応援コメント

「罠④」への応援コメント


  • 編集済

    お母さんは産褥死、山羊飼いとして勤勉に働きながら男手一つでジュールを育ててくれたお父さんはジュールが14歳の時に事故死し、思春期真っ盛りの年頃で天涯孤独になったジュール。
    それだけでも辛い境遇なのに、その境遇に追い討ちをかけるように身を寄せた先で性的虐待を繰り返され、野蛮な男たちに襲われ、心の傷を深め、そこから逃げ出し行き倒れになったジュールをヤンは深い友愛で救ってくれました。でもジュールとヤンの関係に歪な嫉妬心を募らせていったフレデリックの告げ口により事態は深い闇の底に暗転していくのですね。
    息子の将来を案じる親の気持ちとしては、ヤンとジュールの関係は若気の至りと解され、引き離されたのはやむを得なかったとしても、ジュールがヤクザの巣窟のようなところに売られ、さらなる苦しみを強いられるのはほんとうに可哀想で、やるせなく悲しい気持ちになりました。

    その一方で、19世紀末のフランス文学に精通している柊さんならではの筆致に感服しながら読み進めています。

    作者からの返信

    中澤さん、
    こちらにお越し下さりありがとうございます。なにぶん初めて書いた小説ですので拙いところが多いのではないかと心配していますが、たくさん読み進めてくださって大変うれしく思っています。
    ジュールは強い主人公ではなく、その正反対なので、周りの環境や出会う人たちに翻弄されます。少しでも和らげるために時代をあえて19世紀にしましたが、願うことと違う方向へ流される苦しさを感じていただき、お優しいコメントに感謝しています。
    フランス文学は無知な方で恥ずかしいですが、少しでもエッセンスを入れられたら幸いです。
    すでに過分な星もいただき、恐縮です。どうぞご無理のない範囲でおつきあいくださいませ。m(__)m

  • うわぁぁぁぁっと叫びたくなりました。
    そして涙が止まりません。
    ヤンにまでも、こんなひどい仕打ちを。
    ヤンが、ジュールが何をしたというのでしょう。
    誰かに迷惑をかけたでしょうか?

    ヤンに戦ってほしいです。
    ドイツでしっかり勉強してお医者様になって地位を得てジュールを救いに行ってほしいです。
    ヤン!負けないで強くなって!
    ジュール!負けないで生きていて!

    作者からの返信

    >ヤンが、ジュールが何をしたというのでしょう。
     誰かに迷惑をかけたでしょうか?

    本当にそのとおりです。が、「間違っているもの」に対して容赦ないのが世の中ですよね。ベルナールは社会常識を振り回す人そのもの。一見良い人ですが、自分の基準から外れる者は息子でも許しません。

    ヤンやジュールへのあたたかく優しい励ましの言葉、心のこもったコメント、本当にありがとうございます!


  • 編集済

    フランスから見たドイツってどうなんでしょう。やはり、歴史的にも文化的にもドイツは田舎ですし、「ドイツへ留学」って、当時は都落ちのようなイメージがあるのですが。バイエルンの元々の意味は「野蛮人」ですし。今でこそ、ヨーロッパを牽引する経済大国に成長しましたけど。

    作者からの返信

    普仏戦争から20年ぐらいあとの時代ですが、フランスにはまだ反ドイツな風潮はあったと思います。でも同時に学ぶところもたくさんあったはずで、この頃になると医学とか、文学とかの学問も影響を受けていると思います。僕は詳しくないので申し訳ありませんが、今やドイツはヨーロッパになくてはならない国ですね。

  • 事の次第も知らずに意気揚々と帰ってきたヤンが痛々しいです。
    しかもドイツに島流しなんて念の入った事ですね!
    生きながら心が引き裂かれる痛みはどうやって耐えればいいと言うのでしょうね。
    若くて力の無いものは結局はこうやって力のある者に屈服しなければならない運命なんでしょうか。
    親を超えるような圧倒的な力が欲しいですね。権力でもお金でも良い。今のヤンにそう言う翼を上げたいです!

    作者からの返信

    そうですよね、何も知らずに、ジュールの顔を見られると楽しみに帰って来たら...。
    表向きは留学といいながら完全な島流しです。父としては中途半端にパリに置いておくわけにはいかなかったので、ヤンの方にもちょっときつい仕打ちを用意しました。
    この時代にすることで親の権力や絶対的な価値観が書きやすかったです。でも現代でも抗えないものはずっと存在しますよね。ヤンは無力さを身にしみて感じたことでしょう。

  • 奉公先がまさか売春宿だったなんて。でもパリならもしかしてヤンが助けに来たり……なんて考えていたら甘かったです。
    父は激怒してたんですね……ドイツへだなんて。

    たった一週間でここまで絶望の淵に落とされるとは。
    ジュールがこの先どんな目に合うか、ある程度想像出来てしまうのもやるせないですね。

    作者からの返信

    蒼翠さん、コメントありがとうございます。
    そうですね、たった一週間で何もかも変わってしまいました。
    ヤンは学生の身分なので結局親に従うしかなく…ベルナールは当時の「常識的な」父ですね。これだけは許せなかったんでしょう。
    お読み下さりありがとうございます。少し重たい展開が続きますが、どうかご容赦くださいm(__)m


  • 編集済

    ヤンが助けに行って、銃をぶちかましてどんちゃん騒ぎをして、ハリウッド映画のようにド派手にジュールを救出するんですよね!そうですよね!そうだと言って!!

