応援コメント

袋小路④」への応援コメント

  • 覚悟してきたんですが、ジュールがあまりに可哀想で、胸が痛いです(/_;)

    フレデリックは地獄に落ちろ。

    エドガー始め館にいる少年たちも、傷つきまくっている心を押し殺して、ここでの生活に慣れていくしかなかったのでしょうね。
    慣れることのできないトマのような子は死を選ぶ……そこにジュールも加わらなくて、良かったと言っていいのかどうか。
    生きながら殺されるような、死より辛い日々がいつまで続くのか……。

    売春は最古の職業と言われるくらい、人類がいる限り未来永劫なくならない仕事だと思いますが、生きるために選ばざるを得ないのと、騙されて連れて来られるのは全然違いますよね。

    フレデリックは地獄に落ちろ。

    柊さんの抑えた描写が生々しくて、少年たちの翳の差す表情や食事時の目配せなんかが、目に浮かんできます。辛いけど先が読みたくなってしまいます。

    作者からの返信

    鐘古さん、コメントありがとうございます。
    子どもを搾取する大人とか、それで甘い汁を吸う大人とか、今でも続いていますね。
    エドガーは飄々としていますが、彼の中のなにかも死んでいると思います。それは他の男の子たちもそうかも知れません。
    ジュールは逆によくここまでまっとうな神経を持てたと思います。でも、人を好きになってしまったら弱みができる。そこに付け込むフレデリック。呪詛のお言葉2回もありがとうございます。
    彼はいったん退場します。その代わり違う人が登場します。
    先が読みたくなるってすごく嬉しいです!どうか見守って頂けますよう。

    編集済
  • ジュール、何もかもに絶望していつかこんな日が来るような気がしていました。
    しかし、その突破口がフレデリックとは。
    あまりにも卑劣なやり方!
    もう目の前に現れないで欲しい!
    どこまでジュールを苦しめたら気が済むのでしょう。
    フレデリックだって虚しさが残るだけではないのかと……。

    エドガーがいてくれて良かった!
    同室の彼がいい人で良かった!
    ジュール、死ななくて良かった!

    作者からの返信

    今のジュールにはまさに「袋小路」という言葉しかありませんね。フレデリックの卑劣さと、歪んだ人間性の一番極端な部分がこのシーンに出ていればと思います。
    「虚しさが残るだけではないのか」というのも鋭いご指摘です。僕もそう思います。ただ極端な思考に走っている者はそこが見えなくなっていることもあるのではないかと……
    エドガーがいてくれて本当によかったです。
    このあたりの章ではエドガーの存在に書く方も助けられました。
    たくさん読み進めてくださって、気持ちの伝わる丁寧なコメントに感謝です…!

  • ジュールの魂の叫び。胸が潰れるようです。
    地獄のような日々から抜け出し、やっと幸せになれたのに……。
    フレデリックは何を思って笑っていたのでしょう。プラトニックを語っていた彼の本性。人間のおぞましさ、醜さを見せつけられるようです。
    けれど、愛をくれたヤンや他人のために必死になるエドガーのような人間もまた、います。
    この世界は混沌と絶望に満ちているけれど、それでも光が射す……。
    と、思いたいです。ジュール……(´;ω;`)

    作者からの返信

    プラナリアさん、
    この章の最後がここまでの一番苦しいところだと思っているので、読んで頂くのにすこし気が引けるのが本音です。にもかかわらずこのような真摯なコメントをくださり、ありがとうございます。
    フレデリックの本性が表れる場面、まさに彼の笑っているところにおぞましさ、醜さを込めたかったです。
    でも袋小路の中にもエドガーのような人間が必ずいるのでは、と思います。
    今のジュールには絶望しかありませんが、生きていれば、自分を思ってくれる誰かに出会えることもあるはず……ですよね。

  • 柊圭介様

     エドガーとの出会いは地獄に仏のレベルですね。
     フレデリックの歪み方が酷過ぎて、哀れですね。
     袋小路の先が拓ける事を願うばかりです。

    作者からの返信

    エドガーに救われましたね。ジュールとは対照的ですが、このあたりの章ではとても大事な役目を背負ってくれています。フレデリックのような独善的な利己主義の人間はどこでもどの時代にでもいるのではないかと思います。確かにここまで歪むと哀れでもありますよね。

  • タイトルの重みがズシズシ胸に響きます。
    とてもとても辛い場面です。
    命に価値があると言ったヤンの言葉が今はジュールの胸を抉ってる。
    生きながら死ぬってこう言う事を言うんですね。
    彼にかける言葉も見つかりません。

    作者からの返信

    一回本気で死のうとしたのを妨げられた後って「どうでもいい」という言葉しか当てはまらないような気がします。価値があったものが意味を失くすときって仰るように生きながら死ぬような感覚なのだと思います。
    袋小路はこれしかないと思ってつけたタイトルですので重みを感じ取って頂けてよかったです。

  • 同室になったエドガーの存在がジュールにとって吉と出るか凶と出るか、ドキドキしていましたが、こんな風に寄り添ってくれてホッとしました。

    どこか達観したところのあるエドガーの生き方を見て、ジュールはどんな風に何を感じ取っていくんだろうと、今はまだ想像つきませんが、少しでも救済になればいいなと祈るばかりです。

    それにしてもフレデリック……やっぱり現れましたね。
    来る気がしていました。様子を見にではなく、自分の楽しみの為に。
    空間的にも精神面でも『袋小路』ですね……

