあると思います。ジュールは自虐的に遣り返しましたが、その屈辱はどれほどかと。自分の傷を自分で見せるほど悔しいことはありませんよね。

  • ジュールの中から身を守る為に造られた隠微なもう一人のジュールがスルリと出て来た。そんな感じがしました。きっとそれは彼の最終兵器なんじゃなかろうか。
    ヤンとの生活を守るためならどんな刃にも自ら斬りつけられてやろうと言うジュールの気迫が凄かった。
    エティエンヌはこの経験豊富なジュールには所詮敵わなかった。完全にジュールに呑まれてましたね。
    でもそんな彼もまた何かに負けてここを出ていくんですよね。深いですね。

    作者からの返信

    最終兵器、そうですね。すごく自虐的な。レストランの店主に殴りかかった気概はもうないですね。プライドを手放してもヤンとの生活を守りたいという気迫、感じて頂けてよかった。エティエンヌの方が子どもでした。でもジュールはしっかり傷ついていますが……。
    エティエンヌは初めてひとの痛みに触れたんですよね。きっとものすごく後悔したのではないかと。学業だけでなく心の面でもひとつ負けたのかなと思います。

  • ヤンに対する愛情と嫉妬の間で苦しむジュールは見ていて辛いですね。
    パリに居て自分のことに専念しているヤンと、実家で一緒に過ごした時間のヤンは全然違うはず。
    年齢を重ねたからこそ、それにあらゆる辛い経験を重ねたからこそ、考えてしまうんですよね。

    作者からの返信

    ヤンの人生に比べて、同じところで足踏みせざるを得ない、むしろ後退していくような自分の状況が悔しいというのが本音でしょうね。でも大事な人だけにかえって言えない、ということあると思います。
    辛い経験を重ねるということは、それをプラスに変えない限り、足を引っ張るだけのものになってしまいますね。

  • ミゼラブル……(´;ω;`)

    作者からの返信

    自分で自分を否定することが一番悲しいと思います。

  • ジュールには、世の中を渡る強さが備わりましたね。けれどそれは依然として、自分自身を傷つけながら切り開くという方法のままで……
    美しく優しく、自分よりも弱いと見くびられ、性的な欲求の対象に見られる。そういう立場から逃れられず、ヤンといつまでも対等に愛し合えない。ともすると卑屈になってしまうジュールの哀しさを思うと、胸が痛みます。

    作者からの返信

    どんなに抗っても変わらないものにはもう開き直るしかないといいう自虐ですね。他人に落とされるより自分で自らを貶める方が余計悲しいと思います。そうすると卑屈しか残りませんからね。ヤンにも真っ直ぐに向かえなくなっていきますし。
    丁寧なコメント本当にありがとうございます。
    先ほど素敵な短編を読ませて頂きました。💛

    編集済
  • 芸術的な文章とストーリーで、良い意味で「はふう……」となっております♡
    「ストーブの炭がパチンと弾ける音がした。」とか好きです♡
    物語の余韻に浸らせてくださいね♪
    残り、タイトル二つ💦さみしい💦
    ではでは、また〜(^^)

    作者からの返信

    シェリー様、
    さりげない一文にも目を留めて下さって嬉しいです。ストーブの音で静まり返った感じが出せたらなあと。身に余るお褒めのお言葉光栄ですー。
    気がつけばもうこんなに読み進めて下さったんですね。ありがたいです。あと、自主企画にこっそり参加させて頂きました。よろしくお願いします。

  • ジュールの闇……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    どれほど老練に振る舞っても、心はもう崩壊寸前ですね……
    せめてヤンとの時間が安らぎであれば良いのですが、それすらも苦しい。
    どうしたら救われるのでしょう。ただただ悲しいです……

    作者からの返信

    陽澄様、
    まさに闇ですね。ジュールの言葉にできない気持ちを汲んで下さり有難いです。どんどん内面に向かう心を、ヤンとの関係も合わせて見守って頂けたら幸いです。

  • 十四歳の十二月、「あのこと」があってからジュールの人生が狂い始めて歯車が止まらない(>_<)
    『サクリフィス』という表題の示す人生の重さが、ひしひしと……ジュールの泣き声と涙が聴こえて見えるようでした。

    作者からの返信

    宵澤様、
    犠牲になる者とは、他人にはそうと見せず、誰も見ていないところでひっそりと泣く者ではないですかね。屈辱と自己嫌悪、苦い悔し涙ですね。
    いつも丁寧なコメント、ありがとうございます。

  • ジュールの行動は、タイトル通り犠牲的行為でしたね。
    ヤンとの生活を守るため、いや、ヤンを守るために( ; ; )

    12月、クリスマスの頃の辛い記憶が余計に自分を犠牲にしてしまったのでしょう。

    作者からの返信

    星都様、
    ヤンを守るため、ですね。自分はそこに含まれていない。そういう思考回路になってしまっているのか。
    このサクリフィスにはフレデリックもやんわりと入れています。家や仕事を守るために自分にウソをついたまま死ぬ人生も、ある意味犠牲的行為かと…。
    残るところあと2章です。コメントを残して下さるのがとても嬉しいです。ありがとうございます。


  • 編集済

    エティエンヌまで…ジュールはほんとにもう、どこへ行っても…💦
    ジュールに情欲なしで優しくしてくれる人が、ほんと少ない…。すべてはディディエおじさんの呪い??
    ヤンがいるのにつらい日々、早く終わってほしいです(>_<)

    作者からの返信

    黒須様、
    ありがとうございます。
    ダメ押しのようにこのくだりを出したのは、ジュールが自分から自分を投げ出すという自暴自棄の悲しさを書きたかったのです。ヤンを守りたい気持ちと捨て鉢な気持ちがごっちゃになった悔しさが出せているといいのですが。
    ジュールに魅力を感じる人間はみな間違った方向へ行きますね。本当におじさんの呪いかも知れません……