    謎の猫(ФωФ)「次の章のタイトルを見るにゃん」
    ゆい(^_^)「なになに……袋、小路……」
    謎の猫(ФωФ)「ハナスさんのコメントを読むにゃん」
    ゆい(._.)「フレデリックにイラッとする……ヤンに助けに行って欲しかった……」
    謎の猫(ФωФ)「そういうことだ」
    ゆい( `Д´)/「ヤン!お前なあ₣∀☆×♣◆§〥≠」

    謎の猫(ФωФ)「言葉にならないお怒りの真っ只中にあるようにゃん。シリアスで辛い展開なだけに、明るいコント仕様にしてみたにゃん。──フランスもコロナ真っ只中。制限された辛いときではあると思いますが、遠い日本から柊さんが健やかに過ごせるようお祈りしているにゃん」

    作者からの返信

    ハリウッドにならなくてごめんなさいm(__)m シリアスな辛い展開だけにあえて明るいコメントをくださるお心遣いありがとうございます。 謎の猫(ФωФ)との会話に笑ってしまいました ^^

    コロナ収まりませんね。またロックダウンの噂もチラホラです。遊井さんもどうかお身体はお大事に。
    こうして楽しくあったかいコメント頂けることがすごく励みになっています。本当にありがとうございます!(´▽`)


  • 残酷すぎる……
    多数派が正しい、という人間のとんでもない勘違いは、もう本能のようなものなのかもしれませんね。少数派=誤り、と当然のように決めつけ、非難し、蔑む。その差異は正誤で判断するものではなく、どちらも存在していいものなのだという理解ができない。やはり人間というのはどこまでも愚かで浅薄な生き物です。

    作者からの返信

    父親の「罰」、残酷ですね。宗教的なものや教育や、色んなものが根ざしているだけに、簡単に割り切れることではないでしょうね。この時代設定にしたのもその辺が色濃く出せるからですが、もしかしたら、現代でも心の底辺の部分では同じなのかも知れません。

  • 柊さんの文章は説得力があるので、昔は本当にこんな非合法な売春宿があったのかな、とか想像します。タグの「売春」はここからのエピソードを指していたのですね。
    社会的立場が弱いと、いきなりこんな目にあってしまうのですね💦
    ジュール……!
    続き、読みにいきま〜す♡(o^^o)

    作者からの返信

    シェリー様、
    コメントありがとうございます。
    男性の売春に関しては資料が少なく、自分なりの知っていることや文献を組み合わせてルネの店を作りました。タグにも一応つけた方が親切かなと…。
    明らかな身分や社会的立場など、19世紀の設定にすることで展開させやすい部分は多いですね。

  • なんという仕打ち……
    ジュールがこれからどんな目に遭うか、想像しただけで胸が潰れそうです。
    ヤンに宛てた手紙が切ないですね。確かに幸せだったのに……

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    抗えない状況に突き落とされました。まさに「罠」でした。
    手紙は、ジュールの精一杯の言葉だったと思います。

    このあたり、ちょっと暗い展開が続きますが、お付き合い頂けたら幸せです。

  • ジュールの手紙に涙が……ここ、涙のしずくが落ちます。
    たった五行の手紙なのに(T_T)
    「僕は幸せだった」という過去形。
    「ずっと、これからもずっと僕の心は君のそばにある」という進行形。
    ヤンはコンスタンに続き、ジュールをも失わなければならないのでしょうか。少し前まで幸せだったのに。

    作者からの返信

    宵澤様、
    出て行くジュールの心境を考えると、凝った文章じゃなくて、こんな言葉しか書けないのではないか、と思いました。
    ヤンは失うばかりの恋愛ですね。
    優しいコメント、ありがとうございます。

  • ここから先がわかっているだけに、フレデリックにイラっとします。
    ヤン、助けに行って欲しかった。( ; ; )

    作者からの返信

    星都様、
    この章、次の章とフレデリックの本性が露呈します。これも人間の性だと思っています。
    ヤンは強い人ですが、あくまでもまだ親の庇護下にある学生だということを思い知らされたでしょう。
    コメント嬉しいです、本当にありがとうございます。

  • ああもうひどい、フレデリックひどすぎる…💦
    先がわかってても叫ばずにはいられません。
    ジュール!ヤン!負けないでー!!

    作者からの返信

    黒須様、
    コメントありがとうございます。物語に入って下さって嬉しいです。この先の展開が分かっていても...声援が有難いです!