    作者からの返信

    蒼翠さん、読み進めて下さりありがとうございます。
    エドガーの達観した様子は、それだけの辛酸をなめてきたという裏返しですね。この切羽詰まった状況で彼の人となりというか、人間らしさが出ていればと思います。

    フレデリックのすること、読まれていましたか。
    袋小路、まさに仰る通りですね。
    いつも章の意図を汲み取って下さり、ありがとうございます。


  • 編集済

    生きる悲しみ、つらさ。感情を揺るがす大波に堪え忍ばなければいけないほどに、世界は残酷な一面をもっている。どこにも逃げられない。
    最初から不遇な境遇の中で生きていたほうが割り切れたのでは?と思えるほどに、優しい思い出や愛おしい過去の時間が苦悩の原因になったりする。
    自殺をしたトマ。恋をしなければ生きていられたでしょう。心を押し殺し、死んだように生きる。けれど彩りのない灰色の人生って、寂しい。一瞬でも心に情熱が灯ったのなら、生きていた価値があったのでは?と思ってみたり。

    たゆたえども、沈まず。
    その言葉が思い出されます。

    作者からの返信

    エドガーの話にしか出てこないトマに思いを馳せて頂きありがとうございます。この少年の最期と、章の最後でジュールがすることをシンクロさせてみたかったのもあります。「一瞬でも心に情熱が灯ったのなら、生きていた価値があった」優しいお言葉です。
    喜びを知ってしまったからこそ苦しみが倍増してしまう、いっそそんな喜びは知らない方がよかったと思える、そういうことありますね。エドガーの言うように割り切って生きられる人間などどれぐらいいるでしょう。

    「たゆたえども沈まず」を想起されるとは、やはり鋭い感性をお持ちなんですね。そこまで深く読んで下さることに改めて感謝ですm(__)m

  • フレデリックはやることは卑劣ですが、どこか憎めない部分もあるんですよね。本当は彼も苦しんでいるのではないでしょうか。

    作者からの返信

    橋本様、
    コメントありがとうございます。フレデリックは立場上は「悪役」ですが、その中に鬱屈した人間の持つ何かを匂わせたかったです。感じ取ってくださり嬉しいです。

  • エドガー、良い子ですね!
    エドガーが居て良かったです。

    フレデリック兄さん、なんと歪んだ愛。
    ほら、兄さんはドウテ○(多分)ですから……、自信がないのですね。

    (もしジュールが計算高い子、世渡り上手だったら、兄さんはメロメロ、ジュールの奴隷になっていた可能性あり。コメディ変換脳ですみません笑)


    作者からの返信

    エドガーは個人的に気に入っています。こういう友達欲しい。

    フレデリックの設定はディープなものを目指していましたが、読者様の想像にお任せしたいと思います。

    計算高く利用…できるんですかね(笑)
    想像を膨らませて下さりありがとうございますw

  • フレデリックの卑劣さが光る(?)回でしたね。絶対に自分は手を下さないという。
    こういうタイプがどんな惨めな落ちぶれ方をしていくべきか、想像すると心が滾ります。私も大概だ。

    エドガーが好きです。世間擦れしていて小器用で、自分の境遇も割り切っていて。
    だけど全てを諦めた訳ではなく、生きるための意思を感じます。
    エドガーがいてくれて良かった。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    卑劣さが光っていたなら何よりです。惨めな落ちぶれ方、して欲しいところですね。でも現実ってそうしてくれないんですよね。
    エドガーのこと気に入って頂けて嬉しいです。個人的にとても好きだったキャラで、この辺りの章も彼目線で書くことで助かったことが多いです。

  • 「いつまでも純粋でいるのは命取り。割り切れない奴が負ける」……現実は、そういう場所ですね。鈍感に、心穢れ、割り切ることができたならば、死を望まずに居られるでしょうか。ジュールは純粋な上に繊細だから、本当に……(>_<)
    フレデリック!!と、今度は呼び捨てたくなる章でした。スミマセン。熱が入っておりましたm(__)m

    作者からの返信

    宵澤様、
    そうですね、ただ、そう言っているエドガーにさえ割り切れないものがある。大半の人はその矛盾を抱えながら生き延びているんじゃないでしょうか。
    フレデリックには人の持つエゴイズムを露骨に表してもらいましたが、これだってもしかしたら常にどこかで起こっていることだと思えるのです。

  • ジュールが死を望むのも分かります。
    愛するヤンの存在が遠すぎて……。
    現状からも逃げられないんですもの。(泣)

    エドガーの助けがあって良かったです。

    作者からの返信

    星都様、
    コメントありがとうございます。
    絶望と屈辱に耐えられず、いっそ楽になりたいと本気で願ったのだと思います。エドガーが来てくれて助かりました…。

  • 「自分じゃ手を下さずに、他人にやらせて」
    今までに何度もでてきた言葉ですね。
    フレデリックの真骨頂がここに…!

    ジュールの現状はどうしようもないほどつらいけど、それでもエドガーが救ってくれて、死なせずに済んで、本当によかった。
    初読の時も今も、心からそう思います…( ; ; )

    作者からの返信

    黒須様、
    コメントありがとうございます!
    伏線になる言葉を覚えていて下さって嬉しいです。
    卑怯な人間とはこのような者のことだと思います。
    エドガーに助けられましたね。二人にとっても転換の出来事になりました。